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第九章 秘密の離宮 ― 癒える時間
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朝の光が、そっとまぶたを撫でていきました。
窓から吹き込む風が薔薇の香りを運び、小鳥たちのさえずりとともに、やわらかな春の光が部屋を満たしていました。
ここは王都の外れにある離宮――王に忠誠を誓う騎士団の保養地なのです。
わたしは、柔らかな寝台の上で目を覚ましました。
白い天蓋、薄いレースのカーテン。
こんな穏やかな朝を迎えるのは、本当に久しぶりでした。
「リリアナ、起きましたか?」
優しい声がして、わたしは横を向きました。
そこには銀の鎧を脱ぎ、簡素なシャツ姿になったアレンさまが立っていました。
朝の光を受けた銀の髪がきらめき、まるで夢の続きを見ているかのようでした。
「……アレン……ここは?」
「王の離宮です。君をここで休ませるよう、陛下から命をいただきました」
「わたしを……?」
彼が穏やかに微笑みました。
それは戦場で見せる凛々しさとは違い、やわらかくて、どこか照れくさそうな笑顔でした。
その微笑みを見ているだけで、胸の奥がぽっと温まっていくのを感じました。
「気を失ったまま、まる三日眠っていたんですよ。体は大丈夫ですか?」
「三日も……眠っていたの?」
「ええ。もう熱も引いていますから安心してください。怪我も軽くて済みました」
アレンさまは小さな木のテーブルに置かれたカップを手に取り、そっと差し出してくださいました。
立ちのぼる湯気に混じって、どこか懐かしい香りが鼻をくすぐります。
その瞬間、わたしの心は思わず遠い記憶を呼び起こしました。
「……この香り、あの丘の紅茶ですね」
「そうです。君が好きだった白薔薇の丘の茶葉です。
ほんの少しだけ残しておいたんです。まさか使える日が来るとは思わなかったけど」
わたしは驚いて、そしてふわりと笑ってしまいました。
あの丘で過ごした幼い日々が、香りと一緒に胸の中に戻ってきた気がしたのです。
「まさか、あの頃のアレンがこんな立派な騎士になるなんて」
「君を迎えに行くと誓ったからですよ。それだけが支えでした」
「アレン……」
紅茶を持つ手が少し震えました。
喜びと感謝と、どうしようもないあたたかさが入り混じり、思わず涙がこぼれそうになります。
「泣かないでください。君に泣いてほしくて、ここまで来たわけではありませんから」
「……ごめんなさい。ただ、嬉しくて……」
アレンさまが歩み寄り、そっとわたしの頬に触れました。
指先が優しく、包み込むようにあたたかくて、心まで溶かされていくようでした。
「ほら……笑ってください。君の笑顔は、風を春に変えるんです」
「そんな甘いことをおっしゃいますのね。昔から変わりませんね」
「変わりません。俺はずっと君の笑顔に救われてきたんですから」
アレンさまの言葉に、胸がじんわりと熱を帯びました。
離宮の外では、庭を渡る風が花弁を舞い上げ、白と薄紅の花びらがひらひらと空を彩っていました。
まるで新しい人生の祝福のようでした。
「……この庭、本当に素敵です」
「ああ。王の許可を得て、君のために整えた庭です」
「まぁ、わたしのために?」
「当然でしょう。君がやっと自由を取り戻したんですから」
“自由”――その言葉が胸に響きました。
もう逃げなくていい、誰かの影に怯えなくていい。
その事実が、こんなにも心を軽くするものなのだと知りました。
「アレン……ありがとう。でも、まだ不思議な気分ですの。
本当に、もう何も怖がらなくていいのですか?」
「大丈夫です。ロドリックとその一味は、すでに王命で処分されました。
君を苦しめた者たちは、もう二度と戻ってこれません」
アレンさまの真剣な目が、わたしをまっすぐに見つめました。
その瞳の中に迷いはなく、静かな誓いの炎が揺らめいていました。
わたしはその光を見つめながら、ただ静かに頷くことしかできませんでした。
「……怖かったんです。何もかも失って、立ち上がれないと思っていました」
「君がこうして生きてくれた。それが俺にとっての全てです。生きてくれて、本当にありがとう」
「アレン……」
彼は片膝をつき、わたしの手をそっと握りました。
まるでかつて誓いを立てた少年のように、まっすぐな瞳でわたしを見上げながら言いました。
「俺の人生は君に捧げるためのものなんです。
あの日の約束を果たした今でも、もう一度誓わせてください」
「……また誓うの?」
「はい。何度でも。君の笑顔を守るためなら、誓い続けます」
その言葉の一つひとつが心に沁みて、視界がまた滲みました。
けれど、その涙はもう痛みの涙ではありませんでした。
「ふふ……アレンって意外と臆病なのね」
「臆病で結構です。君を失うことだけは、どうしても怖いですから」
「なら、その時はわたしが隣にいますわ」
「……約束ですよ?」
「ええ。わたしは嘘をつきませんもの」
二人で顔を見合わせ、そっと笑い合いました。
その笑顔の中に、やっと“未来”という言葉の意味が灯った気がしました。
夕暮れの庭。
わたしたちはベンチに並び、オレンジ色に染まる空を見上げていました。
やがて一番星がかすかに瞬き始め、空気が少しだけひんやりと変わっていきました。
「アレン、丘の薔薇……まだ咲いているかしら」
「きっと咲いていますよ」
「どうしてそんなふうに言い切れるの?」
「なぜなら、あなたが信じてくれている限り、花は枯れませんから」
その言葉に胸が温かくなりました。
風が髪を揺らすと、アレンさまが軽く前髪を直してくださいます。
その手が一瞬だけ頬に触れ、心臓が跳ねました。
彼の灰色の瞳がまっすぐにわたしを見つめています。
「もう、逃げないで生きられるんですね」
「ええ。あなたが迎えに来てくださったからです」
「……あの時泣いていた君の顔を、今でも覚えています」
「なら、これからは笑っている顔を覚えていてくださいね」
アレンさまは小さく笑い、「もちろんです」と答えました。
風が止まり、柔らかな薔薇の香りがあたりに漂いました。
この平穏が永遠に続けばいい――そう思いました。
「アレン」
「はい?」
「あなたといると、時間がゆっくり流れていく気がします」
「それが本当の時間です。君が笑う時が、俺の生きる時間なんです」
胸がまた熱くなってしまい、わたしは彼の肩にそっと頭を預けました。
夕の鳥の声が響き、やさしい静けさがふたりを包み込みました。
過去の傷も悲しみも、この場所ではすべてが溶けていく気がしました。
「アレン……ありがとう」
「リリアナ」
「これが、わたしたちの“始まり”なのですね」
「ええ。“再会”ではなく、“始まり”にしましょう」
空に星が一つ、凛と光りました。
窓から吹き込む風が薔薇の香りを運び、小鳥たちのさえずりとともに、やわらかな春の光が部屋を満たしていました。
ここは王都の外れにある離宮――王に忠誠を誓う騎士団の保養地なのです。
わたしは、柔らかな寝台の上で目を覚ましました。
白い天蓋、薄いレースのカーテン。
こんな穏やかな朝を迎えるのは、本当に久しぶりでした。
「リリアナ、起きましたか?」
優しい声がして、わたしは横を向きました。
そこには銀の鎧を脱ぎ、簡素なシャツ姿になったアレンさまが立っていました。
朝の光を受けた銀の髪がきらめき、まるで夢の続きを見ているかのようでした。
「……アレン……ここは?」
「王の離宮です。君をここで休ませるよう、陛下から命をいただきました」
「わたしを……?」
彼が穏やかに微笑みました。
それは戦場で見せる凛々しさとは違い、やわらかくて、どこか照れくさそうな笑顔でした。
その微笑みを見ているだけで、胸の奥がぽっと温まっていくのを感じました。
「気を失ったまま、まる三日眠っていたんですよ。体は大丈夫ですか?」
「三日も……眠っていたの?」
「ええ。もう熱も引いていますから安心してください。怪我も軽くて済みました」
アレンさまは小さな木のテーブルに置かれたカップを手に取り、そっと差し出してくださいました。
立ちのぼる湯気に混じって、どこか懐かしい香りが鼻をくすぐります。
その瞬間、わたしの心は思わず遠い記憶を呼び起こしました。
「……この香り、あの丘の紅茶ですね」
「そうです。君が好きだった白薔薇の丘の茶葉です。
ほんの少しだけ残しておいたんです。まさか使える日が来るとは思わなかったけど」
わたしは驚いて、そしてふわりと笑ってしまいました。
あの丘で過ごした幼い日々が、香りと一緒に胸の中に戻ってきた気がしたのです。
「まさか、あの頃のアレンがこんな立派な騎士になるなんて」
「君を迎えに行くと誓ったからですよ。それだけが支えでした」
「アレン……」
紅茶を持つ手が少し震えました。
