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元旦那編
全て失った男の回想
最近までは人生の全てが順調だと信じて疑わなかった。
侯爵家の嫡男として学院でもそれなりに優秀な成績を残し歳の近い第二王子の側近紛い(嫡男なので王宮と領地の仕事を両方こなす事が無いため社交シーズンのみ執務の手伝いをしていた)と将来有望と結婚相手としてもまわりから望まれて鬱陶しいくらいだった。
自分のことではなく肩書きだけ見られているような気がして令嬢達に興味が持てず女嫌いとまで言われたがそう言われても良いとさえ思っていた。
さすがに25歳となり嫡男なので結婚をして自分も跡取りをとは思ったがどうしてもめんどくさいと思い親が相手を探し出した時に好きな人が居るが病弱で結婚を断られている、どうしてもその人が良いのでもう少し待っていて欲しいと嘘をついた。
半年たっても女っ気ないと疑われ条件に合う女性を探したところマールブルク家の長女が社交界デビューをしておらず病弱で領地に引きこもっているそう。
さっそくマールブルク伯爵に婚姻の打診をすると金をせびられたが後々面倒な事にならないように娘と関わらないと誓約書を書いてくれるならと大金を支払い娶った。
親にはどうやって知り合ったのかとか色々聞かれたが適当に誤魔化して病弱の為結婚式も披露宴も2人だけでひっそり行う。
彼女が元気になれた時は盛大に王都でお披露目をすると約束し、プレッシャーにならないように領地にはしばらく近寄らないようにクギを刺しておいたので、安心だろう。
結婚初夜初めてあった彼女は髪もボサボサでガリガリで本当に病弱なのだとびっくりするくらいでこちらも名ばかりの妻を欲していたため体調の悪い新妻と過ごさず本邸より静かな別邸で療養させるように家令に言っておいた。
交際費も必要無いので妻としてのお手当ては次期侯爵夫人としては少し少ない額だが療養している限りはこれでも多いはずだ。
手配なども全て家令に任せ様子も自分で確認せず、ただ煩わしいことを言ってこないので結婚して良かったと思った。
結婚してすぐの社交シーズンは周りにも周知させて言い寄ってくる女の数は減ったので満足していたし、シーズンが終わり領地に帰ってからも大人しく別邸で療養していると家令に聞いたので心配などしなかったのが間違いだった。
ある日街で少し調べる事があり出かけた帰りに女性とぶつかった。
自分で言うのもなんだが、肩書きだけでなく容姿も整っているので街でも女性からよく誘われる。
ぶつかったなんて格好のチャンスとわざとぶつかってくる女もいたくらいだ。
それなのに彼女は違ったんだ。
ぶつかった事を謝り相手に怪我が無いかだけ確認をして絡まれる前に立ち去ったのだが、後日その近くの店の前で掃除をしている彼女を見つける。
興味本位でこちらから女性に声をかけるなんて初めての事でちょっと緊張したがこちらから声をかけても言いよるどころかぶつかった事を気にしないでくれと言う。
自分に言い寄らない女と言うのが珍しかったからとも思ったがせっかくなので彼女の働くカフェに寄ってみた。
サービスも良いし、雰囲気が落ち着くのでそのまま時間さえできたら顔を出す。
他の従業員と話しているのを聞くに彼女がここのオーナーで若いのに凄いと素直に関心する。
他の客との会話で彼女の名前がわかった時は正直浮かれていた。
自分から聞く勇気が無いなんて驚きだが、それが恋なのかもしれないと我が家のチャラいと言われる騎士に聞くと教えてもらった。
この時の私は彼女から見たらさぞ滑稽だった事だろう。
彼女は私が放置していた妻だったのだから……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ご都合主義な設定の部分を書いてみました。
すこしはコレで辻褄あうかな??( ̄▽ ̄;)
ポンコツさんから見た結婚式からカフェに出入りするまでのお話でした。
