とりあえずのとりあえず

syu-innonne

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ぽてち1

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彼女は近くに落ちていた手帳を拾い上げた。
ーーーー敵国の情報が載っているかもしれない。

そう思い、彼女は手帳の表紙をめくった。

「ぶっ。なに、コレ!この小さい金髪の子、あいつにそっくり過ぎる~」

彼女はそれを見た瞬間噴き出しそうになった。
笑いを堪えることはなかなかできない。


ーーーー目つきの悪い金髪の男の子が
 焦げ茶色のきれいな女性に抱かれているーーーー

 そんな写真だった。

「すまないが、ここで手帳を見てないか?」

写真の少年の父親と思われる上官の声がした。

「はい!先程拾いました!!」

彼女は手帳を上官に渡した。

「見たのか?」

「すみません。敵国の情報が載っていると思い、開きました」

彼女は頭を下げた。

「そうか。この写真を見たのか?」

上官は彼女に写真を見せた。

「はっ!」

彼女は見せられた写真を見て、
笑いを堪えるしかない。

「写真を見てどう思ったのだ?」

「え??」

「だから、どう思った?と聞いている」

「奥さんとお子さんの写真ですよね?」

彼女は言葉を返した。

「いいか、まずこの女はオレサマの女だ」

「美しい方ですね!」

彼女ははっきりと応えた。

「そして、この鋭い目つき、黄金色に輝く髪色。
 凛々しい顔付き。さて、誰の子だ?」

「え?」

彼女は焦りを覚えた。

「誰の子だ?と聞いている。オレ様の腹心であればわかるだろ?」

彼女は言葉に困り、こう応えた。

「その女性のお子さんです!」

「フン。間違ってない」

男は機嫌悪そうだ。

「いいか、このオレ様がキサマにわかるよう直々に説明してやる!」

男は写真の子供を指差した。

「いいか、この凛々しい顔付き、この鋭い目付き。
覚えはないか?」

ーーーーなんて応えればいいんだ!?
    こっちはわかりきっているのに!!!

「えーと、そうですね。確かにあります!」

彼女は無難に応えたつもりだった。

「そうであるなら仕方あるまい。この神々しい神童はまさしくオレ様の子だ」

噴きそうになる感情をひたすら抑えた。


この後、彼女はこの上官の子自慢を半時間ほど聞かされることになる。

ーーーー死ぬほど好青年に育ったら笑い転げてやる!!

と、彼女は決心したのは言うまでもない。
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