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第3章~モンスター討伐会~
3-2 いざモンスター討伐会開催を引寄せ
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翌日――。
遂に開催となったモンスター討伐会。
王国でも毎年開かれる一大イベントという事もあって、朝から王都は何時も以上に賑わっていた。
「頑張って下さいジーク様」
「ありがとう。皆の期待に応えられる様に頑張るよ」
僕を始め、モンスター討伐会の参加者達が城の前に一堂に会している。昨日グレイとのいざこざでギルドにいた冒険者の人達も何人かいる様だ。その参加者の中には勿論グレイも。
昨日の事もあってか、鋭い眼光を一瞬僕に向けると直ぐにそっぽを向いてしまった。
『さぁ! 今年も我らが“エスぺランズ商会”が主催するモンスター討伐会にご参加いただき誠にありがとうございます! 今年もこれだけ大勢の方々に参加していただき大変嬉しく思います! 是非皆さんで今年も最高のモンスター討伐会に致しましょう!』
城の城壁の上からモンスター討伐会を主催するエスぺランズ商会の進行役の人が、盛り上がりを見せるこの場を更に盛り上げていく。参加する冒険者達は当然ながら、毎年モンスター討伐会は観戦する一般の人達も凄い人数が集まる。
「いよいよ始まるな。盛り上がりが凄いんよ。可愛い子も多いし大変だなこりゃ」
「関係ないわよねそれ。ジークが優勝するのは分かりきっているけれど、早く終わらせてまた美味しいものを食べに行きたいわ」
ルルカとミラーナが周りを見渡しながらそんな事を言っていると、進行役の人はマイクを伝ってモンスター討伐会の説明をし始めた。
『さてさて、毎年行っているこのモンスター討伐会ですがここで改めてルール説明を致します! と言ってもそのルールも単純明快! 兎に角制限時間以内にモンスターを多く討伐した者が見事優勝となります!』
そう。モンスター討伐会のルールは至ってシンプル。でもシンプルだからこそ、如何に効率よく多くのモンスターを倒せるかが鍵となる。
『そして毎年討伐会を楽しく観戦していただいている皆様! 安心して下さい! 今年もモンスター討伐会は我らエスぺランズ商会と王国騎士団の連携によって十分安全に配慮しております!
今からスキルによって周辺にモンスターを大量に引寄せますが、それはどれもランクが低いモンスターだからご安心を。危険なモンスターが来ることはまずあり得ません。仮に万が一が起こったとしてもその時は頼れる王国騎士団、そして我らがエスぺランズ商会の最高責任者であり美しき剣姫でもある“エミリ・エスぺラン”が絶対に皆様をお守りします!」
進行役の人が勢いよくそう言うと、城壁の上から綺麗な朱色の髪を靡かせた容姿端麗な女性が現れた。
「エミリ・エスぺランです。皆様今年も宜しくお願い致します」
「「うおぉぉぉぉぉぉ!!」」
エスぺランズ商会の最高責任者。つまり彼女がこのエスぺランズ商会のトップである。僕とそれ程変わらないであろう歳なのに、この若さでこれだけ大きな商会を築いたのは本当に凄い。
エミリさんはその美しい見た目と礼儀正しさ、それに実際には見た事ないが剣術の腕も相当な腕前だと聞く。そんな彼女の存在は最早王都でも折り紙付きの人気者で有名人だ。
「うっは! 噂に聞いたエスぺランズ商会の姫。思っていた以上に美女なんよ!」
「貴方女なら誰でもいいのね。呆れるわ全く」
「そんなレベルの低い男だと勘違いするなよミラーナちゃん。俺は美しさと“強さ”を兼ね備えた美女が好きなんよ。
エミリちゃんは冒険者で言えばAランク……いや、ひょっとしたらSランクに匹敵するかもしれない実力との噂だ。あの可愛さでその強さは反則だぜ」
隣で話すルルカとミラーナの会話が自然と僕の耳にも入る。確かにあの見た目と商才、その上実力まであるとなれば嫌でも注目の存在になるだろうな。
『美しき剣姫の登場で更に盛り上がった皆様! まだ説明は終わっていませんよ。このモンスター討伐会はただ強さを競うものではなく、見事優勝した者にはこの王国の国王である“レイモンド様”より、国王や王族直々のご依頼を受けられる“英雄の指輪”を与えられる事が決まっております! そちらも目指して是非皆さん頑張って下さい!』
進行役の人の上手い盛り上げで更に場は歓声に包まれている。
英雄の指輪か。確かにそれも貴重で名誉ある物だけど、僕は“それ”よりも……。
『それでは、少々長いお話となってしまいましたのでここら辺で終わりたいと思います! 皆さん最後までモンスター討伐会をお楽しみ下さい! これにてモンスター討伐会正式に開催でーす!』
そう言って進行役の人の説明が終わり、モンスター討伐会の幕が上がったのだった――。
♢♦♢
『ギギャ……!』
「よし、今のところ順調かな?」
太陽が真上に昇った頃、僕は今丁度100匹目のモンスターを討伐した。
イェルメスさんと村の人達が作ってくれた新しい剣はやはりとても使いやすい。このお陰もあって大分スムーズにモンスターを討伐出来た。
それに数は多いけど、スライム、ゴブリン、ウルフとか本当にランクの低いモンスターばかり。これまでに戦ってきたモンスターがモンスターなだけに何の問題もなく戦えている。
僕が順調と思っているだけで、他の人達はもっと討伐しているのかな? 森で何人か参加者とは会ったけど、流石に討伐してる数までは分からないからなぁ。まぁ兎も角こうして止まっている時間が勿体ないよね。実力ある人達が集まっているんだから。
