とりあえずのとりあえず

syu-innonne

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かきちらし6

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「なっ!!?」

オレは驚くしかなかった。
まさか、目を瞑っている間に虎ロープでグルグル巻にされている!!

「フフーンッ!!引っかかるほうが悪いわよ。じゃ!奥に行ってきまーす!!」

彼女はオレから離れてから声をかけたのであろう。
そして、後ろを向きそのまま走り去った。

・・・・・・・・・・・



「あの女ァァ!!オレを罠にハメるとは!
 タダで済むとは思うな!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
何かが燃えたような独特の臭いが漂った。

『鼻の下を伸ばしていたのはどこのどいつだ?』
「うるせぇ!!」

オレは頭に響く声に対して怒鳴りつけた。
仕方あるまい。ここは追いかけるとしよう。
幸い、この辺りは安全のようだ。
さっき、怒りの余りオレの能力《ちから》が発動したおかげで縄も切れている。
このまま、彼女がいる奥に進むぞ。
オレは急いで彼女のところに向かう。

奥に進むと彼女は地面に座り込み、メモ帳に何かを書いていた。
ーーーー遠足に行く前教室で見たぞ。昨日買ったばっかりの新しいメモ帳って言ってたな。

「見つけたぞ!」
「あれ?思ってたより速い。流石ってとこ?」
「何言ってるんだ?ここは危ない!バスのところまで戻るぞ」
「誰が戻るって言うの?こんな化物の巣穴に連れ込んだくせに!!」

ーーーー何を言っている?

『あの女、勘違いしているぞ』

ーーーーその可能性はあるな。
 って納得してる場合かオレ!!

「何を言っているんだ?」
「そっか、ワザとなんだ?そこに目玉のお化けがいるのになんで落ち着いているの?」

ーーーー目玉のお化け?何故、そっちは落ち着いているんだ!?

「おいおい、何言ってんだ?いい加減にしてくれよ」
「教えてあげる。いや!証明するわ!」

彼女は石を拾い、オレの後の壁にぶつけた。

ーーーーバンッ!!!!
キシャァァァァァァ

奇妙な叫び声を聞いてオレは後を向いた。
さっきまで岩だった壁に1つ目のでかいお化けが現れた。

『いわゆるバックベアードってやつだな』

ーーーー解説はいい!ここはなんとかしねえと。

『さてそろそろオレサマの出番のようだな』

ーーーーそう行きたいところだが、今はバレるわけにはいかねえ!

オレの頭くらいの位置に目玉が一つだけあるそいつは、オレ達に襲いかかってきた。
黒い影のような手だか足だかわからねえ何かを
ムチかロープのように振りまわりながらこっちに仕掛けてくる。
まず狙われるのは聖羅の方だ!
女の子だし、力も弱い。
その化け物は事もあろうに彼女を狙った。

「危ない!!」

オレはとっさに彼女に覆い被さり、彼女を身を呈して守った。
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