天使の涙

八千真冬夜

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エピローグ

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 空が泣いた。

 それはほんの一瞬で。

 音が止む。

 雲は流れて。

 光がさす。

 そのとき。

 不意に視線が絡んだ。

 それだけでも二人は十分で。

 お互い微笑んで寄り添った。

「愛してる」

『愛してるよ』


「『ありがとう』」

 

 
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