秘呪の音織【成人向けダークファンタジー】

Tsuzumi

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森の狂研

森の狂研10

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 老人はディーヴァの反応を一瞥しただけで、満足げに頷き、ホログラムモニタに映し出される球体からのデータを眺め、「直腸の拡張性は良い。薬物効果耐久性も申し分ないが括約筋反発力は調整必要」とだけ呟き、再びセイルの方へと寄って行った。
 セイルも流石に心配そうな表情を見せたが、老人の視線を感じると途端に従順な顔つきになり、老人を喜ばせる行動を優先していく。
 ロボットはディーヴァをベッドから引きずり下ろすと、まるで自分で歩行しろと命令しているかの如く支えて待機した。
 足の力が入らず倒れそうになるとロボットが後ろから膝裏を蹴り、一歩前に出させ、次の一歩を待っている。
 半端ない異物感と、今迄にない下腹部の重みで普通の姿勢で歩く事は敵わず、膝が曲がり、太腿を震わせ、生まれたての野生生物のようにガクガクと震えながら、短い筈の長い道のりを歩かされていく。
「自主的歩行による腸管蠕動促進は癒着や閉塞等術後合併症リスクを有意に軽減し精妙に生理的均衡を保つ事を感謝し給え」
 老人の声が遠くから聞こえたが、ディーヴァにはそれがどんな意味なのか微塵も理解できない。
 苦しい状態で強制的に歩行させられる事は極めて屈辱的であり、人として扱われていない事を全身で痛感させられ、反抗した所で膝裏を蹴り出されるだけで自分にとっても何の利点も無い事を理解すると、辛さに拍車が掛かって来ていた。
 ディーヴァはただ涙を流しながら促されるまま歩行し続け、誘導されるがまま部屋の片隅にある装置へ到着した。
 小さな窓を除けば唯一の出入り口である扉側の壁際であったが、扉の前には別のロボットが待機しており逃げ出すのは不可能そうである。
 何より現状では一人で歩く事もままならず、ましてやロボットを倒して表に出る事など出来る筈もない。
 装置は金属製のフレームに無数の管とワイヤーが絡みつき、いかにも研究機材のようでありながら、拷問器具のような不気味な外観をしており、ディーヴァは両腕を上から吊るされ、両足は開いた状態で床からのベルトに固定され、若干の余裕はありつつも立ったまま動けなくされた。
 数珠状に玉のついた鎖は直腸に残されたまま、微かな振動がディーヴァの神経を刺激し続けているが、歩かされ続けるよりは若干とはいえましである。
 ロボット達が待機状態に移行し、老人は手元で各種項目の確認をした後に「準備完了か」と呟きながら、セイルの方へと再び向き直った。
 依然として発情薬の影響下で身体をくねらせ、熱い息を吐きながら老人の行為に応じるセイルの身体を、老人はいやらしい手つきで撫で回し、自分に奉仕するよう申し付け、ビクビクとした反応を伴う喘ぎ声を引き出していく。
「んあっ‥‥あぁん‥‥!」
 セイルの声は、苦痛と快感が混ざり合ったような複雑な響きを帯びていた。
「この個体の順応性と耐久性は理想的。低侵襲手術だけでなく個人的用途にも適している」
 老人は満足げに笑うと己の陰茎をセイルの口へと捩じ込んだ。
「んむー!」
 セイルは演技にも見える大げさな挙動で身体をくねらせ、上手に奉仕を続け、老人を更なる笑顔へと変えていく。
 ディーヴァはフレームに固定されたまま、セイルの姿をただ見つめることしかできなかった。
 望まない行為とはいえ気持ち良さげに身体をくねらせるセイルとは対照的に、身体に押し込まれた重さのある器具に屈辱的な圧迫感と苦しみに耐えさせられいる上、吊るされて固定されている惨めさがディーヴァの精神を削り取っていく。
 冷や汗が額から滴り落ち、太腿が勝手に震え、そのまま自力で立ち姿勢を保つ事は難しそうに感じていたが、膝の力が抜けても手首に負荷が掛かるだけで、身体が倒れたり激痛が発生したりする訳ではない事に気付いたディーヴァは、どことない安心感を覚えていた。
―― 体力を温存しないと‥‥レイ達が来た時に備えないと‥‥
 内臓を押し潰すかのような強い異物感は時折謎の疼きとなってディーヴァの身体を苛んでいたが、若干慣れて来たのか、それだけであればまだ暫くは耐えられそうな気がしてきている。
 だがセイルの喘ぎ声が部屋に響き、老人の無感情な呟きがディーヴァの精神を更に疲弊させていた。
 装置に固定された小柄な体は鍛えられた筋肉を浮き彫りにし、汗が滴り、引き締まった胸と腹筋が光を反射する。
 今迄真面目に鍛錬を怠らず日々過ごして来たというのに、ここに来てこんな酷い仕打ちをされている事に納得がいかない。
―― 何でこんな目に‥‥!
 老人はセイルに没頭していた。
 セイルの身体は発情薬の影響で過敏に反応し、いつの間にか取り付けられていた電極パッドから流れる微弱な電流にビクビクと震え、熱い息を吐きながら喘ぎ続けている。
 それがまたどことなく気持ちよさそうで、ディーヴァの耳に突き刺さっていく。
 老人はセイルの陰茎や肛門に新たな器具を取り付け、計測結果をホログラムモニタに入力し、時折満足げに頷いていた。
 セイルには様々な調整が行われて行く一方、ただ吊るされているだけのディーヴァは、現状これ以上急激に悪化する状態にない事に安心しつつも自分とセイルの落差に無意識に心を痛めていた。
―― 違う! そんな事を考えてる場合じゃない! 今はどうやってこの場を切り抜けるかを‥‥
 懸命に頭を振り、もやもやとした負の感情を振り払い、脱出に向かえる光景を脳裏に描こうと試みる。
 勿論逆の立場であっても納得できるものではないのだ。
 今迄他人と性的な行為の一切無い環境で育って来たディーヴァにとって、セイルと老人が何をしているのか理解する事すら難しい。
 だからこそ、二人の扱いの差など本来はどうでもよく、どちらも理不尽の一択である筈であった。
―― 出口は近い‥‥ 先ずは拘束をとかないとだけど‥‥ 部屋の装置なりロボットなり何かを活用して‥‥
 考えるのは得意ではないが、出来る範囲で懸命に頑張ろうと努力する。
 だがその瞬間陰茎に取り付けられていたリングが取り外され、締め付けから解放された刺激でディーヴァの身体はぶるりと震え、鋭い感覚が下半身を走り、思考が一瞬にして消し飛んだ。
―― な‥‥に‥‥
 脱出方法の模索に集中した事が仇となり、ロボットの行動が全く視界に入っていなかった事を後悔した。
 老人に動きは見えなかったが、待機モードであった筈のロボットが動き出したという事は、何かしら老人による指示が出ていたのだろう。
 ロボットはトレイから管のついた透明な筒型装置を取り出し、ディーヴァの陰茎に装着した。
 筒型装置は陰茎を完全に覆う形状で、内部には微細な装置がいくつも備わっているのが外からでもわかる。
 襞状の突起がついていたり、電極のようなものが蛇のように這っていたりと、内部装置だけでも複数の挙動が行われそうな雰囲気がある。
 透明な管は部屋の壁の装置へと伸び、装置には複数の小窓やモニタが備わっていた。
 管の透明度がやたらと高い事が気になりはしたが、それよりも何よりもディーヴァは身体に新たな異物が取り付けられた感覚に恐怖と嫌悪感で震えた。
 壁の装置が低い唸りを上げると同時に筒型装置が脈動を開始していく。
「な‥‥何」
 陰茎はまだ柔らかだったが、ディーヴァの身体は意に反して反応し始め、筋肉質な太ももが震える。
 脈動と共に筒型装置の内圧が下がり、管から吸い上げられるようにして陰茎が肥大していく。
「ひっ‥‥!」
 生暖かい脈動も、吸い上げられる感覚も初めてだったディーヴァの身体は意図せず跳ね、不本意にも強い反応を示し、感度の高い皮膚が突起に擦られ、電流のような刺激が走る。
 体験した事のない感覚に加え、自らの陰茎が見た事も無い寸法にまで成長を遂げている姿に衝撃を受け、ディーヴァは激しく動揺した。
 筒内に膨れ上がった陰茎のサイズが壁の装置に表示され、老人はそれを見る事も無くセイルに取り入っていた為、急激に固さを増していく陰茎から透明な粘液が溢れ、管を通過しても無反応である。
 同時に、数珠状の玉のついた鎖が低振動で動き始め、それぞれの玉が内壁を擦り、前立腺を執拗に圧迫していく。
「うっんッ‥‥!」
 ディーヴァの声が裏返り、便意に似た重い圧迫感が下腹部を締め付けた。
 だがそれは便意とは異なり、終わる事の無い、身体を内から支配する異物感である事がわかっていた為、汗が額を滑り、筋肉が緊張で引きつり、苦しみが胸を支配していく。
 全ての装置は全自動で、ディーヴァの意思とは無関係に進行した。
「ん‥‥ッ‥‥!」
 ディーヴァは掠れた声で喘ぎ、身体が勝手に反応する屈辱感に耐え続けていく。
「やめて‥‥こんなの‥‥!」
 壁の分析装置には各種刺激の強さや頻度、それに対するディーヴァの反応速度や反応の大きさ、体液の採取量等が事細かに表示されていく。
 筒形装置の脈動が少しずつ早まり、蛇の様な電極から少しずつ刺激が放たれ始め、数珠側と挟まれた前立腺が抉られるかのように震わされていた。
「あぁっ!」
 ディーヴァの体が弓なりに反り、筋肉質な腹筋が痙攣する。
 さらさらとした透明な液体が管を素早く通過し、装置へと取り込まれ、分析装置は静かに稼働し、ディーヴァの体液からDNA情報や生化学的データを抽出し、リアルタイムで複雑なグラフや数値を表示させていった。
 体験した事のない刺激と自らの反応にディーヴァは困惑し、強く赤面をした。
 人前で排尿したかと解釈したが、採取された体液が尿というカテゴリとは異なる事を知らなかった。
 筒状装置と数珠の活動はじわじわと強まり、ディーヴァは耐え難い刺激の渦に翻弄され、陰茎が締め上げられ、前立腺が揺さぶられ、徐々に熱を持って硬くなる感覚に、自然と下腹部に力が入る。

