25 / 38
第3章
3-4
しおりを挟む
私は再び、彼に救われた。彼が来なければおそらく私は死んでいただろう。彼は私を婚約者にして、私の命を守ってくれもした。私は彼に告げた。
「あの時は、取り乱して酷いことを言ってごめんなさい。反省しているわ」
私が俯いてそう言うと、彼は微笑んで言った。
「別に気にするな。隠してた俺も悪い」
彼はそう告げると、少し照れ臭そうに言葉を続けた。
「あーそれと、さっきの言葉は忘れてくれ。あれはアンドレイ殿を納得させるために言ったことだ。気にするな」
そう言うシーグルドに、先程の言葉を思い出す。確か、私のことを唯一認めた配偶者だとか言っていた。私は彼に告げた。
「分かってるわ、そんなこと。私たちは偽りの配偶者だもの」
私がそう言い切ると、なぜかシーグルドは不服そうな顔をする。私はなぜそのような顔をするのか分からなくて、彼の顔を見つめた。彼は私に告げた。
「そう言い切られると、なんか嫌だな」
「?」
シーグルドは、ばつが悪そうに俯く。私はそんな彼に言った。
「私は結構好きだけれどね、あなたのこと」
「え?」
彼は驚いた顔で私を見つめる。私はそんな彼の反応の意味が分からなくて、再び彼を見つめる。彼は利き手で頭を抱えて言った。
「なんで今そんなこと言うんだよ」
「?」
先程から彼の反応が私にはいまいちよく分からなかった。私は彼に疑問を問いかけた。
「さっきからあなたの言っていることがよく分からないわ。どうして怒っているの? 私何か変なこと言った?」
私はそう尋ねると、彼は余計むしゃくしゃするようにして言った。
「いいから、俺のことは放っておいてくれ」
そう言って彼は私から背を向ける。私は気になって彼に問い詰めた。
「教えてくれたっていいじゃない。急にそんな態度取られたら誰だって驚くわ」
私がそう言うと、彼はため息をついてこちらに向き直る。そして利き手で頭を抱えながら言った。
「俺がお前に惚れてるからだよ」
「……え」
その言葉に思考が停止する。彼が何を言ったのかしばらく理解出来なかった。しかし、彼のその言葉はみるみる私の頬を熱くしていく。私は自分が赤面していると分かった。私は彼に言った。
「それ……本当なの?」
「こんな時に嘘なんかつくわけないだろ。大体お前は鈍すぎだっての。気づけよ」
そう言って彼は私に対して怒り出す。私はそんな彼の様子がなぜだか面白くて笑った。
私の様子を見て彼は呆れたようにため息をつく。私はそんな彼を一直線に見つめて言った。
「さっきも言ったけれど……私も結構好きよ、あなたのこと」
私がそう微笑んで言うと彼は目を見開く。私は思い出すように言葉を続けた。
「あなたといる時間は、不思議と私らしくいられた。お父様とお母様を亡くしてから、周囲のことは大きく変わった。それでも、あなたやアナは変わらずに接してくれて嬉しかった」
私はそう話すと、私を見つめる彼を見つめ返して、さらに言葉を重ねた。
「いつの間にか、あなたに心を奪われていた。……本当に言い表せない不思議な気持ちよ。あの日……全てが変わってから、こんな気持ちになれる日が来るなんて思ってもいなかった。だから、私は」
そう言いかけたところで、シーグルドに突然抱き締められる。彼は私を抱き締めながら言った。
「悪い、しばらくこうさせてくれ」
シーグルドがそう言って黙る。私は静かに頷いた。彼の吐息が、近くに感じる。彼の体温が私にも伝わってきた。私たちはしばらくそのまま抱き合った後、お互い体を離した。
私たちは手を繋いだまま、見つめ合う。私よりも先に彼が口を開いた。
「1人で背負うな。俺はお前にそんな悲しそうな顔をしてほしくはない。お前には笑顔が一番だ」
そう言って彼は私の目元に手を添える。いつの間にか私は涙目になっていたようだった。彼は少し間を置いてから、切なそうに言葉を続けた。
「本当なら、俺はお前を誰よりも近くで支えたい。……だが、それは無理な話だ」
