13 / 19
これが神級アイテムだ!!
しおりを挟む
その後は何とかしてアルダスに四日間の時間を貰った小沼だったが、依然として何をすれば良いかわからなかった。
(日本の便利グッズじゃ話にならないよな、まずパッと思いつく物がないし、ショボいヤツを作った所で殺されるだけだ)
そこで彼はスマホ様を取り出していじり始めた。困った時はスマホいじりをするのは彼の癖というか習慣だった。
スマホ様は相変わらずどういう原理で出現したのか不明だ。小沼は使いたい時に使えるのなら何でもいいやという考えで深く考えることはしなかった。
(ダメだ、どれも必要技術が高過ぎる。そもそもここにプラスチックがあるのかも分からない。)
スマホ様のホーム画面には二つのアプリのアイコンしかない。それでもスマホ画面を眺めていると小沼は不思議に落ち着いた気持ちになった。
何もかもが日本と違うここで、唯一の心の拠り所となれるのがこれだからだ。
小沼は画面を見つめながら部屋をぐるぐる歩く、彼は有用と判断されたのか、元の地下牢ではなく普通の客室を与えられた。
とは言っても、ドアの直ぐそこにはスリが監視していて、この三日以内でアルダスが認める程の結果を出さねば地下牢どころか、アルダスの実験室から出られかも疑問甚だ疑問である。
「おい、スリ!」
「なん!……っですか?」
スリは本来なら自分の食事になる筈の小沼が奉仕しなければならない客賓になったのが気に入らなかった。そして未だ信じることができなかった。
かと言って、小沼が三日後に成果を出せばスリなんて彼の一言で物理的にクビになりかねない。
スリは内心では小沼のことを罵りながらも慇懃に振る舞い、顔は笑みを浮かべてニコニコしている…………つもりなのだろう。
小沼はスリの見え透いた心を知ってて気にしなかった。
「ええと、作りたい物があるから材料を集めて来て欲しんだ。」
「材料のリストを書いてくれれば、このスリ、力の限りを尽くしましょう!」
本当に見え透いた恭しさである。
「とにかく、集められる物は集めてきて欲しんだ。」
「具体的なご要望はないのですか?」
「ないな。」
スリは苦々しい顔をして駆け足で何処かへ出かけた。ドアの前には誰もおらず、監視役なんていないが小沼は逃げる気は湧かなかった。
あの『コスプレイヤー』と『腹黒ロリ』のことだ。どうせ小沼には想像も及ばない方法で監視しているに違いないと小沼は思った。
小沼は暇だからとベットに寝転がった。午前は色々と精神的に疲れてしまってそのまま寝落ちした。
この身体には四日ぶり、小沼にとっては二日ぶりの柔らかフカフカのベットである。グッスリ寝ている小沼は良い夢を見れた。
その夢で彼はアルダスをボコボコにしていた。口の中にポーションの瓶を突っ込んでいる。その上に小沼が乗ってゲラゲラと笑っている。
そんな夢から目覚めさせたはスリである。
大きな荷物を持って駆け込んできた。
薬草、調理器具、薪、金属のインゴットなどなど……雑貨のような物からゴミにしか見えない物まで、とにかく何かを持って来いという命令に沿っている。
小沼は目の前の部屋を埋め尽くさんとしている荷物を見て呆然していた。何か持ってこさせれば何か思いつくかもしれないと思ったが、ここまでとは思わなかった。
しかし、これで何か思いつくかもしれない。取り敢えずスリを部屋の外に追い出して一つ一つ手に取って観察してアイディアが湧くか確かめる。
(う~ん、中々良いヒラメキがないな。ありゃ?ここに綺麗な宝石がある)
スリが持ってきた荷物の山の中に白く透き通った石がいくつかあった。大きさにばらつきがあって、大きいヤツは拳程もある。
小沼がそれに触れた時に、その声は久し振りに帰ってきた。
『吸収可能な物質を発見、『吸収』を開始しますか?』
