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月乃視点
1 初夜
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新婚旅行初日のデンマークの首都、コペンハーゲン宿泊。
コペンハーゲンの街並みは、暗くてよくわからなかったが、ところどころに街灯があって、歴史を感じさせる建築物ばかりだった。
泊まる予定のホテルは、五つ星ホテル。近くに名所のチボリガーデンや、ストロイエもあるらしい。
海外で五つ星ホテルに泊まるのは初めてだ。私は興奮した。
「すごく高級なホテルね。街並みも歴史的で素敵だったわ」
「月乃さん。疲れていませんか?」
「飛行機でたくさん眠ったから、ちっとも疲れていないわ」
すると、昨日四月二日に十八歳になったばかりの美形の夫──征士くんはにっこり笑った。征士くんは私より五学年下、今は四歳年下で、私は二十二歳。私は五月には二十三歳になる。そんな年下夫は何でもないことのように言った。
「では今夜こそ、初夜ですね」
「え、しょ……」
初夜、というのは、昨日の結婚式の夜で出来なかったアノ行為だろうか。
勿論、私は処女だ。
顔を熱くさせたまま、征士くんに手を引かれてホテルの部屋へ入った。
新婚旅行なのでベッドは一つ。キングサイズベッドだ。
「月乃さん。一緒にお風呂へ入りませんか?」
征士くんが、とんでもないことを提案してきた。
「い、いえ。一人が良いわ。順番に入りましょう」
「そうですか……?」
征士くんは不満そうだ。でもいきなり一緒にお風呂、なんてハードルが高すぎる。
先にお風呂に入り、念入りに身体を洗った。
お風呂から出ると、バスローブが脱衣所に備え付けられているのが目に入った。行為の心構えの為、ブラはせず、ショーツとバスローブのみ身に着けた。
征士くんがお風呂に入ってしまうと緊張のあまり何も考えられなくなった。シャワーの音だけが耳に入る。
やがて、征士くんがお風呂から出てきた。バスローブさえ着ず、バスタオルを腰に巻いているだけだ。
テニスで鍛えた筋肉のついた身体つきに、ますます緊張が高まってしまう。
私がベッドの上で固まっていると、征士くんは心配そうに尋ねてきた。
「無理しなくても、良いんですよ?」
しかし、ここで無理をせずに何の為に結婚したのか。
「む、無理なんて、していないわ。きっと、大丈夫よ」
虹川家の存続の為だ。覚悟を決めてキングベッドに横になった。
征士くんが覆いかぶさってきた。私は恐怖感で震えている。彼は恐怖をあまり感じさせないように、丁寧な手つきで私のバスローブを肌蹴させた。
肌を密着させて、深い口付けをする。舌が私の逃げる舌を追う。絡めさせて、官能的なキスをした。
キスをしたまま、私のCカップの胸に触られた。私は震えたままだ。
「何だか……怖いわ……」
キスの合間に言葉を漏らした。
「怖くないですよ。優しくします」
優しく、胸を揉まれた。片手で右胸を揉みあげ、左胸の先端にしゃぶりついてきた。
「やっ……」
驚きで私は声を出してしまった。
「嫌、ですか……? でも僕、もうやめられないです。だって、月乃さんがこんなに綺麗な胸の形をしているなんて思いませんでした」
時間をかけて胸を揉まれて、息が上がってしまった。
「は……。はあ……」
「月乃さん。綺麗です。可愛いです。愛しています」
耳元で囁かれる。
「Jeg elsker dig」
(愛しています)
流暢な外国語。英語ではない。
「な、……んんっ。何て、言ったの……?」
「デンマーク語ですよ。愛しているだけ、覚えました」
流暢な発音と、胸への刺激で、下半身が疼いてきた。
ショーツが湿っている気がする。恥ずかしくて堪らない。
征士くんは私のバスローブを完全に脱がせて、ショーツの上から私の大事な部分を触った。くすり、と微笑む。
「ちょっと濡れていますね。僕の手で感じてくれて嬉しいです」
綺麗な顔を近づけて、もう一度キスしてきた。彼の右手はショーツ越しに上下に行ったり来たりする。少し、快感を拾ってしまった。
「な、んか、熱い……。身体が、変……」
「もっと、僕の手で変になってください。脱がせますよ」
征士くんは私のショーツを脱がせた。自分のバスタオルも取り払った。
初めて目にする、勃起した男性自身。
私は恐ろしさのあまり、ベッドの隅へ逃げてしまった。
「逃げないでください」
征士くんと生まれたままの姿で抱き合った。なだめるように、彼はソフトキスを何回もした。
「怖くありませんから。月乃さんは、ただ感じてください」
キスを繰り返し、左手で胸を揉み、右手で秘所をなぞる。
「何だか……征士くん、慣れて、いる、感じ……、あっ」
征士くんばかり落ち着いているように思える。私はいっぱいいっぱいだ。
「慣れてなんかいませんよ。月乃さんとこうすることが夢だったんです。本やAVとか、SEXしている人の話を参考にしました」
私は目を見開いた。こんなに格好良い征士くん。彼でもそういう類の本を見たり、AVを鑑賞したり、他の人とこんな話までするのか。
……しかし、そういうものは十八禁ではないだろうか。
「僕だって若い男ですからね。こういう行為の物を見たり、話をしたりしますよ。あまり固いことは言わないでください。聖人君子じゃないんですから」