私は彼の言い方に疑問を抱く。つまりは、たとえ想いが通じ合っていても、私を本当の婚約者には出来ないということだろう。彼は苦しそうな顔をしている。私は彼に言った。
「確かに、今まで私たちは偽の婚約者だった。けれど、今はこうして心を通じ合わせた。でも、あなたは何かを恐れている」
私がそう言うと、彼はもっと辛そうな表情をする。私は彼をまっすぐ見つめて言った。
「あなた、さっき言ったわよね? 1人で背負うなって。私も同じことを言わせてもらう。
……1人で、背負わないで。一緒に背負わせてよ」
私の頬を目に溜まっていた涙が伝う。彼は目を見開いて私を見つめた。それから彼は俯いて、ふと笑みを溢した。
「全く、勘弁してほしいなリリアーヌ殿は」
そう言って彼は私の肩を強く抱き寄せる。私は突然のことに驚き、彼のことを見上げた。
「そんなことを言われては、離したくなくなってしまう」
腕の中で、優しい瞳の彼と目が合う。私も彼を強く抱き締めた。
「私も、離さないわ。あなたを決して1人にはさせない」
私がそう言うと、彼が静かに笑った気がした。彼は私から体を離すと、私の顔を両手で挟んで言った。
「お前は、背負えるか? 俺と同じものを」
彼の目は優しく私に問いかける。彼が一体、どのようなものを背負っているか、今の私は知らない。しかし、彼とならば私はどんな困難にも立ち向かえると、不思議と確信していた。
私は彼から目を離さずに告げた。
「背負うわ。私の決意は揺るがない」
私がそう告げると、彼はなぜだか安心したように目を伏せた。私はそんな彼を見つめる。そして彼は再び私に目を向けると呟いた。
「ならば、リリアーヌ殿。俺はここに告げる」
そう言って彼は私の前で片膝をついて私の手を握る。そして彼は言葉を続けた。
「俺と、一生を共にしてほしい」
私は彼のその真剣な言葉に微笑む。そしてこう返した。
「……喜んで」
彼も優しく私に微笑みかけた。私たちはこうして、偽の婚約者ではなく、正真正銘の婚約者になったのだった。
それから私たちは交流会の会場に戻った。私を殺そうとしたパトリシアの兄、アンドレイの姿はもうなかった。
私は会場でアナとシャルロットを見つけ、2人のところに駆け寄る。そろそろ交流会が終わろうとしていた。
私がシャルロットやヨセフ、おば様たちと帰ろうとすると、シーグルドに声をかけられた。
「帰り気をつけろよ」
「ええ、ありがとう」
そう言って彼は他の貴族の人々がいるところに歩いて行った。私たちのそんなやり取りを見て、アナが言った。
「何だか、あなたといる時の陛下は和やかに見えるわ。不思議ね、ずっと怖い方だと思っていたのに」
私は彼女のそんな言葉に言った。
「きっと、そう見える彼が本当の彼なの」
私がそう言うと、アナは優しく笑みを浮かべた。
その後、私はヤーフィス家へと帰宅した。彼と心を通わせたことが、帰宅した後も、私の心を温かく満たしてくれた。
「あの時は、取り乱して酷いことを言ってごめんなさい。反省しているわ」
私が俯いてそう言うと、彼は微笑んで言った。
「別に気にするな。隠してた俺も悪い」
彼はそう告げると、少し照れ臭そうに言葉を続けた。
「あーそれと、さっきの言葉は忘れてくれ。あれはアンドレイ殿を納得させるために言ったことだ。気にするな」
そう言うシーグルドに、先程の言葉を思い出す。確か、私のことを唯一認めた配偶者だとか言っていた。私は彼に告げた。
「分かってるわ、そんなこと。私たちは偽りの配偶者だもの」
私がそう言い切ると、なぜかシーグルドは不服そうな顔をする。私はなぜそのような顔をするのか分からなくて、彼の顔を見つめた。彼は私に告げた。
「そう言い切られると、なんか嫌だな」
「?」
シーグルドは、ばつが悪そうに俯く。私はそんな彼に言った。
「私は結構好きだけれどね、あなたのこと」
「え?」
彼は驚いた顔で私を見つめる。私はそんな彼の反応の意味が分からなくて、再び彼を見つめる。彼は利き手で頭を抱えて言った。
「なんで今そんなこと言うんだよ」
「?」
先程から彼の反応が私にはいまいちよく分からなかった。私は彼に疑問を問いかけた。
