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第一章
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目を覚めると、まだ私は見慣れた日本には戻っていなかった。昨日、起きたことは全部夢じゃないんだ。
「やったーーーーーーーっ!うれしい!ジョセくんとジョアくんをずっと見てられるなんて!最高っ!」
と私は大きな声で、そう言った。私の声に起こされたみたいで、ジョセくんはムッとした顔を向けられてしまった。ジョアくんは右目を擦りながら、横向きに寝ていた身体を起こして、一つ欠伸をした。
「ロゼ、何言ってるんだよ。朝から大きな声をあげるなよ。ロゼが俺らをここに連れてきたんだろ」
「アハハハッ!」
私はジョセくんの言葉を聞いて、笑って私は飛びついた!
「ギュッしよっ!ジョセくんーーー」
「や、やめ。やめろぉ~」
「はわわ、ジョセがロゼに抱きしめられてる。…いいなぁ~。僕もされたい」
「ジョアダメだ!ロゼの抱きしめ方は尋常じゃない!痛いぞっ!」
ジョセくんは私の腕の中で、ジタバタと動かして身悶え始めた。
「あーん、もう、かわいいよー!」
「僕も僕も~!」
とジョアくんが言って、ジョセくんとイチャついているところに飛び込んで来た。それをソファの横で座って見ていたエミリーはヒヒーンと鳴いて、ジトーと見てきていた。その目は、もう何いちゃついているのよ!みたいに言うような目をしていた。
「もうっ!推し最高っ!エミリーも私と気持ちを分かち合お~!」
私はそう言って、ジョセくんとジョアくんを抱きしめていた両腕をやめ、エミリーに振り向いて、エミリーの首に飛びつき、抱きしめた。
エミリーはなんだか、親のような慈愛に満ちた表情で私を受け止めているように思えた。
私は思う存分、幸せをひしひしと味わって、食べていなくてもお腹いっぱいに幸せな空間。もう、日本に戻れなくてもいいや。でも、雅は今頃、私がいなくなったことに心配しているのかな。ううん、雅もここに連れてきたいな。雅もこの本を読ませたことがあるから、きっと、雅は分かってくれる。雅も来たら、一緒にジョセくん、ジョアくん、エミリーをベタベタにひっつき回して、ベタベタに触っていたい。雅を思い出したら、私はニヤけていた気持ちが吹っ飛び、雅に会いたい気持ちが募ってきた。そして、雅に会えない悲しみから、涙を流して、口をついて出てしまった。
「みや…び、雅~………」
「雅って誰だよ。ロゼ」
「雅ね、私の大事な人なの…」
「「大事な人??」」
私の言った言葉に対して、ジョセくんとジョアくんは声を揃えて、言って、顔を見合わせて、小首を傾げた。先に口に出したのはジョセくんだった。
「雅ってやつ、ロゼの婚約者なのか?」
「…アハッ、婚約者とかじゃない、よ…」
「ロゼの大事な人って言った時の表情は婚約者を思って言っているように思えたよ」
とジョセくんが言う。
「うん、雅は男だけど、そう言った婚約者とかじゃないの。その関係はできないの….」
ジョセくんとジョアくんは心配げな顔で、私の頭を撫でた。2人の小さな手が私の頭を撫でる。こんなにうれしいことある。私は小さい頃にお母さんとお父さんを亡くし、叔父叔母に引き渡され、素直に甘えられずに育った。心配もかけたくなかった。それで出会ったのが雅だった。私、雅のことが好きなのかな。
ジョセくんとジョアくんという推しの目の前で私は、雅に会いたい気持ちとここに残りたい気持ちとで一時、葛藤した。ジョセくんとジョアくんはお城から追放された子たち、私、ロゼも追放された身。ジョセくんとジョアくんを守れるのは私だけなんだ。叔父叔母が私を育ててくれたみたいに私もジョセくんとジョアくんを守りたい。ジョセくんとジョアくんの成長を見届けたい。
そう私は決意をした。
「だから、ジョセくん、ジョアくん、そして、エミリーはずっとそばにいてね」
「……おう!」
「うん!」
「ヒヒヒーンッ」
とジョセくんが最初に返事し、それに連れてジョアくん、エミリーが返事をした。
*
「ロゼ、僕、お腹空いちゃった……」
「俺もお腹空いた~」
ジョアくんがお腹を両手で押さえて、訴えてきた。ジョセくんもソファに両手を後ろにつき、ハァーとため息一つついて、訴えてきた。
「そうだよね~、私もお腹空いたよ」
とヘラッと笑みを浮かべて応えた。
「やったーーーーーーーっ!うれしい!ジョセくんとジョアくんをずっと見てられるなんて!最高っ!」
と私は大きな声で、そう言った。私の声に起こされたみたいで、ジョセくんはムッとした顔を向けられてしまった。ジョアくんは右目を擦りながら、横向きに寝ていた身体を起こして、一つ欠伸をした。
「ロゼ、何言ってるんだよ。朝から大きな声をあげるなよ。ロゼが俺らをここに連れてきたんだろ」
「アハハハッ!」
私はジョセくんの言葉を聞いて、笑って私は飛びついた!
「ギュッしよっ!ジョセくんーーー」
「や、やめ。やめろぉ~」
「はわわ、ジョセがロゼに抱きしめられてる。…いいなぁ~。僕もされたい」
「ジョアダメだ!ロゼの抱きしめ方は尋常じゃない!痛いぞっ!」
ジョセくんは私の腕の中で、ジタバタと動かして身悶え始めた。
「あーん、もう、かわいいよー!」
「僕も僕も~!」
とジョアくんが言って、ジョセくんとイチャついているところに飛び込んで来た。それをソファの横で座って見ていたエミリーはヒヒーンと鳴いて、ジトーと見てきていた。その目は、もう何いちゃついているのよ!みたいに言うような目をしていた。
「もうっ!推し最高っ!エミリーも私と気持ちを分かち合お~!」
私はそう言って、ジョセくんとジョアくんを抱きしめていた両腕をやめ、エミリーに振り向いて、エミリーの首に飛びつき、抱きしめた。
エミリーはなんだか、親のような慈愛に満ちた表情で私を受け止めているように思えた。
私は思う存分、幸せをひしひしと味わって、食べていなくてもお腹いっぱいに幸せな空間。もう、日本に戻れなくてもいいや。でも、雅は今頃、私がいなくなったことに心配しているのかな。ううん、雅もここに連れてきたいな。雅もこの本を読ませたことがあるから、きっと、雅は分かってくれる。雅も来たら、一緒にジョセくん、ジョアくん、エミリーをベタベタにひっつき回して、ベタベタに触っていたい。雅を思い出したら、私はニヤけていた気持ちが吹っ飛び、雅に会いたい気持ちが募ってきた。そして、雅に会えない悲しみから、涙を流して、口をついて出てしまった。
「みや…び、雅~………」
「雅って誰だよ。ロゼ」
「雅ね、私の大事な人なの…」
「「大事な人??」」
私の言った言葉に対して、ジョセくんとジョアくんは声を揃えて、言って、顔を見合わせて、小首を傾げた。先に口に出したのはジョセくんだった。
「雅ってやつ、ロゼの婚約者なのか?」
「…アハッ、婚約者とかじゃない、よ…」
「ロゼの大事な人って言った時の表情は婚約者を思って言っているように思えたよ」
とジョセくんが言う。
「うん、雅は男だけど、そう言った婚約者とかじゃないの。その関係はできないの….」
ジョセくんとジョアくんは心配げな顔で、私の頭を撫でた。2人の小さな手が私の頭を撫でる。こんなにうれしいことある。私は小さい頃にお母さんとお父さんを亡くし、叔父叔母に引き渡され、素直に甘えられずに育った。心配もかけたくなかった。それで出会ったのが雅だった。私、雅のことが好きなのかな。
ジョセくんとジョアくんという推しの目の前で私は、雅に会いたい気持ちとここに残りたい気持ちとで一時、葛藤した。ジョセくんとジョアくんはお城から追放された子たち、私、ロゼも追放された身。ジョセくんとジョアくんを守れるのは私だけなんだ。叔父叔母が私を育ててくれたみたいに私もジョセくんとジョアくんを守りたい。ジョセくんとジョアくんの成長を見届けたい。
そう私は決意をした。
「だから、ジョセくん、ジョアくん、そして、エミリーはずっとそばにいてね」
「……おう!」
「うん!」
「ヒヒヒーンッ」
とジョセくんが最初に返事し、それに連れてジョアくん、エミリーが返事をした。
*
「ロゼ、僕、お腹空いちゃった……」
「俺もお腹空いた~」
ジョアくんがお腹を両手で押さえて、訴えてきた。ジョセくんもソファに両手を後ろにつき、ハァーとため息一つついて、訴えてきた。
「そうだよね~、私もお腹空いたよ」
とヘラッと笑みを浮かべて応えた。
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