7 / 54
第7話 定期巡礼
しおりを挟む
新人冒険者向けの講習を行うとのことで、講義室らしき部屋に案内されたアッシュ。すぐにヴェロニカに抗議をした。
「偽の身分が欲しくて来たのに、何故目立つ」とアッシュ。
「仕方がなかろう。大規模魔法しか使えぬのじゃよ」
ヴェロニカが悪気なく答える。
「通常の攻撃魔法だと我の魔力が多すぎて暴走するしねぇ。それに、お主こそ本名で登録しておるではないか」
「家名は名乗ってない。ボロが出ないように嘘を吐かなかっただけだ。というか、魔力が多すぎて暴走って、お前は何者なんだ」
「思い出せたら苦労はせん」
椅子に座って足をプラプラと揺らすヴェロニカ。記憶喪失の少女にアッシュが呆れた時、講師らしき女性が部屋に入ってきた。
「凄い新人、というのは貴方達ですね。では早速、講義を始めます。規約と諸注意の説明だけですので、寝ないで下さい。質問は講義の後で受け付けますので」
そう言って、冒険者ギルドの諸注意が語られた。
あっさりと偽の身分が作れるような緩い組織だけあって、規約も緩い。代わりに社会的な信用も殆どなく、Cランク以上の冒険者でもなければ流れ者と同等だ。
だが今のアッシュはお尋ね者。流れ者どころか寧ろ、身分は向上していた。異例だろう。
「周辺の地形や魔物、薬草などの分布は資料室で確認出来ます」と女。
「資料室はどこですか?」
「当館の二階にあります。持ち出しは出来ません」
「行ってきます」
「待たぬか。お主は本を手にすると読み尽くすまで動かんじゃろうが」
早速資料室へ突撃しようとした本の虫アッシュを、ヴェロニカが冷静に抱き留める。アッシュは腰に回されたヴェロニカの腕を振りほどこうと藻掻いた。
「は、な、せ」
「日銭を稼がねばならんと言ったのはお主であろう」
「うるさい、冒険者は命がけ。資料室は命綱たる知識の宝庫。大義名分、我にあり。証明終了。さぁ、放せ」
「大義名分を掲げるなら尚の事、金になることをせい」
「いきなり資料室に行きたがるなんて珍しい新人ですね」
女が訝しい瞳で二人を見る。
「なら資料室に関する依頼を請けませんか?」
講師の提案に、アッシュとヴェロニカは揃って頷いた。
**
冒険者ギルドからの直接依頼としてアッシュ達に出されたのは、資料室の整理と痛んだ本の補修、一覧の作成だった。
禁書庫番ことアッシュと、禁書庫の妖精ことヴェロニカにこなせない筈もなく、万事適当な冒険者達が荒らした混沌の資料室は、瞬く間に輝かしい知識の殿堂に返り咲く。
「ほう、『粗竜一覧絵図』か。これはいい博物誌だ。分かっているじゃないか」
本を手に取るアッシュの機嫌はいい。
「珍しい本かの?」とヴェロニカが聞く。
「いや、七十年前に書かれた本だが、さほど珍しいものではない。八十年前の大魔大氾濫では粗竜による被害が顕著だったことから、バヤジット王家主導で編纂されたモノだ。国内であれば容易に手に入る。もっとも、一般人が購入するとは思えないがな」
てきぱきと資料を分類していると、ヴェロニカが数冊のファイルを持ってきた。
「アッシュ、これはどうする?」
「過去の依頼記録、か。ギルドの個別資料だから奥の棚だな。いや──、ちょっと待て」
奥の棚に収めに行こうとするヴェロニカを呼び止め、依頼記録を手に取る。
パラパラと中身を捲って、アッシュは笑みを浮かべた。
「面白い依頼があるじゃないか」とアッシュ。
「なんじゃ急に? 気味の悪い笑い方だの」
何を見て笑ったのかと、ヴェロニカがファイルを覗き込む。
アッシュが開いていたページには、快癒の神リッパーの教会から出された依頼と、その内容が記されていた。
リッパ―の権能魔法は治癒魔法。その有用性から広く信仰される神ではあるが、辺境や小さな村にまで教会が建っている訳ではない。定期巡礼の名目で、神官団が派遣される。冒険者ギルドにはこの神官団の護衛依頼が出されているようだ。
しかし、ここ四年間は神官団の派遣が激減し、この一年は一度も定期巡礼が行われていない。
「魔物の大量発生が確認されたため、と書かれておるぞ?」
「本当に大量発生が起きているのなら、討伐数や依頼が増えているだろう。ちょっと待ってろ」
過去の依頼書を確認するアッシュ。すると、確かに定期巡礼で通る地点で、魔物の大量発生が確認されていた。その影響か、討伐依頼も多々出されている。だが討伐対象の項目を見たアッシュは、いくつかの依頼を見比べ、次に不審そうに眼を細めた。
