【完結】私は身代わりの王女だったけれど、冷たい王太子に愛されました。

朝日みらい

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さて、王妃としての新しい生活が始まったわけだけど、正直なところ、ちょっと驚いている自分がいる。

だって、まさか私がこんな大きな責任を負うことになるなんて…でも、レオニードと一緒なら、なんとかなる気がしているから不思議。

「エリシア、これで本当にいいんだな?」  

朝、レオニードが私の横に立ちながら心配そうに聞いてくる。

彼の目は、いつも私を見守ってくれる温かさに満ちているけど、今日は少しだけ緊張しているようにも見える。

「うん、だって私はレオニードの奥さんだし、王妃としても頑張らなくちゃ。あなたを支えるためにも、ね。」  

私は小さく笑いながら答えると、レオニードはその言葉に少し驚いたように目を見開いた。  

「お前がそう言うとはな。いつの間にそんなにしっかりしたんだ?」  

「あら、私だって成長したのよ。」
  
そう言って肩をすくめると、レオニードが私の顔をじっと見つめてくる。 
 
「ほんと、お前はどんどん素敵になっていくな。」  

その言葉に、心の中がちょっとドキドキするけど、恥ずかしくて顔を背けちゃう。

「うふふ、またそんなこと言って…じゃあ、まずは改革の仕事をしっかりこなさないとね。」  

私は少し勢いをつけて、自分に言い聞かせるように言った。

今日から、私は王妃として新しい改革を進めていくんだから、気を引き締めないと。

王宮内で起きた問題を解決し、民の生活をより良くするために何をするべきか。

どんなに重い責任だとしても、私はそれをしっかり果たしていきたい。

まず、最初に行ったのは、宮廷内での不正を取り締まること。

以前から、宮廷内には不正が横行していたという噂を耳にしていたから、私はそれを解決するために一歩踏み出す決意をした。

もちろん、私一人ではどうしようもないこともあるけれど、レオニードがいつでも支えてくれると思うと、心強い。

「エリシア、無理はしないでな。何かあったら、すぐに言えよ。」  

そう言ってレオニードが私の肩に手を置いてくる。  

「わかってるわ。でも、これだけはやらないといけないの。」  

私が答えると、レオニードは少し黙ってから、優しく頷いた。  

「なら、俺も一緒に考えるよ。」  

その言葉に、私はほっと胸をなでおろす。

私一人ではできないことも、二人でならきっと乗り越えられる。

それから数日後、私は改革に向けていくつかの提案を王に持ちかけることになった。

実は、レオニードが私を支えてくれる中で、次第に私も自信を持つようになっていた。

最初は本当に心配だったけど、レオニードの応援があったから、私は自分の意見を堂々と伝えることができた。

会議室で、王や宮廷の重臣たちが集まる中、私は少し緊張しながらも自分の意見を言い始めた。  

「この国をもっと発展させるためには、無駄な支出を減らし、民の生活に直接役立つ部分に予算を回すべきです。特に、農業や教育分野にもっと力を入れていきたいのです。」  

王や重臣たちは、最初こそ驚いた顔をしていたけど、次第に私の真剣な表情と意気込みに引き込まれていった。

会議の後、王が私に近づいてきて、ちょっと驚いたように言った。  

「エリシア、お前、思ったよりも頭がいいな。」  

「ありがとうございます、陛下。これもレオニードの教えがあったからこそです。」  

私はレオニードの名前を出すと、彼が微笑んで私に肩をポンと叩いてくれた。  

「いや、俺なんて…エリシアがすごいんだ。」  

その一言に、私は恥ずかしさで顔が熱くなりそうになるけど、レオニードがそんな私の顔を見てニヤニヤしているのがわかる。  

「ふふ、あなたって本当に…」  

「ん?なに?」  

「なんでもない。」  

私は照れ隠しに、軽く肩をすくめてみせた。

その日の晩、私たちは一緒に夕食を取ることにした。  

「今日もよくやったな、エリシア。」  
レオニードが私に微笑みかける。  

「あなたのおかげよ。ありがとう、レオニード。」  

私は彼の目を見つめながら、心からの感謝を込めて言った。  

「お前がいるから、俺も頑張れる。」 
 
その言葉を聞いて、私は思わず手を伸ばしてレオニードの手を握った。

「これからも一緒に頑張ろうね。」  

私が言うと、レオニードがしっかりと私の手を握り返す。  

「もちろんだ。ずっと一緒にいるからな。」  

その言葉に、私は胸がいっぱいになりながら微笑む。

これから先、どんな困難が待ち受けていても、私たち二人なら乗り越えられる。

そう信じている。
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