 あと一歩、という所まで力が高まると、装置は一切の活動を停止した。
「う‥‥あ‥‥?」
 未知の領域に襲われていたディーヴァは突然の開放に困惑した。
 力の入った下腹部は情けなくその力の抜き場を求めて彷徨っている。
―― これは‥‥ チャンスなのかも!?
 装置が壊れたと思ったディーヴァは、苦しいながらも拘束から脱出を試みようと手首を見上げた。
 無意識に暴れ、負荷のかかっていた手首は既に赤味を帯びた痣になりかけている。
 その次の瞬間、再び装置が動き出し、ディーヴァの全身は跳ねるように硬直した。
 筒状装置と数珠が連動し、耐え難い刺激が射精感を強めていく。
 しかし再び射精の兆候が現れた寸前で装置は止まり、静まり返る中、ディーヴァの腰は勝手に激しい活動を見せた。
「うっ‥‥やめ‥‥!」
 ディーヴァの声は喘ぎに変わり、汗が胸を滑り落ちる。
 感度の高い身体は裏切り、快楽の波が全身を飲み込んでいく。
 刺激そのものを止めて欲しいのか、それとも刺激を止める事を止めて欲しいのか、自分でも混乱しながら辛い時間を身悶えしてやり過ごした。
 しかし刺激しては止められる挙動は繰り返され、その都度ディーヴァは目に見えて疲弊していった。
「んん‥‥ああ‥‥」
 筋肉が硬直し、汗が床に滴る。
 ただでさえ強制的に高揚させられていく刺激を受けるのが初めてだというのに、あと一歩という所で止められるという体験も初めて過ぎて何が何だか解らないまま理解に苦しまされていく。
 何度目かの高揚で、ディーヴァの身体は激しく痙攣し、限界に思える挙動が始まっていた。
 それが引き金なのか、装置は止まる事無く刺激を継続させ、ディーヴァの身体が跳ね、陰茎が痙攣しているかの様な勢いで白い精液が噴き出した。
「あっ!」
 ディーヴァは一度だけ大きく叫ぶと声が出せなくなり、口を開けたまま腰をガクガクと前後に揺すり、暫くして管の中を濃い目の白濁液が通り抜け終わってから、「うあぁ、うあぁ」と息を大きく吐く様な声を出した。
 それは聞く人が聞けば艶っぽいとか、喘いでいる声などと受け取られただろう。
 だがその声を誰にも拾って貰う事も無く、ディーヴァは苦し気に顎を前に突き出しながら腰を振り続けていた。
 肛門からはみ出ている玉が揺れ、それも刺激となって更なる負荷を強いて来る。
 ひとしきり排出が終わって落ち着いたかと思いきや、装置は止まる気配も無く、そのままの状態を維持し続けていた。
 射精により感覚が鋭くなった陰茎が装置によって吸われ続け、尚且つ体験した事のない刺激に表面を擽り続けられ、ディーヴァの身体はより一層耐え難い刺激に包まれた。
「いや‥‥もう‥‥!」
 管の中を、透明に近い白濁液が輝きながら通過していく。
 ディーヴァの声は掠れ、目は虚ろに揺れた。
 筒状装置はそれでも陰茎を締め上げ続け、電流を流していく。
「あぁ‥‥!」
 ディーヴァの体が硬直し、筋肉質な胸が汗で光る。
 精液と潮が管を次々と通過していく度に、ディーヴァは低く呻き始めた。
―― 何を、させられてるの
 意識を取り戻すたびにその言葉だけが頭の中を何度も走る。
 自分の意志とは無関係に動く身体、排出される体液。
 総てが受け入れがたく、現実離れし過ぎていた。
「あ‥‥あぁ‥‥」
 少年らしい高い声は獣の呻きに変わり、目が裏返る。
 筋肉質な体が汗と液にまみれ腰を振らされ続けている姿はセイルと老人の快楽の一背景でしかなかった。
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