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第1章 犬と狼
再出発
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「あの馬鹿親父……」
その呟きに運転中の茶木は、バックミラーを見た。不機嫌な顔で外の景色を眺めている上司を。
「仕方ないっすよ、当主殿もマリアの件の尻拭いをするのに、色々と忙しかったみたいっすから」
今朝がた、彼女の私用の番号に着信が一つ入った。知らない番号だった。まだ寝床の中だった狼子は、それを無視しようと思ったが、こちらが出るまで鳴らし続けるといわんばかりに音は鳴り止まず、仕方なく電話に出ると相手はハイエナ。ずいぶんとご立腹な様子の少年は、怒鳴る勢いで用件だけ伝えると、狼子が何か言葉を発する前に電話を切ってしまった。
「そのわりには、しっかり毎日、遊廓通いしてたけどな」
てっきり弁償したもんだと思っていたのに。先程の電話の内容は、狼子が暴れて壊した商品とショーケースの弁済を催促するものだった。一週間以上経っても支払われないことに痺れを切らしたハイエナ。おそらく共通の知り合いから、この番号を聞き出したのだろう。
「そういえば、最後に何か妙なことを言ってたな」
「妙なこと……? なんです?」
「他のビルにしろとか、嫌がらせのつもりか……とか言ってたような?」
うっすらとした記憶を呼び覚ますが思い出せない。というか、ぶっちゃけて言うとハイエナの話しを半分も聞いていない。
「どうせ、大した用じゃないさ」
あれやこれやと因縁をつけて、自分に突っかかってくるのは毎度のこと。
「……それはそうと、犬飼のやつ戻って来ませんね」
本国から……茶木がぽつりと呟いた。あの件で精神的ショックを受けた犬飼は、北区から帰るなり誰とも話さず離れに籠りっきりだった。心配した鶴見が、部屋の前へ食事を運び声を掛けたが、まるで音沙汰なし。
「もう……6日か。」
気の済むまで放っておけとの当主の言葉に従い過ごしていたら、三日後、唐突に部屋から出てきた彼が、狼子に会いに来るなり、こう切り出した。
──本国へ帰ってきます
ただ一言、それだけ。
──そうか、分かった
いつ帰るのかとは聞かなかった。そもそも帰るつもりはないだろうから。狼子もまたそれだけ伝えると、ふたりはそのまま別れた。
「このまま戻って来ないつもりなんですかね?」
離れに残された荷物は、相変わらず封を切らずに積み上げられている。
「それが犬飼にとっては一番だろ」
最初からrebirthへ来るべきじゃなかった。純粋無垢、彼のように疑うことを知らない人間は。
「……そうっすね」
鶴見は悲しむだろう。彼女は犬飼の事を息子のように可愛がっていた。それに彼女の愛犬も。見知らぬ人間には尻尾を振ったりしないテオも、珍しく最初からなついていた。そして──。
「なんだ?」
「……いいえ」
なんでもない。視線に気づいた上司に首を振ると、強くアクセルを踏み込んだ。
◇
「あ、狼子さん! それに茶木さんも、」
おはようございます、今しがた話題にあげていた張本人が巣にいて、ふたりは目を丸くした。
「おま、わり? …………何やってんだ?」
驚くふたりを余所に、奥の部屋に置いてある椅子を取り出しに行く。
「店番です! ハイエナくんに頼まれて。……あ、でもすぐ戻ってくるんで、ちょっと待ってて下さい!」
「てか、いつ戻って来たんだよ!?」
「昨日ですよ。本当は、もっと早くに帰ってくる予定だったんですけど、色々と手続きに戸惑って」
さぁ、どうぞ。ふたりは言われるがまま、並べられた椅子へと腰を下ろした。
「手続きって?」
それまで黙っていた狼子が尋ねた。彼女はまだ信じられないといった表情をしている。そんな彼女に微笑みかけると、こう答えた。
「警察を辞めてきました」
迷いや後悔を一切感じさせない声色だった。その言葉に、更に狼子の目は大きく見開く。
「辞めたって……な、んで?」
犬飼はポケットから何かを取り出し、戸惑う彼女の前に差し出した。
「こ、れ……」
「マリアさんのブローチです。ハイエナくんに無理を言って、僕が買い取りました」
rebirthを発つ前に巣に寄った犬飼は、店主と約束を交わしていた。自分が戻ってくるまで、誰にもブローチは売らないで欲しいと。もし、誰か買い手が現れたら、言い値の倍の金額を支払うからと。
そうまでしてブローチを欲しかったのには、彼なりの理由があった。
「これは、戒めなんです。僕にとっての」
誰もを救えるなんて思い上がっていた自分への。
「戒め……?」
「はい。あの日をけして忘れないようにする為の──」
救えなかった全ての者への誓い。
「『偉くならなきゃ誰も救えない』。呪いのように僕の心に刻まれていた言葉です。だからrebirthへ来た時も、上層部へ行く道を閉ざされたと思って、戻ることばかり考えていました。ご当主からマリアさん探しの依頼を受けたのも、その気持ちが強かったからだと思います」
目的がマリアを本国へ帰すことから、逃がすことに変わっても、気持ちだけは変わらなかった。
「あの時の僕はマリアさんたちを救いたかったんじゃない、ただ自分を救いたかったんです」
マリアたちの件が片付けば、本国へ戻ろうと勝手に決めていた。戻れる保証なんてないのに。だから焦った。ヘンジーたちを残して側を離れることが如何に危険か、警察官である自分なら冷静に考えれば分かるハズなのに。
「狼子さんに、本国の盗聴や監視を教えていたら自分に従ったかって聞かれ時、僕は答えられなかった」
手と手を取り合えば人間誰しも分かり合える、そんな夢物語のような思考の持ち主には、ヘンジーとマリアを別れさせるなんて選択は出来ない。そうキッパリと言われた。
「でも、あの時答えられなかったのは、マリアさんを救いたいなんて偉そうなこと言ってた癖に、上層部にふらついて、従うと答えそうになった自分がいたからです」
さっさと終わらせたかった。自分が次へ行くために。
「信念なんてなかったんです。傷つく覚悟もなかった」
──あの日の僕は
「……で、今はその覚悟があるのか?」
「──はい!」
やりたいことも見つかった。犬飼はまっすぐ狼子の目を見る。
「狼子さん、言いましたよね。選択肢は一つしかないって」
あの時はマリアを本国へと帰す他なかったと。
「こんなこと言えば、あまちゃんだってまた怒られるかもしれませんが……でも、あえて言います」
やっぱり選択肢は他にもあると。
「僕は、選択肢をrebirthで探します」
「おまわり……お前、まさかrebirthに住むのか!?」
「えぇ、ご当主の許可は貰いました」
──それがキミの答えか、うん! 頑張りなさい
そう言って背中を押してくれた。
「東区に事務所を出すことも了承してくれました!」
「事務所って?」
「なんでも屋を始めようと思います」
どんな些細なことでもいい。困っている人がひとりでもいるなら、その人を全力で助ける。たったひとりすら助けられない人間が偉くなったところで、誰かを救えるはずがないのだから。
「……どう、ですかね?」
犬飼に残された時間を、rebirthの住人の為に使うことを許してくれるだろうか、その答えを待つ。
「許すも何も、あたしには関係ない。父さんが許可したなら勝手にすればいい」
(やっぱりか……そうだよな)
予想通りの回答に気落ちする。
「でも、rebirthの人間は余所者に助けを求めるほど弱くないぞ?」
「分かってます」
まずは住人たちに信用されること。本国から来た人間じゃなく、ただの犬飼 賢士という人間で判断してもらうところからはじめないと。
「……ならいい」
しっかり頷き返すと、狼子が小さく笑った。ヘンジーの家で見た偽りの笑顔じゃなくて、今度はちゃんと──。
「ま、せいぜい頑張れよ……犬飼くん」
「……お嬢、」
「ろ、うこ……さん……今、」
名前を呼んだ。自分の名前を。茶木とふたり顔を見合わせる。ようやく彼女に、認められた気がした。
「も、もう一度! もう一度呼んで下さい! できたら下の名前で!!」
「は? 調子にのるな」
すぐにまた元の彼女に戻ったが。
こうして改めてrebirthでの生活がはじまった。だが、これは物語の序章にすぎず、古来からの因縁という邪悪な渦が犬飼たちを飲み込もうとしている事に、ふたりはまだ気づかない。
第1章 犬と狼 《完》
その呟きに運転中の茶木は、バックミラーを見た。不機嫌な顔で外の景色を眺めている上司を。
「仕方ないっすよ、当主殿もマリアの件の尻拭いをするのに、色々と忙しかったみたいっすから」
今朝がた、彼女の私用の番号に着信が一つ入った。知らない番号だった。まだ寝床の中だった狼子は、それを無視しようと思ったが、こちらが出るまで鳴らし続けるといわんばかりに音は鳴り止まず、仕方なく電話に出ると相手はハイエナ。ずいぶんとご立腹な様子の少年は、怒鳴る勢いで用件だけ伝えると、狼子が何か言葉を発する前に電話を切ってしまった。
「そのわりには、しっかり毎日、遊廓通いしてたけどな」
てっきり弁償したもんだと思っていたのに。先程の電話の内容は、狼子が暴れて壊した商品とショーケースの弁済を催促するものだった。一週間以上経っても支払われないことに痺れを切らしたハイエナ。おそらく共通の知り合いから、この番号を聞き出したのだろう。
「そういえば、最後に何か妙なことを言ってたな」
「妙なこと……? なんです?」
「他のビルにしろとか、嫌がらせのつもりか……とか言ってたような?」
うっすらとした記憶を呼び覚ますが思い出せない。というか、ぶっちゃけて言うとハイエナの話しを半分も聞いていない。
「どうせ、大した用じゃないさ」
あれやこれやと因縁をつけて、自分に突っかかってくるのは毎度のこと。
「……それはそうと、犬飼のやつ戻って来ませんね」
本国から……茶木がぽつりと呟いた。あの件で精神的ショックを受けた犬飼は、北区から帰るなり誰とも話さず離れに籠りっきりだった。心配した鶴見が、部屋の前へ食事を運び声を掛けたが、まるで音沙汰なし。
「もう……6日か。」
気の済むまで放っておけとの当主の言葉に従い過ごしていたら、三日後、唐突に部屋から出てきた彼が、狼子に会いに来るなり、こう切り出した。
──本国へ帰ってきます
ただ一言、それだけ。
──そうか、分かった
いつ帰るのかとは聞かなかった。そもそも帰るつもりはないだろうから。狼子もまたそれだけ伝えると、ふたりはそのまま別れた。
「このまま戻って来ないつもりなんですかね?」
離れに残された荷物は、相変わらず封を切らずに積み上げられている。
「それが犬飼にとっては一番だろ」
最初からrebirthへ来るべきじゃなかった。純粋無垢、彼のように疑うことを知らない人間は。
「……そうっすね」
鶴見は悲しむだろう。彼女は犬飼の事を息子のように可愛がっていた。それに彼女の愛犬も。見知らぬ人間には尻尾を振ったりしないテオも、珍しく最初からなついていた。そして──。
「なんだ?」
「……いいえ」
なんでもない。視線に気づいた上司に首を振ると、強くアクセルを踏み込んだ。
◇
「あ、狼子さん! それに茶木さんも、」
おはようございます、今しがた話題にあげていた張本人が巣にいて、ふたりは目を丸くした。
「おま、わり? …………何やってんだ?」
驚くふたりを余所に、奥の部屋に置いてある椅子を取り出しに行く。
「店番です! ハイエナくんに頼まれて。……あ、でもすぐ戻ってくるんで、ちょっと待ってて下さい!」
「てか、いつ戻って来たんだよ!?」
「昨日ですよ。本当は、もっと早くに帰ってくる予定だったんですけど、色々と手続きに戸惑って」
さぁ、どうぞ。ふたりは言われるがまま、並べられた椅子へと腰を下ろした。
「手続きって?」
それまで黙っていた狼子が尋ねた。彼女はまだ信じられないといった表情をしている。そんな彼女に微笑みかけると、こう答えた。
「警察を辞めてきました」
迷いや後悔を一切感じさせない声色だった。その言葉に、更に狼子の目は大きく見開く。
「辞めたって……な、んで?」
犬飼はポケットから何かを取り出し、戸惑う彼女の前に差し出した。
「こ、れ……」
「マリアさんのブローチです。ハイエナくんに無理を言って、僕が買い取りました」
rebirthを発つ前に巣に寄った犬飼は、店主と約束を交わしていた。自分が戻ってくるまで、誰にもブローチは売らないで欲しいと。もし、誰か買い手が現れたら、言い値の倍の金額を支払うからと。
そうまでしてブローチを欲しかったのには、彼なりの理由があった。
「これは、戒めなんです。僕にとっての」
誰もを救えるなんて思い上がっていた自分への。
「戒め……?」
「はい。あの日をけして忘れないようにする為の──」
救えなかった全ての者への誓い。
「『偉くならなきゃ誰も救えない』。呪いのように僕の心に刻まれていた言葉です。だからrebirthへ来た時も、上層部へ行く道を閉ざされたと思って、戻ることばかり考えていました。ご当主からマリアさん探しの依頼を受けたのも、その気持ちが強かったからだと思います」
目的がマリアを本国へ帰すことから、逃がすことに変わっても、気持ちだけは変わらなかった。
「あの時の僕はマリアさんたちを救いたかったんじゃない、ただ自分を救いたかったんです」
マリアたちの件が片付けば、本国へ戻ろうと勝手に決めていた。戻れる保証なんてないのに。だから焦った。ヘンジーたちを残して側を離れることが如何に危険か、警察官である自分なら冷静に考えれば分かるハズなのに。
「狼子さんに、本国の盗聴や監視を教えていたら自分に従ったかって聞かれ時、僕は答えられなかった」
手と手を取り合えば人間誰しも分かり合える、そんな夢物語のような思考の持ち主には、ヘンジーとマリアを別れさせるなんて選択は出来ない。そうキッパリと言われた。
「でも、あの時答えられなかったのは、マリアさんを救いたいなんて偉そうなこと言ってた癖に、上層部にふらついて、従うと答えそうになった自分がいたからです」
さっさと終わらせたかった。自分が次へ行くために。
「信念なんてなかったんです。傷つく覚悟もなかった」
──あの日の僕は
「……で、今はその覚悟があるのか?」
「──はい!」
やりたいことも見つかった。犬飼はまっすぐ狼子の目を見る。
「狼子さん、言いましたよね。選択肢は一つしかないって」
あの時はマリアを本国へと帰す他なかったと。
「こんなこと言えば、あまちゃんだってまた怒られるかもしれませんが……でも、あえて言います」
やっぱり選択肢は他にもあると。
「僕は、選択肢をrebirthで探します」
「おまわり……お前、まさかrebirthに住むのか!?」
「えぇ、ご当主の許可は貰いました」
──それがキミの答えか、うん! 頑張りなさい
そう言って背中を押してくれた。
「東区に事務所を出すことも了承してくれました!」
「事務所って?」
「なんでも屋を始めようと思います」
どんな些細なことでもいい。困っている人がひとりでもいるなら、その人を全力で助ける。たったひとりすら助けられない人間が偉くなったところで、誰かを救えるはずがないのだから。
「……どう、ですかね?」
犬飼に残された時間を、rebirthの住人の為に使うことを許してくれるだろうか、その答えを待つ。
「許すも何も、あたしには関係ない。父さんが許可したなら勝手にすればいい」
(やっぱりか……そうだよな)
予想通りの回答に気落ちする。
「でも、rebirthの人間は余所者に助けを求めるほど弱くないぞ?」
「分かってます」
まずは住人たちに信用されること。本国から来た人間じゃなく、ただの犬飼 賢士という人間で判断してもらうところからはじめないと。
「……ならいい」
しっかり頷き返すと、狼子が小さく笑った。ヘンジーの家で見た偽りの笑顔じゃなくて、今度はちゃんと──。
「ま、せいぜい頑張れよ……犬飼くん」
「……お嬢、」
「ろ、うこ……さん……今、」
名前を呼んだ。自分の名前を。茶木とふたり顔を見合わせる。ようやく彼女に、認められた気がした。
「も、もう一度! もう一度呼んで下さい! できたら下の名前で!!」
「は? 調子にのるな」
すぐにまた元の彼女に戻ったが。
こうして改めてrebirthでの生活がはじまった。だが、これは物語の序章にすぎず、古来からの因縁という邪悪な渦が犬飼たちを飲み込もうとしている事に、ふたりはまだ気づかない。
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