ピロティー

いまさら小次郎

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20:00, Friday アルバートホテル 7階にて

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耳元で弘に何かを囁かれたが、分からないと、頭を大きく左右に振った。
うまく聞き取れなかった。
とにかく身体の反応が止まらない。
擦れた部分が、細かく収縮している。
次第に弘の息も早くなっていくのが聞こえる。
身体を揺すられる度に、足の指に思いきり力が入る。

弘は上半身を起こすと、右手で左膝の裏に手を入れてきた。
そのまま、左足を持ち上げられる形になる。
全身を露わにされてもそれに抵抗するだけの力は、もう残っていなかった。

先ほどよりも、少し大きく身体を揺さぶられる。
深く入り込む弘を、熱を以て、受け入れていく。
その反応と刺激に、弘が顔を歪めるのが見えた。
2、3度身体を押し進めると、抱えている左足の太ももの内側に、歯を立てた。

「…たっ…い、たい…」
「ごめん…限界かも」

抗いようのない快楽の波を互いが手放そうと、必死だった。
弘は少し乱暴な手つきで下半身を掴むと、そのまま
上半身を押し倒し、覆いかぶさってきた。
ベッドの沈む音とすぐ近くでこだまする弘の吐息、
それと遠くで聞こえる、滑りを折り重ねたような音が同時に襲いかかってくる。


刺激された部分が大きく痙攣すると、身を起こすようにして弘にしがみ付き、息を詰め、張り詰めていた緊張を手放した。
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