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13 追放
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舞踏会で明らかになった、リリアナ嬢の出生についての事実は、国王はもとより、有力貴族の知れ渡ることになった。
糾弾されたのは、リリアナ嬢だけでなかった。
その事実を知りながら、彼女を養女にして、さらには王太子に嫁がせようとした、カリストル侯爵も責任の追及は及んだ。
爵位は剥奪され、王国内からの転居を命じられた。
立派な屋敷は取り潰され、一家はちりぢりになってしまった。
リリアナはあの事件以来、学園には来なくなり、どこに行ってしまったのか、行方知れずになった。
騒動が落ち着いた頃、フェレス公爵邸に王宮からの使者が公文書を持参した。
「クリストフ王太子と、エミエル・フェレス公爵令嬢との婚約を復活する、ですって!」
エミエルは、喜び勇んで、隣のファイナス公爵邸のアンドレを訪ねに行った。
「アンドレ様でしたら、もう、この屋敷にはおりません」
入口て応対した女中は、素っ気なく言った。
「いないって。それでは、今はどちらにいるの?」
「すでに、ファイナス公爵家に、アンドレ様という者はおりません。ご本人の意向により、我が家から除籍処分になりました」
糾弾されたのは、リリアナ嬢だけでなかった。
その事実を知りながら、彼女を養女にして、さらには王太子に嫁がせようとした、カリストル侯爵も責任の追及は及んだ。
爵位は剥奪され、王国内からの転居を命じられた。
立派な屋敷は取り潰され、一家はちりぢりになってしまった。
リリアナはあの事件以来、学園には来なくなり、どこに行ってしまったのか、行方知れずになった。
騒動が落ち着いた頃、フェレス公爵邸に王宮からの使者が公文書を持参した。
「クリストフ王太子と、エミエル・フェレス公爵令嬢との婚約を復活する、ですって!」
エミエルは、喜び勇んで、隣のファイナス公爵邸のアンドレを訪ねに行った。
「アンドレ様でしたら、もう、この屋敷にはおりません」
入口て応対した女中は、素っ気なく言った。
「いないって。それでは、今はどちらにいるの?」
「すでに、ファイナス公爵家に、アンドレ様という者はおりません。ご本人の意向により、我が家から除籍処分になりました」
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