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ひみつ。
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私とカンちゃんは、いつも一緒。2人だけの秘密なんていくつあるかな?数えらんないね。でも一つだけ、カンちゃんにも秘密してる事があるの…。
『ねぇ、カンちゃん。リカ、どこ行ったか知らない?もう、夕ごはんなのに全然帰って来ないの。』
『うーん…。今日は、会ってないからね。どこ行ったか知らないよ。』
『そう…。しょうがない子ね。カンちゃんも、もう暗くなるから早くおウチ帰りなさいね!』
『うん!じゃあね!』
僕は、リカちゃんのお母さんに嘘をついた。ホントは、知ってるんだ。リカちゃんの居場所。
たぶんね、あそこ…。
僕とリカちゃんは、家がお隣りの幼なじみ。気付いたらリカちゃんは、いつも隣にいた。だから、2人だけの秘密なんて一体いくつあるだろう。もう、数え切れないや…。
『リカちゃん!』
『あ!カンちゃん!』
『やっぱり、ここにいた!お母さんが探してたよ!』
『そうだよね。でも、今日は、カンちゃんに会いたかったんだ。さっき、カンちゃん家に行ったら、いなかったから、ここにいれば、その内カンちゃん来るかなって思って待ってたの。』
『え?何かあったの?』
『うーうん。何もないよ。ただ、カンちゃんに会いたかっただけ。でも、私の思ってた通り!そろそろ来るかなって思った途端、カンちゃんは来てくれたもん。やっぱり、私たちって繋がってるね!』
リカちゃんとは、もちろん、幼稚園も一緒。同じバスに乗って、同じ星組の教室で同じ時間を一緒に過ごしてる。だから、ほとんど毎日、会って遊んでる。
『カンちゃーん!』
『あ!』
『やっぱり!いたいた!』
『今日は、リカちゃん来ないと思ったんだけどなぁ。』
『なんで?来たら何かマズイ事があったの?』
『うーうん!何にもないよ!』
『そう…。なら、良いんだけど。ねぇ、それより聞いて!ここよりもね、良いところ見つけたの!』
『え?良いところ?』
『そう!私たちだけの新しい秘密の場所!今から行こ!』
『う、うん…。』
リカちゃんは、明るくて、いつも積極的に僕を引っ張って、アレしよう!コレしよう!って誘ってくれる。この場所を初めに見つけて教えてくれたのもリカちゃんだった。
僕は、ここ好きだったんだけどなぁ…。
『カンちゃん!ここ!ここ!』
『ここ?』
『そう!良いでしょ!?あっちより広いし、誰も分からないよ!』
『うん!良いね!ここ!でも、こんな分かりにくい場所、どうやって見つけたの?』
『私ね、ずっと探してたんだ。新しい秘密の場所。』
『どうして?』
『前のところは、狭いし、私たち以外にも誰か入ったような跡があったし。もっと、良い場所ないかなって、ずっと探してたんだ。そしたら、ここを見つけたの!』
『そうなんだ。』
『ここなら、また私たちだけの秘密の場所にできるね!』
僕は、このまま、リカちゃんと結婚するんだろうな。まだ5歳だけど、もう、そんな気がする…。
『カンちゃん。実はね、私、幼稚園を卒園したら、それと同時に引っ越すんだ。』
『え…?』
『遠くに引っ越すんだ。』
僕は、リカちゃんと結婚して、お母さんとお父さんも一緒に、いつまでも仲良しの家族を作るんだ。そんな気がする…。
『カンちゃん、今まで、ありがとうね。寂しいよ!別れたくないよ!でも、ゴメンね!行かなきゃいけないの!カンちゃんの事、絶対、忘れないからね!』
僕は、リカちゃんと一緒に。このままずーっと一緒に。死ぬまでずーっと一緒にいるんだろうな。そんな気がする…。