征士くんはふるふる震えっぱなしの私の身体を、強く抱きしめた。
コペンハーゲンの街並みは、暗くてよくわからなかったが、ところどころに街灯があって、歴史を感じさせる建築物ばかりだった。
泊まる予定のホテルは、五つ星ホテル。近くに名所のチボリガーデンや、ストロイエもあるらしい。
海外で五つ星ホテルに泊まるのは初めてだ。私は興奮した。
「すごく高級なホテルね。街並みも歴史的で素敵だったわ」
「月乃さん。疲れていませんか?」
「飛行機でたくさん眠ったから、ちっとも疲れていないわ」
すると、昨日四月二日に十八歳になったばかりの美形の夫──征士くんはにっこり笑った。征士くんは私より五学年下、今は四歳年下で、私は二十二歳。私は五月には二十三歳になる。そんな年下夫は何でもないことのように言った。
「では今夜こそ、初夜ですね」
「え、しょ……」
初夜、というのは、昨日の結婚式の夜で出来なかったアノ行為だろうか。
勿論、私は処女だ。
顔を熱くさせたまま、征士くんに手を引かれてホテルの部屋へ入った。
新婚旅行なのでベッドは一つ。キングサイズベッドだ。
「月乃さん。一緒にお風呂へ入りませんか?」
征士くんが、とんでもないことを提案してきた。
「い、いえ。一人が良いわ。順番に入りましょう」
「そうですか……?」
征士くんは不満そうだ。でもいきなり一緒にお風呂、なんてハードルが高すぎる。
先にお風呂に入り、念入りに身体を洗った。
お風呂から出ると、バスローブが脱衣所に備え付けられているのが目に入った。行為の心構えの為、ブラはせず、ショーツとバスローブのみ身に着けた。
征士くんがお風呂に入ってしまうと緊張のあまり何も考えられなくなった。シャワーの音だけが耳に入る。
やがて、征士くんがお風呂から出てきた。バスローブさえ着ず、バスタオルを腰に巻いているだけだ。
テニスで鍛えた筋肉のついた身体つきに、ますます緊張が高まってしまう。
私がベッドの上で固まっていると、征士くんは心配そうに尋ねてきた。
「無理しなくても、良いんですよ?」
しかし、ここで無理をせずに何の為に結婚したのか。
「む、無理なんて、していないわ。きっと、大丈夫よ」
虹川家の存続の為だ。覚悟を決めてキングベッドに横になった。
征士くんが覆いかぶさってきた。私は恐怖感で震えている。彼は恐怖をあまり感じさせないように、丁寧な手つきで私のバスローブを肌蹴させた。
肌を密着させて、深い口付けをする。舌が私の逃げる舌を追う。絡めさせて、官能的なキスをした。
キスをしたまま、私のCカップの胸に触られた。私は震えたままだ。
「何だか……怖いわ……」
キスの合間に言葉を漏らした。
「怖くないですよ。優しくします」
優しく、胸を揉まれた。片手で右胸を揉みあげ、左胸の先端にしゃぶりついてきた。
「やっ……」
驚きで私は声を出してしまった。
「嫌、ですか……? でも僕、もうやめられないです。だって、月乃さんがこんなに綺麗な胸の形をしているなんて思いませんでした」
時間をかけて胸を揉まれて、息が上がってしまった。
「は……。はあ……」
「月乃さん。綺麗です。可愛いです。愛しています」
耳元で囁かれる。
「Jeg elsker dig」
(愛しています)
流暢な外国語。英語ではない。
「な、……んんっ。何て、言ったの……?」
「デンマーク語ですよ。愛しているだけ、覚えました」
流暢な発音と、胸への刺激で、下半身が疼いてきた。
ショーツが湿っている気がする。恥ずかしくて堪らない。
征士くんは私のバスローブを完全に脱がせて、ショーツの上から私の大事な部分を触った。くすり、と微笑む。
「ちょっと濡れていますね。僕の手で感じてくれて嬉しいです」
綺麗な顔を近づけて、もう一度キスしてきた。彼の右手はショーツ越しに上下に行ったり来たりする。少し、快感を拾ってしまった。
「な、んか、熱い……。身体が、変……」
「もっと、僕の手で変になってください。脱がせますよ」
征士くんは私のショーツを脱がせた。自分のバスタオルも取り払った。
初めて目にする、勃起した男性自身。
私は恐ろしさのあまり、ベッドの隅へ逃げてしまった。
「逃げないでください」
征士くんと生まれたままの姿で抱き合った。なだめるように、彼はソフトキスを何回もした。
「怖くありませんから。月乃さんは、ただ感じてください」
キスを繰り返し、左手で胸を揉み、右手で秘所をなぞる。
「何だか……征士くん、慣れて、いる、感じ……、あっ」
征士くんばかり落ち着いているように思える。私はいっぱいいっぱいだ。
「慣れてなんかいませんよ。月乃さんとこうすることが夢だったんです。本やAVとか、SEXしている人の話を参考にしました」
私は目を見開いた。こんなに格好良い征士くん。彼でもそういう類の本を見たり、AVを鑑賞したり、他の人とこんな話までするのか。
……しかし、そういうものは十八禁ではないだろうか。
「僕だって若い男ですからね。こういう行為の物を見たり、話をしたりしますよ。あまり固いことは言わないでください。聖人君子じゃないんですから」
征士くんはふるふる震えっぱなしの私の身体を、強く抱きしめた。
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