特にグレイだけには絶対に負けられない。
新たに気を引き締め僕は、再びモンスターを順調に倒していった――。
遂に開催となったモンスター討伐会。
王国でも毎年開かれる一大イベントという事もあって、朝から王都は何時も以上に賑わっていた。
「頑張って下さいジーク様」
「ありがとう。皆の期待に応えられる様に頑張るよ」
僕を始め、モンスター討伐会の参加者達が城の前に一堂に会している。昨日グレイとのいざこざでギルドにいた冒険者の人達も何人かいる様だ。その参加者の中には勿論グレイも。
昨日の事もあってか、鋭い眼光を一瞬僕に向けると直ぐにそっぽを向いてしまった。
『さぁ! 今年も我らが“エスぺランズ商会”が主催するモンスター討伐会にご参加いただき誠にありがとうございます! 今年もこれだけ大勢の方々に参加していただき大変嬉しく思います! 是非皆さんで今年も最高のモンスター討伐会に致しましょう!』
城の城壁の上からモンスター討伐会を主催するエスぺランズ商会の進行役の人が、盛り上がりを見せるこの場を更に盛り上げていく。参加する冒険者達は当然ながら、毎年モンスター討伐会は観戦する一般の人達も凄い人数が集まる。
「いよいよ始まるな。盛り上がりが凄いんよ。可愛い子も多いし大変だなこりゃ」
「関係ないわよねそれ。ジークが優勝するのは分かりきっているけれど、早く終わらせてまた美味しいものを食べに行きたいわ」
ルルカとミラーナが周りを見渡しながらそんな事を言っていると、進行役の人はマイクを伝ってモンスター討伐会の説明をし始めた。
『さてさて、毎年行っているこのモンスター討伐会ですがここで改めてルール説明を致します! と言ってもそのルールも単純明快! 兎に角制限時間以内にモンスターを多く討伐した者が見事優勝となります!』
そう。モンスター討伐会のルールは至ってシンプル。でもシンプルだからこそ、如何に効率よく多くのモンスターを倒せるかが鍵となる。
『そして毎年討伐会を楽しく観戦していただいている皆様! 安心して下さい! 今年もモンスター討伐会は我らエスぺランズ商会と王国騎士団の連携によって十分安全に配慮しております!
今からスキルによって周辺にモンスターを大量に引寄せますが、それはどれもランクが低いモンスターだからご安心を。危険なモンスターが来ることはまずあり得ません。仮に万が一が起こったとしてもその時は頼れる王国騎士団、そして我らがエスぺランズ商会の最高責任者であり美しき剣姫でもある“エミリ・エスぺラン”が絶対に皆様をお守りします!」
進行役の人が勢いよくそう言うと、城壁の上から綺麗な朱色の髪を靡かせた容姿端麗な女性が現れた。
「エミリ・エスぺランです。皆様今年も宜しくお願い致します」
「「うおぉぉぉぉぉぉ!!」」
エスぺランズ商会の最高責任者。つまり彼女がこのエスぺランズ商会のトップである。僕とそれ程変わらないであろう歳なのに、この若さでこれだけ大きな商会を築いたのは本当に凄い。
エミリさんはその美しい見た目と礼儀正しさ、それに実際には見た事ないが剣術の腕も相当な腕前だと聞く。そんな彼女の存在は最早王都でも折り紙付きの人気者で有名人だ。
「うっは! 噂に聞いたエスぺランズ商会の姫。思っていた以上に美女なんよ!」
「貴方女なら誰でもいいのね。呆れるわ全く」
「そんなレベルの低い男だと勘違いするなよミラーナちゃん。俺は美しさと“強さ”を兼ね備えた美女が好きなんよ。
エミリちゃんは冒険者で言えばAランク……いや、ひょっとしたらSランクに匹敵するかもしれない実力との噂だ。あの可愛さでその強さは反則だぜ」
隣で話すルルカとミラーナの会話が自然と僕の耳にも入る。確かにあの見た目と商才、その上実力まであるとなれば嫌でも注目の存在になるだろうな。
『美しき剣姫の登場で更に盛り上がった皆様! まだ説明は終わっていませんよ。このモンスター討伐会はただ強さを競うものではなく、見事優勝した者にはこの王国の国王である“レイモンド様”より、国王や王族直々のご依頼を受けられる“英雄の指輪”を与えられる事が決まっております! そちらも目指して是非皆さん頑張って下さい!』
進行役の人の上手い盛り上げで更に場は歓声に包まれている。
英雄の指輪か。確かにそれも貴重で名誉ある物だけど、僕は“それ”よりも……。
『それでは、少々長いお話となってしまいましたのでここら辺で終わりたいと思います! 皆さん最後までモンスター討伐会をお楽しみ下さい! これにてモンスター討伐会正式に開催でーす!』
そう言って進行役の人の説明が終わり、モンスター討伐会の幕が上がったのだった――。
♢♦♢
『ギギャ……!』
「よし、今のところ順調かな?」
太陽が真上に昇った頃、僕は今丁度100匹目のモンスターを討伐した。
イェルメスさんと村の人達が作ってくれた新しい剣はやはりとても使いやすい。このお陰もあって大分スムーズにモンスターを討伐出来た。
それに数は多いけど、スライム、ゴブリン、ウルフとか本当にランクの低いモンスターばかり。これまでに戦ってきたモンスターがモンスターなだけに何の問題もなく戦えている。
僕が順調と思っているだけで、他の人達はもっと討伐しているのかな? 森で何人か参加者とは会ったけど、流石に討伐してる数までは分からないからなぁ。まぁ兎も角こうして止まっている時間が勿体ないよね。実力ある人達が集まっているんだから。
特にグレイだけには絶対に負けられない。
新たに気を引き締め僕は、再びモンスターを順調に倒していった――。
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