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鉄の町
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遠い遠い未来の話。そこには天高くそびえる塔と張り巡らされた電線、鉄で出来た町がありました。
そこにはハシブトカラスの大軍が住んでいました。他の天敵もいないので増え放題です。毎日カアーカアーと澄み切った声で鳴くのでした。
世界は鉄に覆われ、生き物の生息地も徐々に狭まっていました。ですがそこに数少なくはあるが生息しているものもいました。
鉄の町に住む少女は困っていました。なぜならハシブトカラスが増えたせいで糞等の被害があり、またゴミをあらすようなことをするからです。
「人間があの鉄の塔を建て始めてからみんなこうよ」
「どうにかならないもんかね」
鉄や機械の塔を作れば作るほど緑は失われていきました。そこで少女は小瓶に手紙を入れて海にながしました。
「私の住む町は鉄にとらわれていて苦しいです。この手紙が届いていたのなら誰か助けてください」
すると、ずっととおい緑の残る島にその手紙は流れつきました。
「なんだこれは」島に住む女の子は言いました。
女の子はそんな町があるとは知りませんでした。早速、へんてこな空を飛ぶ乗り物を使って、会いにゆくことにしました。
来てみれば成る程、と女の子はおもいました。「鉄の塔や機械の塔は木のようで電線はそれに張り巡らされた枝や葉ね」
女の子は鉄の塔のてっぺんに緑を作ることにしました。
「緑のある場所にカラスの居場所を作ればもう少しどうにかなるわ」
徐々に増やしつつ世界は変わり始めました。
塔のてっぺんには森が出来、電線には蔦が絡んでゆきます。そこにはカラス以外の生物も住み始めました。
小瓶を流した少女は驚きました。「すごい・・・!」
その鉄の町は緑と共生を始めた第一号の町になり、世界にもその名が知れ渡るようになったのでした。
ハシブトカラスの他にも鷹や猫、ハシボソカラスもリスも、さまざまな動物が住み始めました。
鉄で黒く塗りつぶされた町は、黄色や黄緑、青、青緑の様々な彩に満ち溢れていました。
そして気が付けば鉄の町は鉄と緑の町になったのでした。
少女は植えてくれた女の子にお礼をいいました。「ありがとう、ここに住む気はないの?」
女の子は答えました「まだ私の出来ることがあるかもしれないから、もっと世界の町を緑と生きられるようにしたいの」
「そう・・・」
女の子は言いました「生きていればまた会えるわ。それじゃ。」
「ええ、また。必ずよ!」
そういって女の子はへんてこな乗り物にまた乗り、飛び立っていくのでした。
そこにはハシブトカラスの大軍が住んでいました。他の天敵もいないので増え放題です。毎日カアーカアーと澄み切った声で鳴くのでした。
世界は鉄に覆われ、生き物の生息地も徐々に狭まっていました。ですがそこに数少なくはあるが生息しているものもいました。
鉄の町に住む少女は困っていました。なぜならハシブトカラスが増えたせいで糞等の被害があり、またゴミをあらすようなことをするからです。
「人間があの鉄の塔を建て始めてからみんなこうよ」
「どうにかならないもんかね」
鉄や機械の塔を作れば作るほど緑は失われていきました。そこで少女は小瓶に手紙を入れて海にながしました。
「私の住む町は鉄にとらわれていて苦しいです。この手紙が届いていたのなら誰か助けてください」
すると、ずっととおい緑の残る島にその手紙は流れつきました。
「なんだこれは」島に住む女の子は言いました。
女の子はそんな町があるとは知りませんでした。早速、へんてこな空を飛ぶ乗り物を使って、会いにゆくことにしました。
来てみれば成る程、と女の子はおもいました。「鉄の塔や機械の塔は木のようで電線はそれに張り巡らされた枝や葉ね」
女の子は鉄の塔のてっぺんに緑を作ることにしました。
「緑のある場所にカラスの居場所を作ればもう少しどうにかなるわ」
徐々に増やしつつ世界は変わり始めました。
塔のてっぺんには森が出来、電線には蔦が絡んでゆきます。そこにはカラス以外の生物も住み始めました。
小瓶を流した少女は驚きました。「すごい・・・!」
その鉄の町は緑と共生を始めた第一号の町になり、世界にもその名が知れ渡るようになったのでした。
ハシブトカラスの他にも鷹や猫、ハシボソカラスもリスも、さまざまな動物が住み始めました。
鉄で黒く塗りつぶされた町は、黄色や黄緑、青、青緑の様々な彩に満ち溢れていました。
そして気が付けば鉄の町は鉄と緑の町になったのでした。
少女は植えてくれた女の子にお礼をいいました。「ありがとう、ここに住む気はないの?」
女の子は答えました「まだ私の出来ることがあるかもしれないから、もっと世界の町を緑と生きられるようにしたいの」
「そう・・・」
女の子は言いました「生きていればまた会えるわ。それじゃ。」
「ええ、また。必ずよ!」
そういって女の子はへんてこな乗り物にまた乗り、飛び立っていくのでした。
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