「さっきからあなたの言っていることがよく分からないわ。どうして怒っているの? 私何か変なこと言った?」
私はそう尋ねると、彼は余計むしゃくしゃするようにして言った。
「いいから、俺のことは放っておいてくれ」
そう言って彼は私から背を向ける。私は気になって彼に問い詰めた。
「教えてくれたっていいじゃない。急にそんな態度取られたら誰だって驚くわ」
私がそう言うと、彼はため息をついてこちらに向き直る。そして利き手で頭を抱えながら言った。
「俺がお前に惚れてるからだよ」
「……え」
その言葉に思考が停止する。彼が何を言ったのかしばらく理解出来なかった。しかし、彼のその言葉はみるみる私の頬を熱くしていく。私は自分が赤面していると分かった。私は彼に言った。
「それ……本当なの?」
「こんな時に嘘なんかつくわけないだろ。大体お前は鈍すぎだっての。気づけよ」
そう言って彼は私に対して怒り出す。私はそんな彼の様子がなぜだか面白くて笑った。
私の様子を見て彼は呆れたようにため息をつく。私はそんな彼を一直線に見つめて言った。
「さっきも言ったけれど……私も結構好きよ、あなたのこと」
私がそう微笑んで言うと彼は目を見開く。私は思い出すように言葉を続けた。
「あなたといる時間は、不思議と私らしくいられた。お父様とお母様を亡くしてから、周囲のことは大きく変わった。それでも、あなたやアナは変わらずに接してくれて嬉しかった」
私はそう話すと、私を見つめる彼を見つめ返して、さらに言葉を重ねた。
「いつの間にか、あなたに心を奪われていた。……本当に言い表せない不思議な気持ちよ。あの日……全てが変わってから、こんな気持ちになれる日が来るなんて思ってもいなかった。だから、私は」
そう言いかけたところで、シーグルドに突然抱き締められる。彼は私を抱き締めながら言った。
「悪い、しばらくこうさせてくれ」
シーグルドがそう言って黙る。私は静かに頷いた。彼の吐息が、近くに感じる。彼の体温が私にも伝わってきた。私たちはしばらくそのまま抱き合った後、お互い体を離した。
私たちは手を繋いだまま、見つめ合う。私よりも先に彼が口を開いた。
「1人で背負うな。俺はお前にそんな悲しそうな顔をしてほしくはない。お前には笑顔が一番だ」
そう言って彼は私の目元に手を添える。いつの間にか私は涙目になっていたようだった。彼は少し間を置いてから、切なそうに言葉を続けた。
「本当なら、俺はお前を誰よりも近くで支えたい。……だが、それは無理な話だ」
私は彼の言い方に疑問を抱く。つまりは、たとえ想いが通じ合っていても、私を本当の婚約者には出来ないということだろう。彼は苦しそうな顔をしている。私は彼に言った。
「確かに、今まで私たちは偽の婚約者だった。けれど、今はこうして心を通じ合わせた。でも、あなたは何かを恐れている」
私がそう言うと、彼はもっと辛そうな表情をする。私は彼をまっすぐ見つめて言った。
「あなた、さっき言ったわよね? 1人で背負うなって。私も同じことを言わせてもらう。
……1人で、背負わないで。一緒に背負わせてよ」
私の頬を目に溜まっていた涙が伝う。彼は目を見開いて私を見つめた。それから彼は俯いて、ふと笑みを溢した。
「全く、勘弁してほしいなリリアーヌ殿は」
そう言って彼は私の肩を強く抱き寄せる。私は突然のことに驚き、彼のことを見上げた。
「そんなことを言われては、離したくなくなってしまう」
腕の中で、優しい瞳の彼と目が合う。私も彼を強く抱き締めた。
「私も、離さないわ。あなたを決して1人にはさせない」
私がそう言うと、彼が静かに笑った気がした。彼は私から体を離すと、私の顔を両手で挟んで言った。
「お前は、背負えるか? 俺と同じものを」
彼の目は優しく私に問いかける。彼が一体、どのようなものを背負っているか、今の私は知らない。しかし、彼とならば私はどんな困難にも立ち向かえると、不思議と確信していた。
私は彼から目を離さずに告げた。
