ゲームの子

gizumo

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 あの時のものが今もからだの中に残っていて反応してしまったのだ。
 
 お父さんは急いでキーボードを打った。

 「おなかのなか」

 ゲームから

 なかにはいっているものは…

と、質問が返ってきた。

 「カセット」

と、お父さんは打った。

 画面に

 「正解⭕」

と出たと同時に、のり子が画面からゆっくりと貞子のように出てきた。

 「怖かったよ」

 と、のり子はお父さんに飛びつき泣きじゃくった。

 「よかった、よかった、ホントもう会えないと思ったんだぞ」

と、お父さんも声を出して泣いた。


 2人は感激でしばらく泣いていた。



 「なんだ、出てきちゃったかなぁ」

と、小さな声で言った後、舌打ちをした母親が立っていた。

 その母親の姿を鏡からのり子は見てしまった。

 「えっ」  

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