「討伐魔物が偏っているな、植物系に」とアッシュ。
「実際に大量発生しているのだろう? ならば、定期巡礼が行われないのも当然ではないかねぇ」
「クソ、なにか弱みが握れると思ったんだが」
「小さな違和感でも、突き詰めるのは悪いことではない。それより、定期巡礼が途絶えているとなると、現地の村や町は大変じゃろうな。怪我も悪化すれば死に至るしの。悪化の仕方によっては、リッパーの権能魔法で治すどころか更に悪化させるとも聞くではないか」
「そうか、言われてみれば確かに現地は大変な筈だな。ちょっと行って様子でも見るか。リッパー教会に対する不満の声があるなら、まとめておけば少なからず嫌がらせ程度には使えそうだし」
アッシュが一瞬、悪い顔を浮かべた。
「動機が不純だねぇ。薬の類は、差し入れに持って行くべきだと思うがの」
「そのあたりは抜かりない。周辺の薬草の分布図はもう頭に入れた。道中に採取して行こう。ついでに魔物の発生地点も調査してギルドに報告しておけば、定期巡礼再開の目途が立つかもしれない。それにその情報をもたらした冒険者となれば、現地でのウケもいいだろう」
打算だらけで計画を立て始めたアッシュを呆れたように見て、ヴェロニカはやれやれと首を振った。
「リッパー教会も執念深い奴を敵に回したもんじゃの。気の毒に」
ヴェロニカが言った。
「偽の身分が欲しくて来たのに、何故目立つ」とアッシュ。
「仕方がなかろう。大規模魔法しか使えぬのじゃよ」
ヴェロニカが悪気なく答える。
「通常の攻撃魔法だと我の魔力が多すぎて暴走するしねぇ。それに、お主こそ本名で登録しておるではないか」
「家名は名乗ってない。ボロが出ないように嘘を吐かなかっただけだ。というか、魔力が多すぎて暴走って、お前は何者なんだ」
「思い出せたら苦労はせん」
椅子に座って足をプラプラと揺らすヴェロニカ。記憶喪失の少女にアッシュが呆れた時、講師らしき女性が部屋に入ってきた。
「凄い新人、というのは貴方達ですね。では早速、講義を始めます。規約と諸注意の説明だけですので、寝ないで下さい。質問は講義の後で受け付けますので」
そう言って、冒険者ギルドの諸注意が語られた。
あっさりと偽の身分が作れるような緩い組織だけあって、規約も緩い。代わりに社会的な信用も殆どなく、Cランク以上の冒険者でもなければ流れ者と同等だ。
だが今のアッシュはお尋ね者。流れ者どころか寧ろ、身分は向上していた。異例だろう。
「周辺の地形や魔物、薬草などの分布は資料室で確認出来ます」と女。
「資料室はどこですか?」
「当館の二階にあります。持ち出しは出来ません」
「行ってきます」
「待たぬか。お主は本を手にすると読み尽くすまで動かんじゃろうが」
早速資料室へ突撃しようとした本の虫アッシュを、ヴェロニカが冷静に抱き留める。アッシュは腰に回されたヴェロニカの腕を振りほどこうと藻掻いた。
「は、な、せ」
「日銭を稼がねばならんと言ったのはお主であろう」
「うるさい、冒険者は命がけ。資料室は命綱たる知識の宝庫。大義名分、我にあり。証明終了。さぁ、放せ」
「大義名分を掲げるなら尚の事、金になることをせい」
「いきなり資料室に行きたがるなんて珍しい新人ですね」
女が訝しい瞳で二人を見る。
「なら資料室に関する依頼を請けませんか?」
講師の提案に、アッシュとヴェロニカは揃って頷いた。
**
冒険者ギルドからの直接依頼としてアッシュ達に出されたのは、資料室の整理と痛んだ本の補修、一覧の作成だった。
禁書庫番ことアッシュと、禁書庫の妖精ことヴェロニカにこなせない筈もなく、万事適当な冒険者達が荒らした混沌の資料室は、瞬く間に輝かしい知識の殿堂に返り咲く。
「ほう、『粗竜一覧絵図』か。これはいい博物誌だ。分かっているじゃないか」
本を手に取るアッシュの機嫌はいい。
「珍しい本かの?」とヴェロニカが聞く。
「いや、七十年前に書かれた本だが、さほど珍しいものではない。八十年前の大魔大氾濫では粗竜による被害が顕著だったことから、バヤジット王家主導で編纂されたモノだ。国内であれば容易に手に入る。もっとも、一般人が購入するとは思えないがな」
