【完結】私は身代わりの王女だったけれど、冷たい王太子に愛されました。

朝日みらい

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ついに、この時が来た。

宮廷内での最終決戦。

私はレオニードと一緒に、冷静さを保ちながらも、内心では心臓がバクバクと鳴り響いていた。

だって、これが最後の戦いだから。

もしもここで勝てなければ、すべてが無駄になってしまう。

レオニードが私の隣で、ちょっとだけ力強く手を握った。  

「大丈夫だ。お前ならできる。」  

その言葉が、まるで魔法みたいに私を落ち着かせてくれる。

彼がそばにいると、何でも乗り越えられる気がしてくる。

「ありがとう。」  

私は少し照れながらも、彼に微笑む。心の中で思うのは、これまでのすべてのことに感謝しているということ。

でも、今は戦わなきゃいけない。

その感謝の気持ちは、戦い終わってから伝えよう。

私たちは、宮廷の中心にある広間へと足を踏み入れた。

そこには、私を陥れようとした反乱貴族の幹部たちが待ち構えている。

中でも、元宰相の顔がはっきりと見える。

彼はすでにその手に力を込め、次なる手を打とうとしている様子だった。  

「ついに来たか、愚かな殿下や、小ざかしいエリシアめ。」  

元宰相の声が冷たく響く。

私の心臓はまた少し速くなるけれど、もう恐れる必要はない。  

「やめて、あなたが勝つことはないわ。」  

私は胸を張って答えた。

彼女が私を見下ろすように、あからさまに嫌悪感を漂わせているけど、それでも私は引かない。

レオニードが前に出ると、冷静に言った。  

「無駄なことはやめろ。お前らの負けだ。」  

その言葉に、私は一瞬にして自分の足がしっかりと地に着いた感覚を覚える。

あの時、レオニードがそばにいてくれたからこそ、私はここまで来れた。

どんなに怖くても、彼がいれば乗り越えられる気がする。

「さあ、始めよう。」  

レオニードが静かに言うと、広間に一気に緊張が走った。

周囲にいる者たちが少し身構えるのがわかる。

私の目の前には、どうしても倒さなければならない敵がいる。

でも、私には強い味方がいるんだ。  

「私も戦うわ。」  

私は一歩前に出て、強い意志を込めて宣言した。

その瞬間、私の中に覚悟が生まれた。

私はもう、弱くない。

どんな手を使われても、私は立ち向かうことができる。

だって、レオニードが信じてくれているから。

私にはそれがある。

広間の中に静かな戦闘の気配が漂う中、私は貴族たちに向かって歩み寄る。

  
「あなたたちが継母にそそのかされて私を陥れようとしても、私はもう引かない。」  

そう言うと、元宰相が冷笑を浮かべて答える。  

「お前がそんなに頑張っても、結局はお前の力ではどうにもならないのよ。」  

その言葉に、私は少しだけ冷たく笑った。  

「どうにもなるわ。だって、私はもう、あなたに負けないから。」  

その時、レオニードが私の肩に手を置き、さりげなく言った。  

「エリシア、気をつけろ。」  

その声が、私に冷静さを取り戻させてくれる。

次の瞬間、私の前に数人の兵士が現れる。

それに反応して、私と近衛騎士たちはすぐに身を構えた。

頭の中で戦いのシナリオを描きながら、どうすればこの状況を打破できるのか考える。

元宰相のお抱え兵士たちは思ったよりも手強い。

でも、私たちには計算がある。

優秀な近衛騎士団の精鋭と、私がレオニードに学んだ、戦うための知恵と冷静さを活かして、この局面を乗り越えよう。

私はまず、騎士団長とともに右側にいる兵士に向かって駆け出し、そのままひと蹴りで倒す。

残りの兵士たちも、次々に倒していく。

「エリシア、やるな。」  

レオニードが驚きと共に笑いながら言う。

その言葉に、私は少しだけ自信を持ってにっこりと微笑む。  

「ありがとう、でもこれからが本番よ。」  

戦いの最中でも、彼と視線を交わすだけで、何だか安心してしまう自分がいる。

レオニードの優しさ、そしてその強さが私を支えてくれる。

そしてついに、最後の一歩を踏み出すと、元宰相が叫んだ。  

「やめてくれ、エリシア!」  

でも、その叫びも無駄だった。

私は決して後ろを振り向くことはなく、ただ前だけを見つめる。

そして、私は最後の一撃を決めた。

「これで、終わりよ。」  

その瞬間、元宰相の顔からすべての力が抜け、膝をついて地面に倒れた。

その姿を見て、私は一瞬の安堵感を感じた。

けれど、それでも油断はできない。

まだ、王宮には目を覚ませていない多くの者たちがいるから。

「終わったのか?」  

レオニードが私に近づき、優しく尋ねた。私は力強くうなずく。  

「うん、終わったわ。」  

そして、彼の手を取って微笑んだ。

「エリシア、よくやったな。」  

その言葉に、私は心から笑顔を返した。

ああ、もう怖くない。

どんなに辛くても、レオニードと一緒なら、私は何だって乗り越えられる。
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