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第1話 バースデーパーティー
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強者であれば誰でも持っている物が3つある。
《柔軟な発想》
《見果てぬ努力》
そしてそれらにより《こじ開けられた才能》である。
これは職人気質で努力気質な一人の男の物語だ。
30年前
今日は良いニュースと悪いニュースがある
まず悪いニュースは今日が健康診断の日だってことだ
航海する上で壊血病みたいな病気にならないように
健康管理をしっかりするというママの方針で毎年執り行われるのだ
この健康診断には予防接種も含まれている
予防接種といえばそう 注射だ
俺は注射が嫌いだ
俺は想像してしまう。
あの針が俺の肉体に侵入してくるイメージが
どうしようもない不快感と異物感が
明確に
あと単純に刺されるのが嫌いだ。
もっと言うと痛いのが嫌いだ。
うっ…
考えただけでも手が滲んできた
わかってる。痛いのは一瞬だってことぐらい
だが俺はその一瞬がこの世で一番嫌いなんだよ
予防接種の注射程度では麻酔を施されない
全く、その粗雑な手順はどうにかならねぇのか?
あとついでに言うと足ツボマッサージも嫌いだ
足の裏を押すだけで不健康の部位が分かるとか
健康になるだとか冗談じゃねぇ
あんなの痛いだけだろぅが
俺は刺されるより刺す派なんだ
そう考えながら受付の周りをうろうろしてると…
エンゼル「おいクラッカーまた注射に怯えてんのか」
「うるせぇほっとけ」
この無愛想なのがシャーロット エンゼル 俺たち三つ子のうちの一人だ。そして…
カスタード「あれー?エンゼル達こんなとこでどうしたの?」
エンゼルがクラッカーの方に顎を指す
「あー!もしかして15歳にもなってまだ注射怖がってんの?男なんだからそんなんでいちいちビクビクしないでよ お 兄 ちゃん」
この舐めた口を聞いてくる女はシャーロットカスタード 俺たち三つ子の残り1人だ。こいつ俺を馬鹿にしてくるときだけ兄貴扱いしやがって
中途半端に顔がいいからって何言ってもいいと思ってんのか?
「いちいちワーワーうるせえなぁお前は
あっちでアマンド姉さんに構ってもらえよこのお子ちゃまが」
「誰がお子ちゃまよ!」
「お前以外に誰がいんだ?」
「くぅぅ…もー!アマ姉に言いつけてやるー!」
「あ、ちょっこら待て!それはちがうだろ!おい!」
エンゼル「はぁ…どっちもお子ちゃまよ、全く。」
アマンド姉さんに予備の注射までされて予防接種を終えた後外に出ると
カタクリ兄さんが壁に寄りかかりながら手招きしてこちらを見ていた。
そして良いニュースは…
カタクリ「…健康診断どうだった?」
クラッカー「あんなの意味ねぇよ痛えだけだし…そんなことより兄貴!
15歳になったら誕生日プレゼントで悪魔の実食えるってホント?」
「ああ本当だ 食っていい悪魔の実は自分で決めていいし、食わなくてもいいぞ」
「おー!兄貴は確かモチモチの実だったよな!俺何にしよっかな~
楽しみだな~」
「今日はお前たちが主役だから存分に楽しんでくれ、
ただしパーティーには遅れるなよ ママが悲しむからな。」
「ありがとう兄さん。じゃ、また会場で!」
「フッ ああ、またな」
そう今日は俺たち三つ子の誕生日パーティーだ。
15歳になるとママが誕生日プレゼントに悪魔の実をくれるんだ
ロックス海賊団でのコネや敵船から奪ってきた悪魔の実がいっぱいあるが
ママは主に食べ物系をいっぱい持って帰って来る。
その理由は主にシュトロイゼン父さんの生み出す料理で満足できなくなってしまったことにある。
父さんはどんな料理でも生み出せる代わりに、味の精度を上げるのは難しいらしい。
自分の能力でリンリンに満足させられないかわりに父さんは自らの料理の腕を向上させるために必死に頑張っていた。
役に立たない夫の末路を熟知していたから粉骨砕身で安全なポストを求めていた。
でもある日ペロスペロー兄さんが悪魔の実を食べたときに生み出したキャンディが
鍛えれば鍛えるほど味と能力が向上すること事実気づいた。
だから俺たちに一種類の食べ物の悪魔の実を食べさせて鍛えさせればママは美味しい食べ物をいっぱい食べれるし、俺たちの自衛手段にもなるし、食い患いにも対応できるからいいとこずくめだった。
屋外 誕生日パーティー会場
紅茶やお菓子、ビュッフェバイキング
チョコレートフォンデュ
アイスクリーム
エレファントホンマグロの解体ショー
俺たち三つ子は特設会場に案内された
待ちかねた誕生日パーティーが始まった
エンゼル
カスタード
クラッカーがお菓子の玉座に座り、
煌びやかな王冠を被った。
オーダーメイドのマントと衣装を纏う
ママの演説
「お前たちを産んだのは嵐の夜 船の中だよ
あのときは半日かけてコイツがつきっきりで看護してくれたんだ」
小ぶりな夫を誇らしくパンパン叩く。
「俺がいつ食い患いを起こすかもわからないまま不安だったろうねぇ
あのときは助かったよ。
そう、まさにあのときの俺たちみたいに
お前たちには嵐に負けないくらい強くなって欲しいんだ
この先辛いことや苦しいことはきっとあるけどその分楽しいことも沢山ある
俺だってマザーやみんなが消えて辛くて悲しかった。
でも今ではお前たち家族に囲まれてとっても幸せなんだ
俺たちはかけがえのない家族だ、いつだって支え合いな!
そして邪魔するやつはぶっ殺しな!
お前たちは俺の大事な子供たちであり、立派な海賊なんだからねぇ!
これからも俺のために懸命に働くんだよ! マママママッ!
そういうわけで
クラッカー、エンゼル、カスタード。 ハッピーバースデー !
今日はたらふく呑んで食って騒ぎな!マンママンマ~」
ここで誕生日プレゼント贈呈式を開催します
主役がママからのプレゼントを受け取ったらその後は各人自由に渡してください
エンゼルにはアニメが見れる特殊な映像でんでん虫を
カスタードには王室から奪った高級化粧品セットを
そしてクラッカーには料理の島から奪った洋菓子の料理本とビスビスの実が贈呈された
エンゼルとカスタードは泳げなくなることに抵抗があったため悪魔の実を受け取らなかった。
ビンゴゲーム
バブルサッカー
カラオケ大会
特設ステージ
などなどジャンプフェスタさながらの密度の催し物が続いた。
それでは主役の皆さん 最後に一言ずつお願いしまーす!
「みんなありがとー!」
歓声が上がる
「パス…」
ブーイングが上がる
最後にクラッカー
「それではみなさん 両手を出して…
僭越ながら俺が音頭を取らせていただく!
さあ お手を拝借!せーのっ」
パパパッ!パパパッ!パパパッパ! ハァっ
パパパッ!パパパッ!パパパッパ! あよいしょ
パパパッ!パパパッ!パパパッパ!
ウォオオオオオオオオオオ
クラッカーは拳を掲げた
人生初めての三本締めをするという小さな夢が叶って満足そうな表情をしていた。
パーティー終了後
ダイフク「よお!本日の主役!」
オーブン「おいクラッカーお前のその髪型相変わらず導火線みたいだな」
クラッカー「これは普通の髪型だと女がたくさん言い寄ってくるから奇抜にしてるだけだ」
ペロスペロー「折角の誕生日だからろうそくがわりにその先っぽに火をつけてみたらどうだ?ペロリン」
クラッカー「なんでそうなる!」
ダイフク「でもきっと最高の思い出になるぞ 少なくとも俺たちにとってはな」
オーブン「絶対面白いからやってくれよ」
「ったく 仕方ねぇな…ホラ」
「ギャハハハハ すげえ面白えよそれ!」
「まるで爆弾みてえだ!ペロリン」
くだらねぇ馬鹿にしやがって…ん?
あれ?意外と…なんだこれ
なんかしっくりくるな それに
線香花火みたいで綺麗だなぁ
「…すげぇ」
思わず口に出してしまった
「…フッ 気に入った!
俺、今日の思い出を忘れねぇようにこれでいくぞ!
なんか見てて面白えし 最高だな」
「本気かよ!何もそこまでやれとは言ってねえぞ!」
「だがイカしてるぜ ペロリン」
髪で散らし続ける閃光は、
今日という日をひたむきに祝福しているようだった
《柔軟な発想》
《見果てぬ努力》
そしてそれらにより《こじ開けられた才能》である。
これは職人気質で努力気質な一人の男の物語だ。
30年前
今日は良いニュースと悪いニュースがある
まず悪いニュースは今日が健康診断の日だってことだ
航海する上で壊血病みたいな病気にならないように
健康管理をしっかりするというママの方針で毎年執り行われるのだ
この健康診断には予防接種も含まれている
予防接種といえばそう 注射だ
俺は注射が嫌いだ
俺は想像してしまう。
あの針が俺の肉体に侵入してくるイメージが
どうしようもない不快感と異物感が
明確に
あと単純に刺されるのが嫌いだ。
もっと言うと痛いのが嫌いだ。
うっ…
考えただけでも手が滲んできた
わかってる。痛いのは一瞬だってことぐらい
だが俺はその一瞬がこの世で一番嫌いなんだよ
予防接種の注射程度では麻酔を施されない
全く、その粗雑な手順はどうにかならねぇのか?
あとついでに言うと足ツボマッサージも嫌いだ
足の裏を押すだけで不健康の部位が分かるとか
健康になるだとか冗談じゃねぇ
あんなの痛いだけだろぅが
俺は刺されるより刺す派なんだ
そう考えながら受付の周りをうろうろしてると…
エンゼル「おいクラッカーまた注射に怯えてんのか」
「うるせぇほっとけ」
この無愛想なのがシャーロット エンゼル 俺たち三つ子のうちの一人だ。そして…
カスタード「あれー?エンゼル達こんなとこでどうしたの?」
エンゼルがクラッカーの方に顎を指す
「あー!もしかして15歳にもなってまだ注射怖がってんの?男なんだからそんなんでいちいちビクビクしないでよ お 兄 ちゃん」
この舐めた口を聞いてくる女はシャーロットカスタード 俺たち三つ子の残り1人だ。こいつ俺を馬鹿にしてくるときだけ兄貴扱いしやがって
中途半端に顔がいいからって何言ってもいいと思ってんのか?
「いちいちワーワーうるせえなぁお前は
あっちでアマンド姉さんに構ってもらえよこのお子ちゃまが」
「誰がお子ちゃまよ!」
「お前以外に誰がいんだ?」
「くぅぅ…もー!アマ姉に言いつけてやるー!」
「あ、ちょっこら待て!それはちがうだろ!おい!」
エンゼル「はぁ…どっちもお子ちゃまよ、全く。」
アマンド姉さんに予備の注射までされて予防接種を終えた後外に出ると
カタクリ兄さんが壁に寄りかかりながら手招きしてこちらを見ていた。
そして良いニュースは…
カタクリ「…健康診断どうだった?」
クラッカー「あんなの意味ねぇよ痛えだけだし…そんなことより兄貴!
15歳になったら誕生日プレゼントで悪魔の実食えるってホント?」
「ああ本当だ 食っていい悪魔の実は自分で決めていいし、食わなくてもいいぞ」
「おー!兄貴は確かモチモチの実だったよな!俺何にしよっかな~
楽しみだな~」
「今日はお前たちが主役だから存分に楽しんでくれ、
ただしパーティーには遅れるなよ ママが悲しむからな。」
「ありがとう兄さん。じゃ、また会場で!」
「フッ ああ、またな」
そう今日は俺たち三つ子の誕生日パーティーだ。
15歳になるとママが誕生日プレゼントに悪魔の実をくれるんだ
ロックス海賊団でのコネや敵船から奪ってきた悪魔の実がいっぱいあるが
ママは主に食べ物系をいっぱい持って帰って来る。
その理由は主にシュトロイゼン父さんの生み出す料理で満足できなくなってしまったことにある。
父さんはどんな料理でも生み出せる代わりに、味の精度を上げるのは難しいらしい。
自分の能力でリンリンに満足させられないかわりに父さんは自らの料理の腕を向上させるために必死に頑張っていた。
役に立たない夫の末路を熟知していたから粉骨砕身で安全なポストを求めていた。
でもある日ペロスペロー兄さんが悪魔の実を食べたときに生み出したキャンディが
鍛えれば鍛えるほど味と能力が向上すること事実気づいた。
だから俺たちに一種類の食べ物の悪魔の実を食べさせて鍛えさせればママは美味しい食べ物をいっぱい食べれるし、俺たちの自衛手段にもなるし、食い患いにも対応できるからいいとこずくめだった。
屋外 誕生日パーティー会場
紅茶やお菓子、ビュッフェバイキング
チョコレートフォンデュ
アイスクリーム
エレファントホンマグロの解体ショー
俺たち三つ子は特設会場に案内された
待ちかねた誕生日パーティーが始まった
エンゼル
カスタード
クラッカーがお菓子の玉座に座り、
煌びやかな王冠を被った。
オーダーメイドのマントと衣装を纏う
ママの演説
「お前たちを産んだのは嵐の夜 船の中だよ
あのときは半日かけてコイツがつきっきりで看護してくれたんだ」
小ぶりな夫を誇らしくパンパン叩く。
「俺がいつ食い患いを起こすかもわからないまま不安だったろうねぇ
あのときは助かったよ。
そう、まさにあのときの俺たちみたいに
お前たちには嵐に負けないくらい強くなって欲しいんだ
この先辛いことや苦しいことはきっとあるけどその分楽しいことも沢山ある
俺だってマザーやみんなが消えて辛くて悲しかった。
でも今ではお前たち家族に囲まれてとっても幸せなんだ
俺たちはかけがえのない家族だ、いつだって支え合いな!
そして邪魔するやつはぶっ殺しな!
お前たちは俺の大事な子供たちであり、立派な海賊なんだからねぇ!
これからも俺のために懸命に働くんだよ! マママママッ!
そういうわけで
クラッカー、エンゼル、カスタード。 ハッピーバースデー !
今日はたらふく呑んで食って騒ぎな!マンママンマ~」
ここで誕生日プレゼント贈呈式を開催します
主役がママからのプレゼントを受け取ったらその後は各人自由に渡してください
エンゼルにはアニメが見れる特殊な映像でんでん虫を
カスタードには王室から奪った高級化粧品セットを
そしてクラッカーには料理の島から奪った洋菓子の料理本とビスビスの実が贈呈された
エンゼルとカスタードは泳げなくなることに抵抗があったため悪魔の実を受け取らなかった。
ビンゴゲーム
バブルサッカー
カラオケ大会
特設ステージ
などなどジャンプフェスタさながらの密度の催し物が続いた。
それでは主役の皆さん 最後に一言ずつお願いしまーす!
「みんなありがとー!」
歓声が上がる
「パス…」
ブーイングが上がる
最後にクラッカー
「それではみなさん 両手を出して…
僭越ながら俺が音頭を取らせていただく!
さあ お手を拝借!せーのっ」
パパパッ!パパパッ!パパパッパ! ハァっ
パパパッ!パパパッ!パパパッパ! あよいしょ
パパパッ!パパパッ!パパパッパ!
ウォオオオオオオオオオオ
クラッカーは拳を掲げた
人生初めての三本締めをするという小さな夢が叶って満足そうな表情をしていた。
パーティー終了後
ダイフク「よお!本日の主役!」
オーブン「おいクラッカーお前のその髪型相変わらず導火線みたいだな」
クラッカー「これは普通の髪型だと女がたくさん言い寄ってくるから奇抜にしてるだけだ」
ペロスペロー「折角の誕生日だからろうそくがわりにその先っぽに火をつけてみたらどうだ?ペロリン」
クラッカー「なんでそうなる!」
ダイフク「でもきっと最高の思い出になるぞ 少なくとも俺たちにとってはな」
オーブン「絶対面白いからやってくれよ」
「ったく 仕方ねぇな…ホラ」
「ギャハハハハ すげえ面白えよそれ!」
「まるで爆弾みてえだ!ペロリン」
くだらねぇ馬鹿にしやがって…ん?
あれ?意外と…なんだこれ
なんかしっくりくるな それに
線香花火みたいで綺麗だなぁ
「…すげぇ」
思わず口に出してしまった
「…フッ 気に入った!
俺、今日の思い出を忘れねぇようにこれでいくぞ!
なんか見てて面白えし 最高だな」
「本気かよ!何もそこまでやれとは言ってねえぞ!」
「だがイカしてるぜ ペロリン」
髪で散らし続ける閃光は、
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