(日本の便利グッズじゃ話にならないよな、まずパッと思いつく物がないし、ショボいヤツを作った所で殺されるだけだ)
そこで彼はスマホ様を取り出していじり始めた。困った時はスマホいじりをするのは彼の癖というか習慣だった。
スマホ様は相変わらずどういう原理で出現したのか不明だ。小沼は使いたい時に使えるのなら何でもいいやという考えで深く考えることはしなかった。
(ダメだ、どれも必要技術が高過ぎる。そもそもここにプラスチックがあるのかも分からない。)
スマホ様のホーム画面には二つのアプリのアイコンしかない。それでもスマホ画面を眺めていると小沼は不思議に落ち着いた気持ちになった。
何もかもが日本と違うここで、唯一の心の拠り所となれるのがこれだからだ。
小沼は画面を見つめながら部屋をぐるぐる歩く、彼は有用と判断されたのか、元の地下牢ではなく普通の客室を与えられた。
とは言っても、ドアの直ぐそこにはスリが監視していて、この三日以内でアルダスが認める程の結果を出さねば地下牢どころか、アルダスの実験室から出られかも疑問甚だ疑問である。
「おい、スリ!」
「なん!……っですか?」
スリは本来なら自分の食事になる筈の小沼が奉仕しなければならない客賓になったのが気に入らなかった。そして未だ信じることができなかった。
かと言って、小沼が三日後に成果を出せばスリなんて彼の一言で物理的にクビになりかねない。
スリは内心では小沼のことを罵りながらも慇懃に振る舞い、顔は笑みを浮かべてニコニコしている…………つもりなのだろう。
小沼はスリの見え透いた心を知ってて気にしなかった。
「ええと、作りたい物があるから材料を集めて来て欲しんだ。」
「材料のリストを書いてくれれば、このスリ、力の限りを尽くしましょう!」
本当に見え透いた恭しさである。
「とにかく、集められる物は集めてきて欲しんだ。」
「具体的なご要望はないのですか?」
「ないな。」
スリは苦々しい顔をして駆け足で何処かへ出かけた。ドアの前には誰もおらず、監視役なんていないが小沼は逃げる気は湧かなかった。
あの『コスプレイヤー』と『腹黒ロリ』のことだ。どうせ小沼には想像も及ばない方法で監視しているに違いないと小沼は思った。
小沼は暇だからとベットに寝転がった。午前は色々と精神的に疲れてしまってそのまま寝落ちした。
この身体には四日ぶり、小沼にとっては二日ぶりの柔らかフカフカのベットである。グッスリ寝ている小沼は良い夢を見れた。
その夢で彼はアルダスをボコボコにしていた。口の中にポーションの瓶を突っ込んでいる。その上に小沼が乗ってゲラゲラと笑っている。
そんな夢から目覚めさせたはスリである。
大きな荷物を持って駆け込んできた。
薬草、調理器具、薪、金属のインゴットなどなど……雑貨のような物からゴミにしか見えない物まで、とにかく何かを持って来いという命令に沿っている。
小沼は目の前の部屋を埋め尽くさんとしている荷物を見て呆然していた。何か持ってこさせれば何か思いつくかもしれないと思ったが、ここまでとは思わなかった。
しかし、これで何か思いつくかもしれない。取り敢えずスリを部屋の外に追い出して一つ一つ手に取って観察してアイディアが湧くか確かめる。
(う~ん、中々良いヒラメキがないな。ありゃ?ここに綺麗な宝石がある)
スリが持ってきた荷物の山の中に白く透き通った石がいくつかあった。大きさにばらつきがあって、大きいヤツは拳程もある。
小沼がそれに触れた時に、その声は久し振りに帰ってきた。
『吸収可能な物質を発見、『吸収』を開始しますか?』
0
あなたにおすすめの小説
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる