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神への怒り
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???の視点
「神の雷も私がバリアを張ってあるから、この都市だけは安全だ。」
カオス•デウスの雷で、多くのハイエルフの命が散っていった。
私はその雷に対抗するため、強力なバリアを開発した。
「時間稼ぎでしかないかもしれないが…不死身の神を打倒するのは、いつか達成する。」
ハイエルフの罪なき人々の無念を晴らす為、私はそれを皆に誓った。
「そうすれば安全な、昔の様に笑って生活出来る時代を取り戻せる。」
「はい! 隊長! 必ず倒しましょう。姫も救出して、我々の力で平和な世界に…そのもしそうなったら…その。」
彼の最初の力強い打倒宣言とは、裏腹に副隊長が頬を掻きながら、恥ずかしそうに言葉を、詰まらせた。
「なんだ? 改まって。」
彼のいつも凛々しい顔が、今は、小動物に見えた。
副隊長の瞳が私を捉えた。
真剣なその表情に応える様に私は、背筋を伸ばした。
「私と結婚して下さい!」
彼が頭を下げてプロポーズをしてきた。
「副隊長…ふっ…改まって言われると照れるな。
こちらこそ…よろしくな。」
彼とは共に戦い、この世界を守ってきた同士だ。そして頼れる恋人でもある。
彼がいるから、神でさえ怖くない。愛の力の前では、神でさえ手は出せない。
「ありがとうございます。って言うのも変ですね。必ず幸せにしますので。」
周りが盗み聞きしていたのだろう、拍手喝采してくれた。私達の幸せを祝福してくれた。
まだ早いよ…神はまだ倒せ出ないんだから。
それでも、嬉しさで笑みが溢れた。
私と副隊長は、お互い笑い合った。いつかそんな日が来ることを夢見て、私は瞼を少し閉じそれを想像した。
ぐっあーっ。
なんだ? 私はびっくと体を震わせて副隊長の方を見やる。
たい…ちょ…う。がぁが。
副隊長の身体がみるみるうちに異形の者に変わっていく。
私は周りを見回すと、他の者も同じように異形の者に変化していっている。
これは…こんなことが出来るのは神しかいない。
私だけ…結界魔法を常時張っているから、効かないのだ。
…なんて残酷なんだ。神という存在は。
副隊長が完全に異形の者…ゾンビに変わった。
彼が私に襲いかかる…私は色々な魔法を使って解除を試みたが失敗した。
周囲から断末魔が聞こえる。嫌だ聞きたくない! 耳を防ぎそれでも何が起こっているか、状況を把握しなければ。
…お互いが殺し合ってる。副隊長も…なら自分の手で…すまない…許してくれ。
彼の微笑みが目の前に浮かび、目から涙が溢れた。手が震えた。私は現実から背きながら目をつむり、手から攻撃魔法を発した。
私は彼を殺した…こんな恐ろしい事をした、神に対する怒りが沸々と湧き上がって来た。
うぉー! 私は雄叫びをあげ、神への憎悪が極限まで高まるのを感じた。
思いっきり台を叩いて、手から血が溢れた。その手を見つめて、拳を握り、この痛みを覚えて、神にもこの痛みを植え付けてやる。そう思った。
絶対に殺してやるぞ。許さない。
…しかし妙だ…冷静になって考えると私にだけ効かないのなら、バリアを張ってあるこの都市も、神の魔法を受け付けないはず。
でなければ、私もゾンビになっていたはず…これは…一体?
私はゾンビになった彼等の身体を解析する事にした。
そして…私はのちに、この暗黒の世界の中で、カオス•デウスを封印する事になる2人に出会う。
種族は、私と1人の女性だけしかもう…いない。その女性も、もしかしたら生きていないかも。
絶望的な状況の中で、1人の人間と、エルフの潜在能力に魅せられていく。希望という光がまだこの世界には残っていた。
彼等に出会ったのは、カオス•デウスの近く。人間を助けれてくれと、エルフに助けを求めれた。
聞けば人間にも、神は同じ事をする可能性があり、討伐をその人間に依頼したという事だった。
確かに…人間にもゾンビ化をすると考えると恐ろしい。私は、聖剣を創り人間に託した。
自分達で倒す、貴女は万が一私達がやられた時のために、残ってくれと言われた為だ。
その間にゾンビの解析が完了した。結果は、彼等には事前に、時限爆弾の様な魔法がかかっていた。何百年か経つと、それが発動して、周りもゾンビ化すると言う事だった。
私には、効果なかったのは、常時バリアを張っていたからだ。その魔法を受ける前に、私は常に張っていたから助かったのだ。
最早魔法と言える代物とも言えない。魔導と言った方がいいのか…だから人間にはこの魔法は、発動することはなかった。
悪の神と言っていいだろう。やつの討伐の報告を心待ちにしていた。
そして彼等は、見事に達成した。だがその代償は、その人間の死であった。
私は彼の死を嘆き讃える為、教会を作った。
「神の雷も私がバリアを張ってあるから、この都市だけは安全だ。」
カオス•デウスの雷で、多くのハイエルフの命が散っていった。
私はその雷に対抗するため、強力なバリアを開発した。
「時間稼ぎでしかないかもしれないが…不死身の神を打倒するのは、いつか達成する。」
ハイエルフの罪なき人々の無念を晴らす為、私はそれを皆に誓った。
「そうすれば安全な、昔の様に笑って生活出来る時代を取り戻せる。」
「はい! 隊長! 必ず倒しましょう。姫も救出して、我々の力で平和な世界に…そのもしそうなったら…その。」
彼の最初の力強い打倒宣言とは、裏腹に副隊長が頬を掻きながら、恥ずかしそうに言葉を、詰まらせた。
「なんだ? 改まって。」
彼のいつも凛々しい顔が、今は、小動物に見えた。
副隊長の瞳が私を捉えた。
真剣なその表情に応える様に私は、背筋を伸ばした。
「私と結婚して下さい!」
彼が頭を下げてプロポーズをしてきた。
「副隊長…ふっ…改まって言われると照れるな。
こちらこそ…よろしくな。」
彼とは共に戦い、この世界を守ってきた同士だ。そして頼れる恋人でもある。
彼がいるから、神でさえ怖くない。愛の力の前では、神でさえ手は出せない。
「ありがとうございます。って言うのも変ですね。必ず幸せにしますので。」
周りが盗み聞きしていたのだろう、拍手喝采してくれた。私達の幸せを祝福してくれた。
まだ早いよ…神はまだ倒せ出ないんだから。
それでも、嬉しさで笑みが溢れた。
私と副隊長は、お互い笑い合った。いつかそんな日が来ることを夢見て、私は瞼を少し閉じそれを想像した。
ぐっあーっ。
なんだ? 私はびっくと体を震わせて副隊長の方を見やる。
たい…ちょ…う。がぁが。
副隊長の身体がみるみるうちに異形の者に変わっていく。
私は周りを見回すと、他の者も同じように異形の者に変化していっている。
これは…こんなことが出来るのは神しかいない。
私だけ…結界魔法を常時張っているから、効かないのだ。
…なんて残酷なんだ。神という存在は。
副隊長が完全に異形の者…ゾンビに変わった。
彼が私に襲いかかる…私は色々な魔法を使って解除を試みたが失敗した。
周囲から断末魔が聞こえる。嫌だ聞きたくない! 耳を防ぎそれでも何が起こっているか、状況を把握しなければ。
…お互いが殺し合ってる。副隊長も…なら自分の手で…すまない…許してくれ。
彼の微笑みが目の前に浮かび、目から涙が溢れた。手が震えた。私は現実から背きながら目をつむり、手から攻撃魔法を発した。
私は彼を殺した…こんな恐ろしい事をした、神に対する怒りが沸々と湧き上がって来た。
うぉー! 私は雄叫びをあげ、神への憎悪が極限まで高まるのを感じた。
思いっきり台を叩いて、手から血が溢れた。その手を見つめて、拳を握り、この痛みを覚えて、神にもこの痛みを植え付けてやる。そう思った。
絶対に殺してやるぞ。許さない。
…しかし妙だ…冷静になって考えると私にだけ効かないのなら、バリアを張ってあるこの都市も、神の魔法を受け付けないはず。
でなければ、私もゾンビになっていたはず…これは…一体?
私はゾンビになった彼等の身体を解析する事にした。
そして…私はのちに、この暗黒の世界の中で、カオス•デウスを封印する事になる2人に出会う。
種族は、私と1人の女性だけしかもう…いない。その女性も、もしかしたら生きていないかも。
絶望的な状況の中で、1人の人間と、エルフの潜在能力に魅せられていく。希望という光がまだこの世界には残っていた。
彼等に出会ったのは、カオス•デウスの近く。人間を助けれてくれと、エルフに助けを求めれた。
聞けば人間にも、神は同じ事をする可能性があり、討伐をその人間に依頼したという事だった。
確かに…人間にもゾンビ化をすると考えると恐ろしい。私は、聖剣を創り人間に託した。
自分達で倒す、貴女は万が一私達がやられた時のために、残ってくれと言われた為だ。
その間にゾンビの解析が完了した。結果は、彼等には事前に、時限爆弾の様な魔法がかかっていた。何百年か経つと、それが発動して、周りもゾンビ化すると言う事だった。
私には、効果なかったのは、常時バリアを張っていたからだ。その魔法を受ける前に、私は常に張っていたから助かったのだ。
最早魔法と言える代物とも言えない。魔導と言った方がいいのか…だから人間にはこの魔法は、発動することはなかった。
悪の神と言っていいだろう。やつの討伐の報告を心待ちにしていた。
そして彼等は、見事に達成した。だがその代償は、その人間の死であった。
私は彼の死を嘆き讃える為、教会を作った。
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