とりあえずのとりあえず

syu-innonne

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茶 2

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アルヴァロはヤマトを自分の馬に乗せて
城下町まで連れて行った。
こんな夜更けに得体が知れないのを
わざわざ連れてくる自分も変わり者だと
アルヴァロは考えていた。

「さぁてと」

ヤマトは馬から降りると周りを見回した。

「ありがとう!アル!」

ヤマトは駆け出そうとした。

「待った」

アルヴァロは強く言葉を発した。
その言葉に驚いてたのか、
ヤマトは足をもつれさせて、
こけそうになった。


「なんなんだよ!?いきなり!!
 こけそうになったじゃないか」

「一つ、聞きたい。今からどこに行くのだ?」

アルヴァロはヤマトの顔を覗き込んだ。
彼の目はどう考えても笑ってない。

「内緒♪」

「ヤマト、場合によってはお前を斬ることになる」

明るくノンキそうなヤマトに対し、
アルヴァロは睨みながら言い放った。

「わかったよ。だけど誰にも言わないでくれよ」

「いいだろう」

「後、大事な依頼なんだ。邪魔はしないでくれ」

「保証はしかねるが、いいだろう」

ヤマトはアルヴァロの目付きが恐ろしいものに
変わっているのを見て、静かに言った。

「説明するより見せた方が早い。静かに着いてきて」

アルヴァロはコクリと首を縦に振った。

ヤマトは人目を避けながらある場所へ向かった。
そこで依頼人がいるのだ。

大きな広場の街灯の下。
フードを被った小柄な人物がそこに立っていた。

「迎えに来ました」

ヤマトはフードを被った人物に仰仰しいお辞儀をした。

「お待ちしておりました。あなたが森の使いさん?」

「はい。ヤマトと申します」

「頭を上げて、ここではあなたとわたしは平等よ」

ヤマトは頭をあげた。

「ヤーマート。どういうことだ?」

静かに近づいてきたのであろう。
アルヴァロは怒りの声を発した。

「アルヴァロ!?」

フードの人物は驚きの声をあげた。

「姫!?何故、姫様がこんなところに」

「え??知り合い??」

ヤマトは驚くしかなかった。


フードの人物、フローリアはフードをはずすと事のあらましを説明した。

「護衛もつけず、この訳のわからない
 案内人と一緒に!!?」

「アル。わけのわからないって言うのは失礼だよ」

ヤマトは口を尖らせた。




「アルヴァロ、これよりわたしは隣国テンダールに
 向かいます。止めないでください」

高らかなフローリアの宣言にアルヴァロは返した。

「何を言っているんですか!!?」

いきなりのことに驚くしかない。
アルヴァロの反応は当然だ。

「わたしの意志は硬いです。わたしはあなたをぶっ飛ばしても行きます」

アルヴァロは固まった。

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