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☆めいどのドミトリ~☆2…死神とデトックス…
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夕:
(清々しぃ朝です!
僕は気持ちよく伸びをして・・同時に漏れてしまった陽気な唸り声にニヤけつつ・・爽やかな朝日を部屋に取り込もうと窓のカーテンを開ぃた・・・・
すると・・・
窓の外には・・ささやかに明かりを放つホーリーローラーボールみたいな惑星がポツポツと宙に浮かんだ・・・真っ黒な"空"が広がっている・・・太陽なんて・・どこにも無いっ・・・
記憶がロードして段々鮮明になっていく・・・
そぅ僕は・・今
故あり冥界の、とある寮に誘拐されてぃる・・・)
ムコ:
ふぁぁあみゃ~良く寝たみゃぁ~
夕、オハヨウみゃ~
グゥゥゥ・・・・
みゃはは~我輩のお腹も挨拶してしまったみゃっ
グゥゥゥ・・・・
今日はリィリィさんが早くから役所に行くって言ってたみゃけど・・・
"ご飯"用意してくれてるかみゃ~?探しに言ってくるみゃ~っ
タタタタタ・・・・
夕:(誘拐された・・と言っても・・・
"現し世"に戻れないだけで、こっちで何か制限を課せられた暮らしをしている訳ではなかった・・)
ツギハギ:ピギャーッッ!!!!
夕:わっ・・・
(虫サイズの小さな"ツギハギ"の人形が、カーテンに掴まって僕の方を見て叫び声を上げていた・・)
えーっっと・・・コレ・・・確かジョージアさんが言ってたな・・・
『ジョージア:あっ、このツギハギね・・・これは死神の一種よ・・ツギハギにも色々タイプがあるんだけど・・この位のサイズなら特に害はないわ・・・
パシパシっ
死神は"魂のエネルギー"を食料にしているけど、有る程度のサイズの死神が来ても、私とリリィでここの寮の皆は守ってあげられるし・・・
私とリリィの強力なパワーが結界になって凶暴なタイプは寄ってこないからね・・・安心して・・・ただ・・・こうぃう虫っぽいのは、たまに迷い込んで来ちゃうんだけどね・・・
パシパシっ』
そぅ言いながら、彼女は無表情で"ハエ叩き"みたいなモノで、ツギハギをパシパシ追い払っていた・・・)
ん~・・・無害かもしれないけど・・なんかコレ不気味で苦手なんだよなぁ・・・
後でムコに退治してもらおうっと・・・
(僕は一人っ子だった・・・両親も多忙がちだった為、祖母の元で幼少期を過ごした・・・人との関わりが希薄だったので、あまり賑やかな暮らしは僕には向いてないなぁ・・・と漠然と感じていた・・
だけど・・・
ここで、お喋りな猫や様々な寮の住人との奇妙な共同生活を続ける内に、こんな賑やかなのも悪くないなぁ・・・なんて思い始めている・・・
因みに・・・
あれから僕は"冥界のアイテム"を通算で4回程使用しているし・・・左目につづいて左足も感覚を失いつつあり・・昨日から遂に"びっこ"を引いて歩く様になった・・
僕も・・ご飯探しに行こうかな・・・・
はぁ・・"冥界のアイテム"なんて使わないようにしよう・・・
寮の広間へ辿り着くと・・・
桉と、みみ子、好映それに、ジョージアさんが揃ってソファで横になっていた・・・
傍に寄ってみると・・・事の異常さに気が付いた・・・皆一様に肌の上に大粒の汗を浮かべていたのだ・・・)
ジョージアさん・・・大丈夫ですか???
(・・少し・・・呼吸も荒ぃ・・・)
ジョージア:ん・・・ぁ・・・夕くんか・・・
・・はぁ・・・はぁ・・・・
夕:すごく辛そうですけど・・・なにかあったんですか??
ジョージア:皆で"2日目のカレー"を食べたんだけど・・・"死神菌"がカレーの中で増殖してぃたみたぃ・・・
夕:(しょ・・・食中毒っっ)
・・・ど・・どうしたら良いですか??僕・・・・
ジョージア:
大丈夫・・・よ・・・生きてる人間なら命の危険は有るけど・・・私たちなら・・・・魂が数日・・弱体化するだけ・・・一週間もすれば元に戻る・・・・わ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・
みみ子:・・ぅぅ・・・・
桉:・・はっはぁっ・・・・
夕:
(聞いた事がある・・・"ウエルシュ菌"っていうのは・・・100度の加熱でも死なない・・・多分、保存方法に手落ちがあったんだ・・・・他にも熱に強い菌はセレウス菌や、ボツリヌス菌があるし集団食中毒も毎年報告されている・・・だけど・・・
・・良く見ると4人とも顔を火照らせて・・苦しそうだ・・・発熱してぃるんだ・・・!!!
こんな惨状の皆を前にして・・・何も出来ないなんて・・・
・・・いや・・・・あるかもしれない・・・・もしかしたら・・・
!!!!!!・・・・
何かが・・・ジョージアさんの髪元で蠢いている・・・・・)
ピギャーーーーーー!!!!!
夕:(ツギハギだ・・・・スズメサイズのツギハギが・・・・ジョージアさんの髪を食べている!!!!!
咄嗟に僕はソイツを振り払った・・・
ぃや・・・まだゴソゴソ音がするぞ・・・・)
ツギハギA/ツギハギB/ツギハギC/・・・・:
ピィィィィィギィャァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!
夕:(いつの間にかっ・・結構な数のツギハギが広間に集まっている!!・・・ソイツらが僕の方を見て一斉に叫び声を上げた・・・・)
ひぇぇぇぇ~
(僕はあまりの気色悪い光景に、"橋の上で耳を塞いで絶叫している表情の"あの有名な絵画の人物と同じポーズで・・アゴが外れる位、口をアングリさせてしまったっっ!!)
ま・・また・・・今度は好映ちゃんの耳に噛り付いてるぞ・・・
このっっ!!パシンっっ・・・
好映:・・ぁ・・ぁつぃょぉ・・・っ
(・・・もしかして・・・もしかしてこの状況っ・・すっごくマズイんじゃぁないか!!!
『魂が数日・・弱体化するだけ・・・』
って・・・弱体化した魂って・・・ツギハギの格好の食料なんじゃぁないのかなっ!!)
パシンっパシンっ・・・・
キリがないなっ・・・
(僕は再び"冥界のアイテム"に頼ることにした・・・)
ほ・・・他の皆は・・・??・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
呼出し:ピンポ~ン・・16番の方・・受付へお越しください・・・
リリィ:
・・・あっ!そうですわ・・・寮の皆に天国クッキー買って帰りましょう~♪
ん~でもまだ、天国区役所の順番待ちの時間がかかりそうですし・・・帰るのは遅くなりそうですね・・・
皆様・・・もぅお食事は済まされましたかしら・・・
夕:(依然・・・予断を許さない状況である事に変わりはない・・・
"トゥルーオープナー"で4人の食中毒を改善するアイテムを見つけて手に入れた・・・
しかし・・・寮には僕たち以外は誰も居ない様だった・・・つまり・・・
この4人は・・・僕1人で守り抜かなくちゃぁならない・・・
ツギハギを追い払いつつ・・4人を回復させる!・・・出来るのかな???・・・でも・・・やらなくては・・・
ぁあ・・リリィさん・・・早く帰ってきてくれないかなぁぁ・・・)
ペシっペシっ・・・
("トゥルーオープナー"で4人を見ると・・・確かに魂が薄弱しているし・・・逆にツギハギが続々とこの寮に向かってきているヴィジョンが見える!!・・・頭がクラクラするけど・・照れている場合じゃない・・・
入手したアイテムの使い方のヴィジョンも見えている・・・
どう見てもこれはハンドスピナーなんだけど・・・僕はハンドスピナーの中心を摘んで回転させた・・・摘んでる指が熱くなる・・・回転が速くなると大きな水滴状のスライムに変化した・・・よしっこれなら4人を丸ごと包み込める!!)
ムコ:
みゃ~んっ・・タップタップで気持ち良さそうみゃ~んっっ
タプンっ・・・・
夕:(ムコがスライムの中に飛び込んできた・・・中でジタバタしている・・・スライムの中に入ったモノの形が分かるし・・・動かれると"くすぐったさ"まで伝わってくる・・・
・・でも良かったっムコが居てくれたんだ、心強いっ)
ムコっ・・聞こえる?ムコ?
ムコ:
はみゃ?夕みゃ?
夕:うん!今4人がツギハギに襲われてて大変なんだ!!
僕は4人を回復させてるんだけど・・ムコもツギハギが僕たちに近づかない様に協力してくれないかな???
ムコ:みゃるほど~おっけぃみゃんっ
パシっパシっ・・・
夕:(ムコがハエ叩きで撃退してくれてる・・・助かった・・・・)
パシンっパシンっ・・・
ムコ:みゃっみゃっ・・・みゃ~ぃつまで続けたら良いみゃ?
かれこれ3時間は経っているみゃ~我輩もぅ飽きてきたみゃ~
みゃみゃ????みゃんだこりゃ???
夕:(こんなの・・・どこから入ってきたのか・・・・猪サイズのツギハギが広間の扉の向うからゆっくり姿を現した・・・・)
ツギハギ猪:プィギィヤァァァァァーーーー
ムコ:こっち来るみゃ!!!!こんなの無理みゃ!!!!
夕:(僕もこの位置から動けない・・・ヤツの体格はムコの5倍はある!!!ダメだ・・)
ムコっっ逃げてっっ
ムコ:腰が抜けたみゃ~っっ
スパン!!っ
夕:(キレのイイ音が響いて・・・猪の体がはじけ飛んで飛散した・・・)
ジョージア:有り難うねっニャンコちゃんっ助かったよ
夕:(危機一髪でジョージアさんのハイキックが猪に炸裂した・・・・ツギハギたちが後退していく・・・)
ジョージア:合体するタイプのツギハチもいるのよね~
ん~まだ全快じゃないけど・・・あとは自力で回復出来るわ・・
ムコ:それは良かったみゃ
ジョージア:ここまで私の調子が戻ればツギハギたちも近づいて来ないから安心して大丈夫よ
そういえば、さっき夕くんが声掛けてくれた気がするんだけど・・・どこにいるのかしら?夕くん・・・・
ムコ:そういえば姿が見えないみゃ~
ジョージア:ふぁぁぁ~・・・
大丈夫だとは思うけど・・一応、桉たちを見守ってて貰えないかしら・・・
ムコ:ふみゃ?
ジョージア:あのスライム・・・スパ用途の"冥界アイテム"だから・・・超回復できるけど使用後は筋肉が緩んで強い眠気に襲われるのよね~・・・ちょっと・・・部屋で昼寝するから・・あの3人お願いね~・・・ふぁぁぁぁ~・・
ムコ:え!!・・・我輩もお昼寝したいみゃ~ぁっっ・・・・
って言うか我輩・・・
朝食もまだ食べてないみゃ~ぁぁ・・・
呼出し:ピンポ~ン・・19番の方・・受付へお越しください・・・
リリィ:ん~・・・あと30人待ちですわね~・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
コンコン・・・
夕:は~いっ
ガチャっ
ジョージア:ハロ~☆何してるのぉ?
夕:ぅん・・・ムコがどこかに行っちゃたんだ・・・
ジョージア:
そぅいえばさ~・・この前・・食中毒騒動の時・・・キミ途中でいなくなってたけど・・・何処に行ってたの???
夕:アッ・・・・
(あの日・・・4人が目覚めた時・・・僕の姿は広間に無かった・・・当然だけど・・あの状況からムコが1人で4人を助けた事になっていた・・・)
(清々しぃ朝です!
僕は気持ちよく伸びをして・・同時に漏れてしまった陽気な唸り声にニヤけつつ・・爽やかな朝日を部屋に取り込もうと窓のカーテンを開ぃた・・・・
すると・・・
窓の外には・・ささやかに明かりを放つホーリーローラーボールみたいな惑星がポツポツと宙に浮かんだ・・・真っ黒な"空"が広がっている・・・太陽なんて・・どこにも無いっ・・・
記憶がロードして段々鮮明になっていく・・・
そぅ僕は・・今
故あり冥界の、とある寮に誘拐されてぃる・・・)
ムコ:
ふぁぁあみゃ~良く寝たみゃぁ~
夕、オハヨウみゃ~
グゥゥゥ・・・・
みゃはは~我輩のお腹も挨拶してしまったみゃっ
グゥゥゥ・・・・
今日はリィリィさんが早くから役所に行くって言ってたみゃけど・・・
"ご飯"用意してくれてるかみゃ~?探しに言ってくるみゃ~っ
タタタタタ・・・・
夕:(誘拐された・・と言っても・・・
"現し世"に戻れないだけで、こっちで何か制限を課せられた暮らしをしている訳ではなかった・・)
ツギハギ:ピギャーッッ!!!!