『リカちゃん!』
名前を呼んでも、あの声は聞こえてこない。
『カンちゃん!』
僕を呼ぶ、あの声も聞こえてこない。
リカちゃん、ホントに、遠くに行っちゃったんだね。リカちゃんが見つけてくれた、この2人だけの秘密の場所。僕一人だけだと広過ぎるよ。
『…あれ?何?この箱。もしかして、リカちゃんが置いて行ったのかな。』
20年後ー。
『リカちゃん!?』
『わ!カンちゃん!?』
『やっぱり、ここにいた!』
『カンちゃん!大人になったねぇ!でも、ちゃんと面影ある!やっぱり、カンちゃんだ!』
『リカちゃんだって!でも、正直、あんまり変わってないね。そのまま、大きくなったって感じ!』
『ってか、良かった!ちゃんと約束通り来てくれて!もしかしたら、手紙に気づいてくれないかと思ったから。』
『すぐ気づいたよ!そりゃあ、見慣れない箱が突然、置いてあったら開けるでしょ!20年後の4月1日。この場所で再会しよう!そんな手紙があったら、そりゃあ、来るでしょう!』
『でも、ここは、新しい方の秘密の場所じゃないじゃん。古い方だよ?どうして、こっちに来たの?』
『だって、リカちゃん、何だかんだ言って、新しい場所より、結局こっちに来てたじゃん。俺、知ってるよ。』
『知ってたんだ。だって、カンちゃん、こっちでコソコソ一人で何かやってたから、もしかして、何か隠してるのかなって思ってさ。気になって探してたんだ。』
『そうなんだ。俺がコソコソやってたのも分かってたんだね。で、見つかった?お目当ての物。』
『結局、見つかんなかった。でもね、さっき見つけたの!20年も、良く誰にも見つからずにあったよね!』
『ホントに?』
『うん!コレでしょ?このプラスチックの青い指輪!』
『うわ!懐かしい!』
『で?この指輪を何で隠してたの?』
『え?そんなの決まってるじゃん!』
僕は、このまま、リカちゃんと結婚するんだろうな。まだ5歳だけど、もう、そんな気がする…。
『その指輪を渡してプロポーズするつもりだったんだよ。土の中に埋めといて、いつでも行けるようにタイミングをはかってたんだよ。』
『あははは!やっぱし?』
僕は、リカちゃんと結婚して、お母さんとお父さんも一緒に、いつまでも仲良しの家族を作るんだ。そんな気がする…。
『でも、まさか引っ越しちゃうなんて思いもしなかったから、結局、プロポーズ出来なかったけどね。』
『私だって、まさか引っ越しするなんて思わなかったもん。だから、凄い辛かったんだよ!カンちゃんと離ればなれになるの!』
僕は、リカちゃんと一緒に。このままずーっと一緒に。死ぬまでずーっと一緒にいるんだろうな。そんな気がする…。
『でも、何で20年後の今日だったの?』
『だって、20年後だったら、再会したら、そのまま結婚出来るでしょ?』
『リカちゃん…。』
『はい!いいよ!言って!』
『もう、その感じ変わってないなぁ。でも、安心したよ。リカちゃん、結婚しよ!』
『うん!』
『ホントはね、もう一個あるんだ!指輪!』
『え?そうなの?一つしかなかったよ?』
『あれ?赤い指輪なかった?』
『その青い指輪は俺ので、リカちゃん用は、赤い指輪を用意してたんだけど、さすがに無くなっちゃったのかな。』
『そうなんだ…。』
『ま、いいや!じゃ、買いに行こうか!改めて!結婚指輪!プラスチックじゃないの!』
『うん!』
私とカンちゃんは、いつも一緒。二人だけの秘密なんていくつあるかな?数えらんないね。でも一つだけ、カンちゃんにも秘密してる事があるの…。
ホントはね、赤い指輪も見つけたの。でも、見つからなかった事にしたの。だって、ね…。
『うわぁ!キレイ!やっぱり、ダイヤってキレイだね!』
もう、大人だもんね!
