【完結】孤高の皇帝は冷酷なはずなのに、王妃には甘過ぎです。

朝日みらい

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(58 最終回)「結婚記念日はまったりと」

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結婚から数年が経ち、カイゼルとアリシアの結婚記念日は、もはや帝国の祝日となり、全土で盛大に祝われる日となった。

しかし、二人にとって、この日は世界中の賑わいを無視して、ただ二人だけで過ごす特別な日だった。

「カイゼル様、今日はもう…帝国のためのイベントなんてどうでもいいんですよ。」

アリシアは甘い笑顔で、手に持っていたワインをカイゼルのグラスに注ぎながら、いたずらっぽく言った。

「私たちだけの記念日、二人きりで過ごしましょ?」

「もちろんだ。」

カイゼルはその言葉にニヤリと微笑んで、アリシアの手を取った。

「今日は、お前と俺だけの世界だ。何にも邪魔されたくない。」

二人は決して外に出ることなく、豪華な宮殿の一室で、誰もいない空間を思い切り楽しむことに決めた。

カイゼルがアリシアをそっと抱き寄せ、彼女の唇に軽くキスをすると、アリシアは顔を赤らめながらも、嬉しそうに微笑んだ。

「カイゼル様、やっぱり…こんなふうに二人で過ごせるのが一番幸せです。」

アリシアの瞳は、愛でいっぱいに輝いている。

「そうだな、お前が笑っているだけで、俺も幸せだ。」

カイゼルはアリシアの髪を撫でながら、優しく囁いた。

「お前と一緒にいると、どんな小さな時間も宝物みたいに感じるんだ。」

アリシアは少し照れながらも、カイゼルにしがみついた。

「私も、カイゼル様がいれば、どんな日も素晴らしい日だって思えるよ!」

二人はそのままソファに寄り添って座り、しばらく無言で幸せな時間を過ごす。

カイゼルがアリシアの手を握り、ゆっくりと彼女の指をなぞる。

「ねぇ、カイゼル様。」

アリシアは顔を近づけながら、少し恥ずかしそうに言った。

「こうやってずっと、二人だけでいられるって…夢みたい。」

「夢じゃない。」

カイゼルは優しくアリシアの頬を撫でながら、目を見つめた。

「これは現実だ。お前と過ごす未来が、俺にとっての最高の夢だ。」

その言葉を聞いたアリシアは、思わずカイゼルに抱きつき、その胸に顔を埋めた。

「カイゼル様…」

そのまま二人は、時間がゆっくり流れるのを感じながら、まったりとしたひとときを過ごした。

外の騒がしい祝賀行事や、豪華なパーティーの音が全く聞こえない宮殿の一室で、二人だけの愛に満ちた時間が流れ続ける。

「結婚記念日だし、今日はお前と僕だけで、もっと甘えてもいいんだよな?」

カイゼルは少し意地悪そうにアリシアに言った。

「カイゼル様、もう…」

アリシアは顔を赤くしながらも、にっこりと笑った。

「もちろんです、いっぱい甘えます。」


そして、二人の世界はどんどんラブラブな方向へと進んでいく。

どんなに忙しい日々があろうとも、この結婚記念日だけは、二人きりで幸せに包まれた時間を過ごす。

それが二人の愛の証だった。


(FIN!)
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