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第9話(最終回)
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亜里砂は、ぬぎすてられたひまわりのドレスを見ました。
「なら、わたし、早苗の服を着てもいいかな?」
「えっ?」
こんどは、早苗がキョトンした目を向けました。
亜里砂は、照れくさそうに頭をかきました。
「ぎゃくに、わたしは、ときどきは、日常をわすれて、ドキドキしたい時だってあるの。そんな時、こんなステキなドレスを着たら、お姫さまみたいな気持ちになれるでしょ」
「なら、わたしのと、こうかんしてみる?」
「うん。おもしろそう!」
ふたりは、お腹をかかえて、笑いあいました。
亜里砂がひまわりのドレスを着おえたころ、ジュースとおやつをトレイにのせて、お母さんが部屋に入ってきました。
「あら、亜里砂、どうしちゃったの? それに、早苗ちゃんも……」
「ねえ、お母さん、にあってる?」
「にあってますか、亜里砂のお母さん?」
ふたりが、キラキラがあふれ出た笑みで、ならんでおじぎをしてみせました。
お母さんは、ふたりを見くらべながら、
「ふたりとも、よくにあってるわ」と、ほほえみました。
「ねえ、お母さん」
亜里砂は、部屋を出ようとしているお母さんの背中に声をかけました。
「ハサミ持ってきて。今すぐ、値札、はずしたい!」
「なら、わたし、早苗の服を着てもいいかな?」
「えっ?」
こんどは、早苗がキョトンした目を向けました。
亜里砂は、照れくさそうに頭をかきました。
「ぎゃくに、わたしは、ときどきは、日常をわすれて、ドキドキしたい時だってあるの。そんな時、こんなステキなドレスを着たら、お姫さまみたいな気持ちになれるでしょ」
「なら、わたしのと、こうかんしてみる?」
「うん。おもしろそう!」
ふたりは、お腹をかかえて、笑いあいました。
亜里砂がひまわりのドレスを着おえたころ、ジュースとおやつをトレイにのせて、お母さんが部屋に入ってきました。
「あら、亜里砂、どうしちゃったの? それに、早苗ちゃんも……」
「ねえ、お母さん、にあってる?」
「にあってますか、亜里砂のお母さん?」
ふたりが、キラキラがあふれ出た笑みで、ならんでおじぎをしてみせました。
お母さんは、ふたりを見くらべながら、
「ふたりとも、よくにあってるわ」と、ほほえみました。
「ねえ、お母さん」
亜里砂は、部屋を出ようとしているお母さんの背中に声をかけました。
「ハサミ持ってきて。今すぐ、値札、はずしたい!」
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お疲れ様でした。俺の好きな感じのふと立ち止まって読みたくなるようなステキな作品でした。ありがとうございました。
こちらこそ。楽しく読んでくださり、ありがとうございます。
まだ作品が始まったばかりみたいで、いきなりいい話ですねって書いたら嘘になるけど、作風は大好きです。
気に入ってくださり、ありがとうございます。
連載しますので、お楽しみください。
あなたのペンネームって、あの有名塾からとってるの?ちなみに俺はそこの塾生でした。
はじめまして。
作品を読んでくださり、ありがとうございます。
ペンネームについて、ご興味をもってくださったのですね。
偶然、どんな名前にしようかなと、町を歩いていて、ハッと、ひらめいた感じです。
そんな感じで、楽しく書いて、作品をお届けでしたら、うれしいです。
よろしくお願いします。