ー完ー
『ねぇ、カンちゃん。リカ、どこ行ったか知らない?もう、夕ごはんなのに全然帰って来ないの。』
『うーん…。今日は、会ってないからね。どこ行ったか知らないよ。』
『そう…。しょうがない子ね。カンちゃんも、もう暗くなるから早くおウチ帰りなさいね!』
『うん!じゃあね!』
僕は、リカちゃんのお母さんに嘘をついた。ホントは、知ってるんだ。リカちゃんの居場所。
たぶんね、あそこ…。
僕とリカちゃんは、家がお隣りの幼なじみ。気付いたらリカちゃんは、いつも隣にいた。だから、2人だけの秘密なんて一体いくつあるだろう。もう、数え切れないや…。
『リカちゃん!』
『あ!カンちゃん!』
『やっぱり、ここにいた!お母さんが探してたよ!』
『そうだよね。でも、今日は、カンちゃんに会いたかったんだ。さっき、カンちゃん家に行ったら、いなかったから、ここにいれば、その内カンちゃん来るかなって思って待ってたの。』
『え?何かあったの?』
『うーうん。何もないよ。ただ、カンちゃんに会いたかっただけ。でも、私の思ってた通り!そろそろ来るかなって思った途端、カンちゃんは来てくれたもん。やっぱり、私たちって繋がってるね!』
リカちゃんとは、もちろん、幼稚園も一緒。同じバスに乗って、同じ星組の教室で同じ時間を一緒に過ごしてる。だから、ほとんど毎日、会って遊んでる。
『カンちゃーん!』
『あ!』
『やっぱり!いたいた!』
『今日は、リカちゃん来ないと思ったんだけどなぁ。』
『なんで?来たら何かマズイ事があったの?』
『うーうん!何にもないよ!』
『そう…。なら、良いんだけど。ねぇ、それより聞いて!ここよりもね、良いところ見つけたの!』
『え?良いところ?』
『そう!私たちだけの新しい秘密の場所!今から行こ!』
『う、うん…。』
リカちゃんは、明るくて、いつも積極的に僕を引っ張って、アレしよう!コレしよう!って誘ってくれる。この場所を初めに見つけて教えてくれたのもリカちゃんだった。
僕は、ここ好きだったんだけどなぁ…。
『カンちゃん!ここ!ここ!』
『ここ?』
『そう!良いでしょ!?あっちより広いし、誰も分からないよ!』
『うん!良いね!ここ!でも、こんな分かりにくい場所、どうやって見つけたの?』
『私ね、ずっと探してたんだ。新しい秘密の場所。』
『どうして?』
『前のところは、狭いし、私たち以外にも誰か入ったような跡があったし。もっと、良い場所ないかなって、ずっと探してたんだ。そしたら、ここを見つけたの!』
『そうなんだ。』
『ここなら、また私たちだけの秘密の場所にできるね!』
僕は、このまま、リカちゃんと結婚するんだろうな。まだ5歳だけど、もう、そんな気がする…。
『カンちゃん。実はね、私、幼稚園を卒園したら、それと同時に引っ越すんだ。』
『え…?』
『遠くに引っ越すんだ。』
僕は、リカちゃんと結婚して、お母さんとお父さんも一緒に、いつまでも仲良しの家族を作るんだ。そんな気がする…。
『カンちゃん、今まで、ありがとうね。寂しいよ!別れたくないよ!でも、ゴメンね!行かなきゃいけないの!カンちゃんの事、絶対、忘れないからね!』
僕は、リカちゃんと一緒に。このままずーっと一緒に。死ぬまでずーっと一緒にいるんだろうな。そんな気がする…。
『リカちゃん!』
名前を呼んでも、あの声は聞こえてこない。
『カンちゃん!』
僕を呼ぶ、あの声も聞こえてこない。
リカちゃん、ホントに、遠くに行っちゃったんだね。リカちゃんが見つけてくれた、この2人だけの秘密の場所。僕一人だけだと広過ぎるよ。
