【完結】私は身代わりの王女だったけれど、冷たい王太子に愛されました。

朝日みらい

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ああ、ついに! 

クーデターが失敗して、反乱貴族たちが捕まる瞬間、なんだか信じられないくらいホッとした。

だって、これでやっと私が本当の意味で自由になるんだもの。

これまで何度も「あと少しで終わる」と思ってきたけど、実際にはまだ一歩進んでいなかった。

それが、今ようやく叶ったんだ。

広間に響く大きな音。

しばらくして、やっと現れたのは、私を陥れようとしたあの継母がいる。

レオニードがわたしの父王に一連の証拠を突きつけて水面下で交渉して、継母が連行されてきていた。

まさに今、彼らがその場で完全に敗北し、処罰される瞬間だった。

私が立ち上がって、レオニードと目を合わせると、彼がニコっと笑ってくれた。

「よかったな、エリシア。」  

その言葉に、私の胸があったかくなる。彼の笑顔、ああ、こんなにも心を癒してくれるなんて。

でも、今はそんなことを考えてる場合じゃない。

私たちの戦いはまだ終わっていないんだ。

私たちの目の前で、幹部たちが膝をついている。

顔は怒りと屈辱に満ちていて、今まで見たことがないような表情をしていた。

その姿に、私は心から「ざまあみろ」と思ってしまうけど、それと同時に少しだけ申し訳ない気持ちも湧く。

だけど、もう後戻りはできないから。

「エリシア、ついにお前の勝ちだ。」 
 
レオニードが静かに言った。

その声には、いつもの冷静さの中にも、どこか誇らしげな響きがあった。

私はそのままうなずきながら、継母に向かって歩み寄る。

「あなたは、私や母親の名誉をどれだけ傷つけたと思ってるの?わたしは殺されかけ、クーデターまでそそのかして、大切な殿下まで困らせて…」  

私は冷たい視線を向けて言う。

声は震えないように必死で抑えているけど、内心では少し心が痛む。

けれど、この先の自分の未来を守るためには、今はきっぱりとした態度でいなければならない。

「エリシア、貴様…」  

幹部たちはまるで信じられないように私を見つめるが、その目にはもう以前のような威圧感はない。

私は一度深呼吸して、言葉を続ける。

「あなたのせいで、どれだけ辛い思いをしたか分かってる?でも、私はそれを乗り越えたの」  

その時、レオニードが私の肩をそっと抱く。  

「お前、強くなったな。」  

その優しい言葉に、私の心が一気に温かくなる。

ああ、私はレオニードの隣で、こんなにも強くなったんだと感じる。

幹部の顔が歪んだ。  

「お前、覚えていろ…!いつか必ず…!」  

その言葉を最後に、継母や反王制派の貴族たちは完全に処罰を受けることになった。

宮廷内の人々の視線が集まる中で、彼女の計画がすべて破綻したことがわかる。

その瞬間、私は心の中で思わずガッツポーズをしてしまいたくなった。

でも、そこは大人の対応を見せるべきだと自分に言い聞かせ、冷静を保っていた。

その後、王宮の中で、私の自由が宣言された。

ようやく、私は本当の意味で束縛から解放されるんだ。まるで重りが外れたような気分だ。

「エリシア、お前の自由だな。」  

レオニードが微笑んで、私に向かって手を差し伸べる。

その笑顔が私には何よりも大きなプレゼントのように感じられて、私はその手をしっかりと握り返した。

「ありがとう、レオニード。」 
 
その一言だけでは足りないくらい、私は彼に感謝している。

でも、今は言葉では足りない気がして、ただただ彼の手を握っていた。

周りの視線が私たちに集まる中、レオニードと私はお互いにただ微笑み合う。

その場で何も言わなくても、心の中ではお互いが理解している。

これまでの困難を共に乗り越えてきたこと、そしてこれからもずっと一緒にいることを。

「エリシア、お前の笑顔が、俺の幸せだ。」  

レオニードがふとそんなことを言って、私を見つめる。

その目は、どこか遠くを見るような優しさに満ちていた。

私はその言葉に思わず顔が赤くなって、少し照れながら答える。  

「私も、レオニード。あなたと一緒なら、どんな未来でも怖くない。」

その言葉に、彼の顔がほんのりと赤くなるのがわかる。

そして、ふと私たちの周りが静かになった。

王宮内の騒動も収まり、今はただ二人きりのような静けさが広がっていた。

「これから、どうしようか?」  

私がちょっとした冗談を交えて言うと、レオニードがにっこり笑って、  
「どうしたい?」  
と返す。

その笑顔に、私は思わず胸がドキドキして、また顔を赤くしてしまう。

彼は私が恥ずかしがるのを見て、楽しそうに笑う。

「今は、少なくとも自由を満喫したいな。」  

そう言って、私は彼に少し寄り添う。

心の中で、もう何も恐れることはないと感じていた。

これからは、私とレオニードの新しい未来が待っていると。
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