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15 最終回 燃え上がる夕日
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クリストフ王子とエミエル嬢の結婚式が盛大に行われていた頃、アンドレは遙か遠くのシシ島にいた。
傍らにはリリアナがいて、南国の島で着られている、緩やかなロングのワンピースを着ている。
あの事件の後、カリストルから追放されたリリアナを、アンドレは保護した。
自分は男爵家から去り、彼女と平民の身分になり、エミエル嬢から譲り受けた島のコテージに共に住み始めている。
島人はみな、のんびりした体質らしく、珊瑚の真っ青の海に小舟を浮かべて魚を捕ったり、一年中生えている果実を食べたりと、着の身着のままといった風情である。
桟橋からの夕日で、波で揺れる水面が、輝くばかりにオレンジ色に染まり始めるのを、ふたりは肩を寄せ合いながら、眺めている。
「アンドレ、わたしとここで暮らすのは、あなたには退屈だと思うわよ」
リリアナは、彼の逞しい胸板を撫でながら、つぶやく。
「いや、むしろ、向こうの方が、ぼくには窮屈だったかもしれない。身分やら、格式とか、もう、うんざりだったから」
アンドレは、そっと、彼女の髪を撫でながら言う。
「わたしもよ」
アンドレは、果てしなく広がる水平線を指さして、
「ぼくらで、舟を造って、違う世界に船出するのはどうかな」
「いいわね。アンドレとなら、わたし、どこまでもついていきたいわ」
潮風がふわりと、ふたりの髪を踊りながら、過ぎていく。
「愛してるよ、リリアナ」
「わたしもよ」
水平線が夕焼けで燃えている中、ふたりは、ふたたび、熱い抱擁を交わして口づけをした。
傍らにはリリアナがいて、南国の島で着られている、緩やかなロングのワンピースを着ている。
あの事件の後、カリストルから追放されたリリアナを、アンドレは保護した。
自分は男爵家から去り、彼女と平民の身分になり、エミエル嬢から譲り受けた島のコテージに共に住み始めている。
島人はみな、のんびりした体質らしく、珊瑚の真っ青の海に小舟を浮かべて魚を捕ったり、一年中生えている果実を食べたりと、着の身着のままといった風情である。
桟橋からの夕日で、波で揺れる水面が、輝くばかりにオレンジ色に染まり始めるのを、ふたりは肩を寄せ合いながら、眺めている。
「アンドレ、わたしとここで暮らすのは、あなたには退屈だと思うわよ」
リリアナは、彼の逞しい胸板を撫でながら、つぶやく。
「いや、むしろ、向こうの方が、ぼくには窮屈だったかもしれない。身分やら、格式とか、もう、うんざりだったから」
アンドレは、そっと、彼女の髪を撫でながら言う。
「わたしもよ」
アンドレは、果てしなく広がる水平線を指さして、
「ぼくらで、舟を造って、違う世界に船出するのはどうかな」
「いいわね。アンドレとなら、わたし、どこまでもついていきたいわ」
潮風がふわりと、ふたりの髪を踊りながら、過ぎていく。
「愛してるよ、リリアナ」
「わたしもよ」
水平線が夕焼けで燃えている中、ふたりは、ふたたび、熱い抱擁を交わして口づけをした。
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