『…あれ?何?この箱。もしかして、リカちゃんが置いて行ったのかな。』
20年後ー。
『リカちゃん!?』
『わ!カンちゃん!?』
『やっぱり、ここにいた!』
『カンちゃん!大人になったねぇ!でも、ちゃんと面影ある!やっぱり、カンちゃんだ!』
『リカちゃんだって!でも、正直、あんまり変わってないね。そのまま、大きくなったって感じ!』
『ってか、良かった!ちゃんと約束通り来てくれて!もしかしたら、手紙に気づいてくれないかと思ったから。』
『すぐ気づいたよ!そりゃあ、見慣れない箱が突然、置いてあったら開けるでしょ!20年後の4月1日。この場所で再会しよう!そんな手紙があったら、そりゃあ、来るでしょう!』
『でも、ここは、新しい方の秘密の場所じゃないじゃん。古い方だよ?どうして、こっちに来たの?』
『だって、リカちゃん、何だかんだ言って、新しい場所より、結局こっちに来てたじゃん。俺、知ってるよ。』
『知ってたんだ。だって、カンちゃん、こっちでコソコソ一人で何かやってたから、もしかして、何か隠してるのかなって思ってさ。気になって探してたんだ。』
『そうなんだ。俺がコソコソやってたのも分かってたんだね。で、見つかった?お目当ての物。』
『結局、見つかんなかった。でもね、さっき見つけたの!20年も、良く誰にも見つからずにあったよね!』
『ホントに?』
『うん!コレでしょ?このプラスチックの青い指輪!』
『うわ!懐かしい!』
『で?この指輪を何で隠してたの?』
『え?そんなの決まってるじゃん!』
僕は、このまま、リカちゃんと結婚するんだろうな。まだ5歳だけど、もう、そんな気がする…。
『その指輪を渡してプロポーズするつもりだったんだよ。土の中に埋めといて、いつでも行けるようにタイミングをはかってたんだよ。』
『あははは!やっぱし?』
僕は、リカちゃんと結婚して、お母さんとお父さんも一緒に、いつまでも仲良しの家族を作るんだ。そんな気がする…。
『でも、まさか引っ越しちゃうなんて思いもしなかったから、結局、プロポーズ出来なかったけどね。』
『私だって、まさか引っ越しするなんて思わなかったもん。だから、凄い辛かったんだよ!カンちゃんと離ればなれになるの!』
僕は、リカちゃんと一緒に。このままずーっと一緒に。死ぬまでずーっと一緒にいるんだろうな。そんな気がする…。
『でも、何で20年後の今日だったの?』
『だって、20年後だったら、再会したら、そのまま結婚出来るでしょ?』
『リカちゃん…。』
『はい!いいよ!言って!』
『もう、その感じ変わってないなぁ。でも、安心したよ。リカちゃん、結婚しよ!』
『うん!』
『ホントはね、もう一個あるんだ!指輪!』
『え?そうなの?一つしかなかったよ?』
『あれ?赤い指輪なかった?』
『その青い指輪は俺ので、リカちゃん用は、赤い指輪を用意してたんだけど、さすがに無くなっちゃったのかな。』
『そうなんだ…。』
『ま、いいや!じゃ、買いに行こうか!改めて!結婚指輪!プラスチックじゃないの!』
『うん!』
私とカンちゃんは、いつも一緒。二人だけの秘密なんていくつあるかな?数えらんないね。でも一つだけ、カンちゃんにも秘密してる事があるの…。
ホントはね、赤い指輪も見つけたの。でも、見つからなかった事にしたの。だって、ね…。
『うわぁ!キレイ!やっぱり、ダイヤってキレイだね!』
もう、大人だもんね!
ー完ー
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