次話、家令にボロくそ言われた時のお話です。
侯爵家の嫡男として学院でもそれなりに優秀な成績を残し歳の近い第二王子の側近紛い(嫡男なので王宮と領地の仕事を両方こなす事が無いため社交シーズンのみ執務の手伝いをしていた)と将来有望と結婚相手としてもまわりから望まれて鬱陶しいくらいだった。
自分のことではなく肩書きだけ見られているような気がして令嬢達に興味が持てず女嫌いとまで言われたがそう言われても良いとさえ思っていた。
さすがに25歳となり嫡男なので結婚をして自分も跡取りをとは思ったがどうしてもめんどくさいと思い親が相手を探し出した時に好きな人が居るが病弱で結婚を断られている、どうしてもその人が良いのでもう少し待っていて欲しいと嘘をついた。
半年たっても女っ気ないと疑われ条件に合う女性を探したところマールブルク家の長女が社交界デビューをしておらず病弱で領地に引きこもっているそう。
さっそくマールブルク伯爵に婚姻の打診をすると金をせびられたが後々面倒な事にならないように娘と関わらないと誓約書を書いてくれるならと大金を支払い娶った。
親にはどうやって知り合ったのかとか色々聞かれたが適当に誤魔化して病弱の為結婚式も披露宴も2人だけでひっそり行う。
彼女が元気になれた時は盛大に王都でお披露目をすると約束し、プレッシャーにならないように領地にはしばらく近寄らないようにクギを刺しておいたので、安心だろう。
結婚初夜初めてあった彼女は髪もボサボサでガリガリで本当に病弱なのだとびっくりするくらいでこちらも名ばかりの妻を欲していたため体調の悪い新妻と過ごさず本邸より静かな別邸で療養させるように家令に言っておいた。
交際費も必要無いので妻としてのお手当ては次期侯爵夫人としては少し少ない額だが療養している限りはこれでも多いはずだ。
手配なども全て家令に任せ様子も自分で確認せず、ただ煩わしいことを言ってこないので結婚して良かったと思った。
結婚してすぐの社交シーズンは周りにも周知させて言い寄ってくる女の数は減ったので満足していたし、シーズンが終わり領地に帰ってからも大人しく別邸で療養していると家令に聞いたので心配などしなかったのが間違いだった。
ある日街で少し調べる事があり出かけた帰りに女性とぶつかった。
自分で言うのもなんだが、肩書きだけでなく容姿も整っているので街でも女性からよく誘われる。
ぶつかったなんて格好のチャンスとわざとぶつかってくる女もいたくらいだ。
それなのに彼女は違ったんだ。
ぶつかった事を謝り相手に怪我が無いかだけ確認をして絡まれる前に立ち去ったのだが、後日その近くの店の前で掃除をしている彼女を見つける。
興味本位でこちらから女性に声をかけるなんて初めての事でちょっと緊張したがこちらから声をかけても言いよるどころかぶつかった事を気にしないでくれと言う。
自分に言い寄らない女と言うのが珍しかったからとも思ったがせっかくなので彼女の働くカフェに寄ってみた。
サービスも良いし、雰囲気が落ち着くのでそのまま時間さえできたら顔を出す。
他の従業員と話しているのを聞くに彼女がここのオーナーで若いのに凄いと素直に関心する。
他の客との会話で彼女の名前がわかった時は正直浮かれていた。
自分から聞く勇気が無いなんて驚きだが、それが恋なのかもしれないと我が家のチャラいと言われる騎士に聞くと教えてもらった。
この時の私は彼女から見たらさぞ滑稽だった事だろう。
彼女は私が放置していた妻だったのだから……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ご都合主義な設定の部分を書いてみました。
すこしはコレで辻褄あうかな??( ̄▽ ̄;)
ポンコツさんから見た結婚式からカフェに出入りするまでのお話でした。
次話、家令にボロくそ言われた時のお話です。
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