祝福は貴方だけに捧げます!!

中村湊

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貴方だけです!!

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 あの日から、3週間。彼女は、俺の寝室で眠っていた。穏やかな寝顔で眠っている。
 マリアの頬に触れ、キスをする。彼女の身体のあたたかみが少しずつ戻ってきている。だが、彼女はまだ目が覚めない。夢の中で、リヒャルトはマリアと逢っている。アカネでもある彼女。
 夢の中で、リヒャルトは彼女をキスだけではたらなく……愛している。深く繋がって、彼女がむせびき俺と愛し合っている。
 隣で一緒に眠った後に目覚めると、酷くたかぶった自身にうなだれてしまう。

 「……マリア……愛しすぎて、どうしたらいい? 俺は」

 再びキスをする。ぴくっと。唇がキスに応えた。彼女に少しずつ、ゆっくりといたわりながらキスを深める。
 彼女が彼に応えていく。

 「んんっ、マリア……もっと……んっ」
 「……っ、ぁ……んっ……」

 舌が絡まり、小さな甘い声が漏れていく。下腹部が熱く、彼女にキスを深めていく。何度も、キスの合間に「愛している」「マリア、愛している」「アカネ、愛している」と。
 そっと頬に、小さく温かなぬくもりを感じた。

 「リヒャルト様……私も……愛してます」
 「っ!! マリア!!」

 あぁ、素敵なお顔が涙でぐしょぐしょですよ? 漆黒の黒い瞳から、涙が溢れている。
 私を抱き締め、「恐かった」と言っている。

 「私、あなたを……失いたくなくて……ごめんなさい」
 「本当だ!! 俺を、こんなに夢中にさせているんだっ!!」
 「私もです……貴方に、夢中です」
 「もっとキスしていたいが……他の奴らが、な?」

 バタバタと、寝室の扉からたくさんの人がなだれ込む。
 その後、たくさんのあたたかい温もりに抱き締められた。クロイツ家。ロイ公爵。アルバルト様。国王さま達。ギルバートさん、どさくさに紛れて頬ずりして抱き締めてきました。
 わたし、たくさんの人たちに大事にされていたんだ……心配、たくさんかけた。
 とまらない涙に、リヒャルト様が拭うようにキスしてくれた。

 涙が落ちついた後、バリファン兄弟とサラディンが部屋に入ってきた。
 3人は、私が目覚めたのを見ると……涙を流して、「よかった」と言ってくれた。
 眠っているわたしの魂と身体が安定するように、兄弟は魔法を遣い。サラディンは兄弟に祝福を、与えていた。酷く疲れた様子だったが、3人は「自分たちの出来る償いだから」と言った。
 爵位の剥奪をされた兄弟は、禁忌魔法のカタチになった、【男女が睦み合う像】を【永久封印】をするため。私の魂と身体が安定した後、残りの力と引き換えに行う。と、国王と契約をしたという。
 力を無くすというのは、ただの人になる。

 「私は、義兄さま達といられたら幸せだから」
 「俺もだよ、バリファン」
 「兄さん、俺も何だけど」

 3人の想いが通じ合ってよかった。バリファンが本当に願っていた想い。兄弟も心から願っていたのは、研究ではなく……バリファンと仲良くしたくて、愛しているだけだから。
 国王は、「もし、契約破ったら……私たちがいるから、分かるだろう?」と脅している。
 職権乱用、している……けど。3人は、「そのときは、処罰でもなんでも受けます」とサラリ。
 ベッドから起き上がろうとして、違和感。ハラリと掛布かけふが落ちた。

 「まぁ!! マリアって、意外と胸あるのね?」
 「……キスマーク、たくさんあるね?……」 
 「旦那様、もう少しお待ちになられては?」
 「……バカ息子だ……」

 えっと……なにゆえ……キスマークとか、胸が意外とあるとか。お待ちにとか、バカ息子?

 「すまない、待ては少しだけしたが……」
 「~~~っ、えっ、えぇぇぇ!! ばかーーーーー!!」

 掛布にくるまって、顔も隠す。
 イヤダ、もう!! 身体中、キスマークだらけ!! しかも、しかも……脚の間~~~っ????
 うぅっと、顔を少しだけ出して彼を睨む。

 「挿入れはしていない……指だけだから、まだ……可愛かったぞ」

 耳元で囁かれる。甘い低い声。耳たぶを甘噛みされ、声がでそうになる。
 ちらりと、ギルバートに合図を送るリヒャルト。

 「かしこまりました、旦那様」
 「「「って、待て!!」」」

 パンッ!! シーン……。

 あのぅ、皆様、どちらへ? ギルバートさん、かしこまりましたって。言って、何をされました?
 疑問の顔を向けると。

 「あぁ、食堂かどこかの椅子に動けないようにしただろう」
 「ひゃいぃ?!」
 「マリア? そういう可愛い声も好きだが、もっと可愛い声。出さないか? 俺で」
 「んんっ……あっ、らっ……あん」
 「そう、もっと俺を見なさい……ほら、俺だけだ」

 囁かれ全身が痺れるように気持ちよくなる。声が漏れて、身体がだんだんと反応してしまう。
 息の荒い彼が、「触れて欲しい」と懇願し手をいざなう。手が持っていかれ、触れたモノの大きさと硬さ。ドクドクと激しく脈打っている。
 彼が器用に服を脱ぎながら、キスをし続ける。逞しい胸、大きい背中。堪らなく聞いているだけで蕩ける声。甘い囁き。
 手に彼の昂ぶりを直接触れてしまった。

 「っ?! えっと、その……リヒャルトさ、ま?」
 「あぁ、大分な? だが、まだだが」
 「ま、だ?」
 「俺のは、この位ではないだろうな? マリア、覚悟しろよ?」

