女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち

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思考回路どうなってるの?

のんびり湯浴みを堪能してると、扉の外からまだか?と声をかけられるが、綺麗な状態であいたい乙女心が分からないなんて最低よ!と言い返しておいたから1時間位なら入ってられるかも?
ついでに最高級のホワイトリリーの香油とフレッシュジュースを部屋に用意しておくように言ったからそれが気に入らないとワガママを言ってみようかしら。
とにかく時間さえ稼げば絶対パパが迎えに来てくれる。
終わったら頑張ったねってルク様とセル様に甘えるんだ!
そう自分を奮い立たせないと今にも泣き出してしまう気がする。

「お嬢様、香油とお飲み物のご用意が出来ました。」

ギリギリまで籠城したいけどお迎えが来た時にお風呂に入っている訳にもいかないのでそろそろ出なきゃダメね。
重い足取りで隣の部屋に入ると吊るされたドレスは王子の髪の色の赤!しかもピンクのリボンとフリルがコレデモカ!ってくらい付いてた。
「このドレスは嫌よ!違うのを持ってきなさい!」
「し、しかしこのドレスは……」
「こんな子供っぽいのはイヤ!」
「今あるドレスはコチラしか無くて……」
「ふん、ならさっさと着せなさい!」

慌ててるわね、この調子で掻き回していきますか。

「ちょっとコレ普通のリリーじゃない!」
香油の質も普通だし指定したホワイトリリーでもなかったのよね。
「も、申し訳ございません、今ご用意できるのがこれしか無くて。」
「あなた、私を馬鹿にしているの?」
持っていた香油瓶を取り上げ床に叩き付ける。
ムワッと香油が香るがコレ普通以下の品質だったかも、めちゃくちゃくどい香りだわ。
「ちょっと!このジュースに蜂蜜が入っていないわ!!甘くないなんてジュースとは言えないわ。」
とジュースも投げつけました。

部屋の中の匂いがカオスだしそろそろ次のミッションかな?

「こんな気分では王子にお会いしたくないわ。」
「お嬢様そう言わず、殿下はお嬢様をお待ちになっていますのでそろそろ。」
「イヤ!こんな私では会いたくないわ、早く最高級のホワイトリリーの香油と私の気にいるドレスを用意して!」

私が騒いでいると馬鹿王子が入ってきちゃったじゃない!
レディが許可しないと会えないというのを相変わらず理解していないのね。

「ああ、私の色に染まったアリサリオはなんと愛らしいのだ!」
「殿下、私まだ入室を許可していませんのよ?」
「私たちにそんな古臭いしきたりは不要さ。」
「それは殿下の価値観ですわよね?私の気持ちを考えられない男性は嫌いですわ。」
「アリサリオのその考えは変えた方がよいぞ、これからはそのような手間のかかる事は私が王となり廃止をするのだから。」
おっと?雲行き怪しいけど?どこぞの新興宗教に洗脳されてませんか?

ちょっとドン引きしていると、
《ドガーン》
大きな音と少し建物が揺れた。
元日本人としてはたいした揺れではないので平然としていたんだけど、他の人達は凄い動揺だわ。
ていうか殿下へたり込んでダサい。

って、バタバタとたくさんの人の足音するんだけど……
パパが助けに来てくれたわけじゃないかもしれない、どうしよう。
私にとっても敵かもしれないけど、今は味方だった場合、私が人質として足手まといにならないようにする事、近くにあった大きめな花瓶を突き飛ばし部屋に居る人がそちらに気を取られた隙に隣の部屋の浴室に駆け込み鍵を閉めて立て籠る。

ドンドンと我に返った誰かが扉を叩き、ガチャガチャとドアノブを動かすのでドアノブが動かないように必死に掴む。
「お嬢様!出てきてください。」
「イヤよ!」
さすがに7歳の身体ではすぐに力尽きそうになるが、なだれ込んできた大勢の足音の人達が来るまでは耐えないと……

「…ォ、リオー!」
「リオ!どこですか?!」
あ……、ルク様、セル様だ!
「ルクさまぁー!セルさまぁー」
今の私に出せる1番大きな声で返事をすると、バタン!と大きな音がしてよりはっきり2人の声が聞こえてくる。

「リオ!どこにいる!」
「ルク様こっち!」
扉を引っ張ろうとしていた人の呻き声が聞こえると、
「リオ?ここにいるの?」
優しいセル様の声だ。
「もう大丈夫だからおいで。」
ルク様ったらこんな時までカッコイイよぉ。
もうほとんど力が入らない手でなんとか鍵を開けそっと扉を開く。

「「リオ!」」
おそるおそる扉から顔を出すと2人に力いっぱい抱きしめられる。
「無事で良かった……」
「怪我は無いですか?」
優しい2人にまた会えた。
いつの間にかボロボロと涙を流していたんだけどこの時の私はまったく気づいていなくて、2人の腕の中でホッとしたのか、気を失ってしまったのだった。
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