「背負うわ。私の決意は揺るがない」
私がそう告げると、彼はなぜだか安心したように目を伏せた。私はそんな彼を見つめる。そして彼は再び私に目を向けると呟いた。
「ならば、リリアーヌ殿。俺はここに告げる」
そう言って彼は私の前で片膝をついて私の手を握る。そして彼は言葉を続けた。
「俺と、一生を共にしてほしい」
私は彼のその真剣な言葉に微笑む。そしてこう返した。
「……喜んで」
彼も優しく私に微笑みかけた。私たちはこうして、偽の婚約者ではなく、正真正銘の婚約者になったのだった。
それから私たちは交流会の会場に戻った。私を殺そうとしたパトリシアの兄、アンドレイの姿はもうなかった。
私は会場でアナとシャルロットを見つけ、2人のところに駆け寄る。そろそろ交流会が終わろうとしていた。
私がシャルロットやヨセフ、おば様たちと帰ろうとすると、シーグルドに声をかけられた。
「帰り気をつけろよ」
「ええ、ありがとう」
そう言って彼は他の貴族の人々がいるところに歩いて行った。私たちのそんなやり取りを見て、アナが言った。
「何だか、あなたといる時の陛下は和やかに見えるわ。不思議ね、ずっと怖い方だと思っていたのに」
私は彼女のそんな言葉に言った。
「きっと、そう見える彼が本当の彼なの」
私がそう言うと、アナは優しく笑みを浮かべた。
その後、私はヤーフィス家へと帰宅した。彼と心を通わせたことが、帰宅した後も、私の心を温かく満たしてくれた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
聖女の力は使いたくありません!
三谷朱花
恋愛
目の前に並ぶ、婚約者と、気弱そうに隣に立つ義理の姉の姿に、私はめまいを覚えた。
ここは、私がヒロインの舞台じゃなかったの?
昨日までは、これまでの人生を逆転させて、ヒロインになりあがった自分を自分で褒めていたのに!
どうしてこうなったのか、誰か教えて!
※アルファポリスのみの公開です。
モブ令嬢、当て馬の恋を応援する
みるくコーヒー
恋愛
侯爵令嬢であるレアルチアは、7歳のある日母に連れられたお茶会で前世の記憶を取り戻し、この世界が概要だけ見た少女マンガの世界であることに気づく。元々、当て馬キャラが大好きな彼女の野望はその瞬間から始まった。必ずや私が当て馬な彼の恋を応援し成就させてみせます!!!と、彼女が暴走する裏側で当て馬キャラのジゼルはレアルチアを囲っていく。ただしアプローチには微塵も気づかれない。噛み合わない2人のすれ違いな恋物語。
悪役令嬢は殿下の素顔がお好き
香澄京耶
恋愛
王太子の婚約者アメリアは、 公衆の場で婚約破棄される夢を見たことをきっかけに、自ら婚約解消を申し出る。
だが追い詰められた王太子、ギルバートは弱さと本心を曝け出してしまい――。
悪役令嬢と、素直になれない王太子の“逆転”ラブコメディ。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
未来で処刑さけれるはずだった令嬢は、氷の王子を選びました~ 巻き戻り令嬢の婚約から始まる逆転人生〜
あんこ
恋愛
男爵令嬢リズは、第一王子――セシル・アーデルリヒと正式に婚約していたが、聖女が現れると、セシルの心は聖女へと傾き、ついには「聖女への嫌がらせ」という濡れ衣を着せられ、処刑される運命にあった。
だが目を覚ますと、すべてが始まる十年前――王宮主催の夜会で、同盟国第一王子の来訪と、若き貴族たちのお披露目を兼ねた未来を決めるための宴の日――だった。
未来の元婚約者である第一王子に見つかれば、同じ運命を辿る。
そう察したリズが咄嗟に選んだ“逃げ道”は、同盟国の第一王子――リヒト・ヴァイスハイム、感情を見せない「氷の王子」への突然の婚約申し込みだった――。
これは、定められた未来を覆し、新しい人生を掴み取ろうとする少女の逆転ロマンスファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる