スマホから始める魔界冒険

ニコニ

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これが神級アイテムだ!!

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 その後は何とかしてアルダスに四日間の時間を貰った小沼だったが、依然として何をすれば良いかわからなかった。

 (日本の便利グッズじゃ話にならないよな、まずパッと思いつく物がないし、ショボいヤツを作った所で殺されるだけだ)

 そこで彼はスマホ様を取り出していじり始めた。困った時はスマホいじりをするのは彼の癖というか習慣だった。
 スマホ様は相変わらずどういう原理で出現したのか不明だ。小沼は使いたい時に使えるのなら何でもいいやという考えで深く考えることはしなかった。

 (ダメだ、どれも必要技術が高過ぎる。そもそもここにプラスチックがあるのかも分からない。)

 スマホ様のホーム画面には二つのアプリのアイコンしかない。それでもスマホ画面を眺めていると小沼は不思議に落ち着いた気持ちになった。
 何もかもが日本と違うここで、唯一の心の拠り所となれるのがこれだからだ。

 小沼は画面を見つめながら部屋をぐるぐる歩く、彼は有用と判断されたのか、元の地下牢ではなく普通の客室を与えられた。
 とは言っても、ドアの直ぐそこにはスリが監視していて、この三日以内でアルダスが認める程の結果を出さねば地下牢どころか、アルダスの実験室から出られかも疑問甚だ疑問である。

 「おい、スリ!」

 「なん!……っですか?」

 スリは本来なら自分の食事になる筈の小沼が奉仕しなければならない客賓になったのが気に入らなかった。そして未だ信じることができなかった。
 かと言って、小沼が三日後に成果を出せばスリなんて彼の一言で物理的にクビになりかねない。
 スリは内心では小沼のことを罵りながらも慇懃に振る舞い、顔は笑みを浮かべてニコニコしている…………つもりなのだろう。

 小沼はスリの見え透いた心を知ってて気にしなかった。

 「ええと、作りたい物があるから材料を集めて来て欲しんだ。」

 「材料のリストを書いてくれれば、このスリ、力の限りを尽くしましょう!」

 本当に見え透いた恭しさである。

 「とにかく、集められる物は集めてきて欲しんだ。」

 「具体的なご要望はないのですか?」

 「ないな。」

 スリは苦々しい顔をして駆け足で何処かへ出かけた。ドアの前には誰もおらず、監視役なんていないが小沼は逃げる気は湧かなかった。
 あの『コスプレイヤー』と『腹黒ロリ』のことだ。どうせ小沼には想像も及ばない方法で監視しているに違いないと小沼は思った。







 小沼は暇だからとベットに寝転がった。午前は色々と精神的に疲れてしまってそのまま寝落ちした。
 この身体には四日ぶり、小沼にとっては二日ぶりの柔らかフカフカのベットである。グッスリ寝ている小沼は良い夢を見れた。
 その夢で彼はアルダスをボコボコにしていた。口の中にポーションの瓶を突っ込んでいる。その上に小沼が乗ってゲラゲラと笑っている。

 そんな夢から目覚めさせたはスリである。

 大きな荷物を持って駆け込んできた。

 薬草、調理器具、薪、金属のインゴットなどなど……雑貨のような物からゴミにしか見えない物まで、とにかく何かを持って来いという命令に沿っている。

 小沼は目の前の部屋を埋め尽くさんとしている荷物を見て呆然していた。何か持ってこさせれば何か思いつくかもしれないと思ったが、ここまでとは思わなかった。

 しかし、これで何か思いつくかもしれない。取り敢えずスリを部屋の外に追い出して一つ一つ手に取って観察してアイディアが湧くか確かめる。




 (う~ん、中々良いヒラメキがないな。ありゃ?ここに綺麗な宝石がある)

 スリが持ってきた荷物の山の中に白く透き通った石がいくつかあった。大きさにばらつきがあって、大きいヤツは拳程もある。

 小沼がそれに触れた時に、そのは久し振りに帰ってきた。

 『吸収可能な物質を発見、『吸収』を開始しますか?』
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