 えぇっと、この大きさだけでも……十分デス。覚悟? えっと、イマ、デスカ? アブナイですよね? 身の危険がっ、身の危険がぁぁぁ!!
 混乱する中、キスは続けられ。指で、唇で愛撫される。身も心も蕩け、彼に溺れていく。彼を愛している。ずっと、もっと……一緒にいたい。彼の傍に、いたい。

 ーー私も、彼をあなたと同じように愛してる。私たち同じ、気持ちなの。私はあなた。あなたは私ーー

 もう1つの心の、マリアが言う。わたしも、同じ。ねぇ、マリア。私はマリアとして、アカネとして……一緒にいていい?
 わたしの心のマリアが、微笑んでいる。

 ーー私もあなたといたいの。彼とも。アカネ、あなたは私だから…… ーー

 「アカネ? なに、笑っているんだ? 俺は真面目に」
 「ねぇ、リヒャルト様。私たち、貴方を愛しているの」
 「私たち? いなく、なる、のか?」
 「違うの……一緒に、ずっと貴方といたいから。一緒のまま。マリアとアカネは……」
 「そうか……俺は、マリアもアカネも愛しているからな」

 「じゃぁ」と勢い良く、挿入れるのをOKと勘違いしてくださった。ぐっ、と当たって……。
 
 「だぁれがっ!! ヤレと言ったかぁ!! この年中発情男がぁ!!」
 
 ドゴンっ!!
 
 「なんで、また……」

 どうやってギルバートさんの魔法を解いたのか、不思議な顔をして伸びそうになっているリヒャルト様。
 「アタシに呪縛なんて、はぇんだよ!!」と言っている。あぁ、オネエちゃん。スゴイ。うん、そして、私守られてる。
 さっきの、硬いのが……リアルに。感触と感覚残ってます。心の準備させて頂きたいです。リヒャルト様。あの、大きさ……今すぐは、今すぐは無理ですぅ!!
 愛していても、今すぐはぁぁぁ!!

 引っぺがされて投げられたリヒャルト様。何もなかったように、服を着ました。切り換え、すごく早い。
 どうやら、目を醒ましたと連絡を受けた教会長さまがいらしたようです。国王さまに対しては、酷い態度なんですけどね……父親だから?
 私も寝間着を着て、お部屋で待機。ギルバートさんが、教会長さまをお連れしてきました。

 「お久しぶりです。マリア嬢。お身体はいかがですか?」
 「教会長さま……ご心配おかけしました」
 「お話し大丈夫でしょうか?」
 「話し? ですか?」
 「あなたも気になさっているかと……エリザベス嬢を」

 小さく頷く。
 教会長は、ゆっくりと話してくれた。時折、私にお茶を飲むようにすすめ。
 エリザベス嬢は……すでに、肉体も魂も。サラに禁忌の魔法で、【欲しがり屋】へと崩壊しつくされ快楽の虜に堕としこまれた挙げ句に祝福を全て喰らわれ尽くされた。祝福をなくした彼女は、快楽のみしか求めず、同じく、禁忌の魔法で魔法の力を高め尽くしバリファン侯爵に力を奪われた兵士や騎士と永久に……。求め狂い続けている、という。
 どこかの邸宅におく事も叶わず、教会長と国王、ロイ侯爵の魔法で【魔法おり】に閉じ込めた。外からは視えず声も漏れない、鍵のない檻。檻はなくなることがない。
 いわば、永久刑。

 彼女の行く末、そして、サラの行く末を聞いて辛くなった。涙が溢れてとまらない。
 あたたかい……リヒャルトが優しく抱き締めてくれた。

 「あなたが、ご自身を責める必要はないのです。マリア嬢」
 「でもっ、でも、わたしが……」
 「マリア。君は俺と出逢っただけで、俺に愛されているだけ。君も、俺を愛してくれている」
 「マリア嬢のお陰で、リヒャルト様……殿下は、力が戻りつつあるのです」
 「……はい……?……」
 「まだ、納得は。いかないよな、マリア」
 「そうですな……こういう場合は、殿下がマリア嬢と婚姻をっ!!」
 「あの~? 殿下って?」
 「あぁ、俺だ」 
 「そうです。リヒャルト殿下です。このたび、殿下としての仕事にも戻られるのです」

 ダラダラ……お待ちくだしゃい。リヒャルト様が、王室の方とは分かったのは最近で。私が、目が覚めたら。殿下ぁっ?!
 おまけに、教会長さま? 婚姻を勧めてましたよね?
 あぁ、リヒャルト様が……期待の瞳で見てます。うぅ、嫁確定して、婚姻確定して……。いいの? この人、計画的に逃げられないようにしていませんか?

 思わず、リヒャルト様の顔を見たのがいけなかった。
 教会長の前で、激しいキスされて……キスだけで気持ちよすぎて、もう、イヤラシい顔と声しまくって。「いけない子だ」って。
 
 「お若いですなぁ」

 教会長は、にこにこして。キスされまくっている私を、微笑ましく見て。すぅーーーと部屋出て行ってました。
 気がついたら、彼と2人きりで。もう、指がっ!!指で解され……。

 「リヒャルト様のいじわる」
 「ダメだろ? 俺以外に見せたり、聞かせたら」
 「だって、無理です。あんなに、気持ち良くされて……愛してる人なんですもん」
 「マリア……そうだね。俺を愛しているから、こんな……にっ!!」
 「ひゃぁん!! やっ、あぁん!! それ、いじょ……あぁ!!」
 
 また、彼が指で激しく愛撫だけじゃ足りなくて、唇と舌も……あぁ、私。婚姻前まで、守れるでしょうか? 貞操……。
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