てきぱきと資料を分類していると、ヴェロニカが数冊のファイルを持ってきた。
「アッシュ、これはどうする?」
「過去の依頼記録、か。ギルドの個別資料だから奥の棚だな。いや──、ちょっと待て」
奥の棚に収めに行こうとするヴェロニカを呼び止め、依頼記録を手に取る。
パラパラと中身を捲って、アッシュは笑みを浮かべた。
「面白い依頼があるじゃないか」とアッシュ。
「なんじゃ急に? 気味の悪い笑い方だの」
何を見て笑ったのかと、ヴェロニカがファイルを覗き込む。
アッシュが開いていたページには、快癒の神リッパーの教会から出された依頼と、その内容が記されていた。
リッパ―の権能魔法は治癒魔法。その有用性から広く信仰される神ではあるが、辺境や小さな村にまで教会が建っている訳ではない。定期巡礼の名目で、神官団が派遣される。冒険者ギルドにはこの神官団の護衛依頼が出されているようだ。
しかし、ここ四年間は神官団の派遣が激減し、この一年は一度も定期巡礼が行われていない。
「魔物の大量発生が確認されたため、と書かれておるぞ?」
「本当に大量発生が起きているのなら、討伐数や依頼が増えているだろう。ちょっと待ってろ」
過去の依頼書を確認するアッシュ。すると、確かに定期巡礼で通る地点で、魔物の大量発生が確認されていた。その影響か、討伐依頼も多々出されている。だが討伐対象の項目を見たアッシュは、いくつかの依頼を見比べ、次に不審そうに眼を細めた。
「討伐魔物が偏っているな、植物系に」とアッシュ。
「実際に大量発生しているのだろう? ならば、定期巡礼が行われないのも当然ではないかねぇ」
「クソ、なにか弱みが握れると思ったんだが」
「小さな違和感でも、突き詰めるのは悪いことではない。それより、定期巡礼が途絶えているとなると、現地の村や町は大変じゃろうな。怪我も悪化すれば死に至るしの。悪化の仕方によっては、リッパーの権能魔法で治すどころか更に悪化させるとも聞くではないか」
「そうか、言われてみれば確かに現地は大変な筈だな。ちょっと行って様子でも見るか。リッパー教会に対する不満の声があるなら、まとめておけば少なからず嫌がらせ程度には使えそうだし」
アッシュが一瞬、悪い顔を浮かべた。
「動機が不純だねぇ。薬の類は、差し入れに持って行くべきだと思うがの」
「そのあたりは抜かりない。周辺の薬草の分布図はもう頭に入れた。道中に採取して行こう。ついでに魔物の発生地点も調査してギルドに報告しておけば、定期巡礼再開の目途が立つかもしれない。それにその情報をもたらした冒険者となれば、現地でのウケもいいだろう」
打算だらけで計画を立て始めたアッシュを呆れたように見て、ヴェロニカはやれやれと首を振った。
「リッパー教会も執念深い奴を敵に回したもんじゃの。気の毒に」
ヴェロニカが言った。
39
あなたにおすすめの小説
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ギルド受付嬢は今日も見送る~平凡な私がのんびりと暮らす街にやってきた、少し不思議な魔術師との日常~
弥生紗和
ファンタジー
【完結】私はギルド受付嬢のエルナ。魔物を倒す「討伐者」に依頼を紹介し、彼らを見送る毎日だ。最近ギルドにやってきたアレイスさんという魔術師は、綺麗な顔をした素敵な男性でとても優しい。平凡で代わり映えのしない毎日が、彼のおかげでとても楽しい。でもアレイスさんには何か秘密がありそうだ。
一方のアレイスは、真っすぐで優しいエルナに次第に重い感情を抱き始める――
恋愛はゆっくりと進展しつつ、アレイスの激重愛がチラチラと。大きな事件やバトルは起こりません。こんな街で暮らしたい、と思えるような素敵な街「ミルデン」の日常と、小さな事件を描きます。
大人女性向けの異世界スローライフをお楽しみください。
西洋風異世界ですが、実際のヨーロッパとは異なります。魔法が当たり前にある世界です。食べ物とかファッションとか、かなり自由に書いてます。あくまで「こんな世界があったらいいな」ということで、ご容赦ください。
※サブタイトルで「魔術師アレイス~」となっているエピソードは、アレイス側から見たお話となります。
この作品は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる