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第1章
2、朝の食卓
しおりを挟む「・・・おはよう」
眠そうな目をこすりながら、リビングにやってきた。
この子が、私と彼の子の彩奈である。この子がいると分かると、彼が私に残してくれたのだと思った。
今では一番の宝だ。
「あら、一人で起きられたのね。いいこね。」
お弁当を作る手を一時中断し、時計で時間を確認した。
【いつもなら、まだ寝ているはず】などと思いながら、
水道で手を洗い、ハンドタオルで濡れている手を拭いた。
起きてきたばかりか彩奈の目の周をこすり続けており、少し赤くなっている。
そんなところも可愛いのだがと思っている私がいた。
【起きるには少し早いのに】と心の中で思いながら、彩奈の頭をやさしくなでた。
彩奈は嬉しそうな、くすぐったそうな顔をしてニコっと鳥を見て笑った。
「ママ、知らなかったの?私だって一人で起きられるんだよ。」
そういわれるとまた、一歩成長した娘の姿を見れたような感じがした。
「そうね。ごめん、ごめん、
お母さんが悪かったわ。冷蔵庫に彩奈が好きなぶどうが置いてあるから食べましょう。」
彩奈に笑いかけながら頭をなでていると、機嫌がよくなったらか左手をだして、
「・・・・ゆるしてあげる。でも、ぶどうが食べたいから取って」
そんな姿を見ていると、まだ彩奈に幼い部分がまだ一面があることに安心した。
そんなのほほんとした、生活が続いていた。
けれど、それは・・・・帰りの突然の出来事であった。
何も変わらない帰り道を歩いている時に起こったのです。
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