【完結】孤高の皇帝は冷酷なはずなのに、王妃には甘過ぎです。

朝日みらい

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(54)「幸せの時間、どこまでも」

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カイゼルとアリシアは、昼食後もずっと二人きりで過ごすことに決めた。

まずは庭を歩きながら、時折見つめ合って笑い合ったり、ふざけ合ったりしていた。

「ねぇ、カイゼル様、今日のあなた、なんだか特別にかっこよく見えます。」

アリシアは少し恥ずかしそうに言った。

「特別に、か…?」

カイゼルは目を細めて笑う。

「じゃあ、普段はそんなにかっこよくないのか?」

「いえ!もちろん、かっこいいですけど…今日はなんだか、いつも以上に魅力的に見えるんですよ。」

アリシアは顔を真っ赤にして、手で髪をかき上げた。

カイゼルはその仕草にクスリと笑いながら、アリシアの手を取り、優しく引き寄せた。

「そうか。なら、もっと魅力的に見せてやる。」

彼はそのままアリシアを見つめ、少しだけ近づくと、耳元でそっとささやいた。

「アリシア、俺のこと…もっと見てくれよ。」

アリシアはその言葉にドキドキしながらも、うっとりと彼を見上げた。

「カイゼル様ったら…」

「ほら、ちゃんと見ろ。」

カイゼルは笑いながら、アリシアの手を引き、彼女をもう少し近づけた。

「これが、俺の全部だ。」

その言葉にアリシアは何も言えなくなった。

しばらくそのまま、ただ二人の目が絡み合って、時折笑い合うだけだった。

アリシアはふっと肩をすくめながら、「ああ、こんなに幸せでいいの?」と呟いた。

「もちろん。」

カイゼルはやわらかく答えた。

「これからもずっと、君と一緒にいたいからな。」

その言葉にアリシアは目を見開き、息を呑んだ。

「それって…本気?」

「本気だよ。」

カイゼルは真剣に答えた後、急に顔を近づけてきて、アリシアの唇を軽く触れるようにキスをした。

軽く、でも長い。

そのキスを終えた後、彼は微笑んだ。

「だから、君のことが大好きだ。」

アリシアはその言葉に完全にとろけてしまい、キュンと胸が高鳴った。

「私も、大好きです!」

二人はそのままお互いに寄り添い、しばらく歩きながら無言のまま幸せを感じていた。

ふと、アリシアが立ち止まり、カイゼルに向かってにっこりと笑いかけた。

「カイゼル様、ひとつお願いしてもいい?」

「もちろん、なんでも言ってくれ。」

カイゼルはすぐに答える。

「じゃあ…手を繋いで歩いてくれませんか?」

アリシアは少し恥ずかしそうに言った。

「それは、簡単すぎるお願いだな。」

カイゼルは嬉しそうに手を差し出し、アリシアの手を優しく握った。

「ほら、いつでも繋いで歩いてやる。」

その後も二人は、無理に話さなくてもただ一緒にいるだけで幸せな時間を過ごした。

途中でカイゼルがアリシアの肩に手を回すと、アリシアは少し身を寄せて、その手に甘えていった。

「カイゼル様…」

アリシアが照れながら言う。

「あなたに、ずっとこんな風に甘えていたいんです。」

「俺だってお前を抱きしめていたい。」

カイゼルは穏やかな声で答えると、アリシアを少し引き寄せ、もう一度キスをした。

「お前が幸せなら、俺も幸せだ。」

アリシアはそのキスに応えながら、そっとカイゼルに寄り添った。

「私も、ずっとあなたのそばにいたい。」

カイゼルはにっこりと笑い、優しくアリシアの髪を撫でた。

「それじゃ、ずっと一緒にいよう。どこに行っても、何をしても。」
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