喜びと感謝と、どうしようもないあたたかさが入り混じり、思わず涙がこぼれそうになります。
「泣かないでください。君に泣いてほしくて、ここまで来たわけではありませんから」
「……ごめんなさい。ただ、嬉しくて……」
アレンさまが歩み寄り、そっとわたしの頬に触れました。
指先が優しく、包み込むようにあたたかくて、心まで溶かされていくようでした。
「ほら……笑ってください。君の笑顔は、風を春に変えるんです」
「そんな甘いことをおっしゃいますのね。昔から変わりませんね」
「変わりません。俺はずっと君の笑顔に救われてきたんですから」
アレンさまの言葉に、胸がじんわりと熱を帯びました。
離宮の外では、庭を渡る風が花弁を舞い上げ、白と薄紅の花びらがひらひらと空を彩っていました。
まるで新しい人生の祝福のようでした。
「……この庭、本当に素敵です」
「ああ。王の許可を得て、君のために整えた庭です」
「まぁ、わたしのために?」
「当然でしょう。君がやっと自由を取り戻したんですから」
“自由”――その言葉が胸に響きました。
もう逃げなくていい、誰かの影に怯えなくていい。
その事実が、こんなにも心を軽くするものなのだと知りました。
「アレン……ありがとう。でも、まだ不思議な気分ですの。
本当に、もう何も怖がらなくていいのですか?」
「大丈夫です。ロドリックとその一味は、すでに王命で処分されました。
君を苦しめた者たちは、もう二度と戻ってこれません」
アレンさまの真剣な目が、わたしをまっすぐに見つめました。
その瞳の中に迷いはなく、静かな誓いの炎が揺らめいていました。
わたしはその光を見つめながら、ただ静かに頷くことしかできませんでした。
「……怖かったんです。何もかも失って、立ち上がれないと思っていました」
「君がこうして生きてくれた。それが俺にとっての全てです。生きてくれて、本当にありがとう」
「アレン……」
彼は片膝をつき、わたしの手をそっと握りました。
まるでかつて誓いを立てた少年のように、まっすぐな瞳でわたしを見上げながら言いました。
「俺の人生は君に捧げるためのものなんです。
あの日の約束を果たした今でも、もう一度誓わせてください」
「……また誓うの?」
「はい。何度でも。君の笑顔を守るためなら、誓い続けます」
その言葉の一つひとつが心に沁みて、視界がまた滲みました。
けれど、その涙はもう痛みの涙ではありませんでした。
「ふふ……アレンって意外と臆病なのね」
「臆病で結構です。君を失うことだけは、どうしても怖いですから」
「なら、その時はわたしが隣にいますわ」
「……約束ですよ?」
「ええ。わたしは嘘をつきませんもの」
二人で顔を見合わせ、そっと笑い合いました。
その笑顔の中に、やっと“未来”という言葉の意味が灯った気がしました。
夕暮れの庭。
わたしたちはベンチに並び、オレンジ色に染まる空を見上げていました。
やがて一番星がかすかに瞬き始め、空気が少しだけひんやりと変わっていきました。
「アレン、丘の薔薇……まだ咲いているかしら」
「きっと咲いていますよ」
「どうしてそんなふうに言い切れるの?」
「なぜなら、あなたが信じてくれている限り、花は枯れませんから」
その言葉に胸が温かくなりました。
風が髪を揺らすと、アレンさまが軽く前髪を直してくださいます。
その手が一瞬だけ頬に触れ、心臓が跳ねました。
彼の灰色の瞳がまっすぐにわたしを見つめています。
「もう、逃げないで生きられるんですね」
「ええ。あなたが迎えに来てくださったからです」
「……あの時泣いていた君の顔を、今でも覚えています」
「なら、これからは笑っている顔を覚えていてくださいね」
アレンさまは小さく笑い、「もちろんです」と答えました。
風が止まり、柔らかな薔薇の香りがあたりに漂いました。
この平穏が永遠に続けばいい――そう思いました。
「アレン」
「はい?」
「あなたといると、時間がゆっくり流れていく気がします」
「それが本当の時間です。君が笑う時が、俺の生きる時間なんです」
胸がまた熱くなってしまい、わたしは彼の肩にそっと頭を預けました。
夕の鳥の声が響き、やさしい静けさがふたりを包み込みました。
過去の傷も悲しみも、この場所ではすべてが溶けていく気がしました。
「アレン……ありがとう」
「リリアナ」
「これが、わたしたちの“始まり”なのですね」
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