夕:わっ・・・
(虫サイズの小さな"ツギハギ"の人形が、カーテンに掴まって僕の方を見て叫び声を上げていた・・)
えーっっと・・・コレ・・・確かジョージアさんが言ってたな・・・
『ジョージア:あっ、このツギハギね・・・これは死神の一種よ・・ツギハギにも色々タイプがあるんだけど・・この位のサイズなら特に害はないわ・・・
パシパシっ
死神は"魂のエネルギー"を食料にしているけど、有る程度のサイズの死神が来ても、私とリリィでここの寮の皆は守ってあげられるし・・・
私とリリィの強力なパワーが結界になって凶暴なタイプは寄ってこないからね・・・安心して・・・ただ・・・こうぃう虫っぽいのは、たまに迷い込んで来ちゃうんだけどね・・・
パシパシっ』
そぅ言いながら、彼女は無表情で"ハエ叩き"みたいなモノで、ツギハギをパシパシ追い払っていた・・・)
ん~・・・無害かもしれないけど・・なんかコレ不気味で苦手なんだよなぁ・・・
後でムコに退治してもらおうっと・・・
(僕は一人っ子だった・・・両親も多忙がちだった為、祖母の元で幼少期を過ごした・・・人との関わりが希薄だったので、あまり賑やかな暮らしは僕には向いてないなぁ・・・と漠然と感じていた・・
だけど・・・
ここで、お喋りな猫や様々な寮の住人との奇妙な共同生活を続ける内に、こんな賑やかなのも悪くないなぁ・・・なんて思い始めている・・・
因みに・・・
あれから僕は"冥界のアイテム"を通算で4回程使用しているし・・・左目につづいて左足も感覚を失いつつあり・・昨日から遂に"びっこ"を引いて歩く様になった・・
僕も・・ご飯探しに行こうかな・・・・
はぁ・・"冥界のアイテム"なんて使わないようにしよう・・・
寮の広間へ辿り着くと・・・
桉と、みみ子、好映それに、ジョージアさんが揃ってソファで横になっていた・・・
傍に寄ってみると・・・事の異常さに気が付いた・・・皆一様に肌の上に大粒の汗を浮かべていたのだ・・・)
ジョージアさん・・・大丈夫ですか???
(・・少し・・・呼吸も荒ぃ・・・)
ジョージア:ん・・・ぁ・・・夕くんか・・・
・・はぁ・・・はぁ・・・・
夕:すごく辛そうですけど・・・なにかあったんですか??
ジョージア:皆で"2日目のカレー"を食べたんだけど・・・"死神菌"がカレーの中で増殖してぃたみたぃ・・・
夕:(しょ・・・食中毒っっ)
・・・ど・・どうしたら良いですか??僕・・・・
ジョージア:
大丈夫・・・よ・・・生きてる人間なら命の危険は有るけど・・・私たちなら・・・・魂が数日・・弱体化するだけ・・・一週間もすれば元に戻る・・・・わ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・
みみ子:・・ぅぅ・・・・
桉:・・はっはぁっ・・・・
夕:
(聞いた事がある・・・"ウエルシュ菌"っていうのは・・・100度の加熱でも死なない・・・多分、保存方法に手落ちがあったんだ・・・・他にも熱に強い菌はセレウス菌や、ボツリヌス菌があるし集団食中毒も毎年報告されている・・・だけど・・・
・・良く見ると4人とも顔を火照らせて・・苦しそうだ・・・発熱してぃるんだ・・・!!!
こんな惨状の皆を前にして・・・何も出来ないなんて・・・
・・・いや・・・・あるかもしれない・・・・もしかしたら・・・
!!!!!!・・・・
何かが・・・ジョージアさんの髪元で蠢いている・・・・・)
ピギャーーーーーー!!!!!
夕:(ツギハギだ・・・・スズメサイズのツギハギが・・・・ジョージアさんの髪を食べている!!!!!
咄嗟に僕はソイツを振り払った・・・
ぃや・・・まだゴソゴソ音がするぞ・・・・)
ツギハギA/ツギハギB/ツギハギC/・・・・:
ピィィィィィギィャァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!
夕:(いつの間にかっ・・結構な数のツギハギが広間に集まっている!!・・・ソイツらが僕の方を見て一斉に叫び声を上げた・・・・)
ひぇぇぇぇ~
(僕はあまりの気色悪い光景に、"橋の上で耳を塞いで絶叫している表情の"あの有名な絵画の人物と同じポーズで・・アゴが外れる位、口をアングリさせてしまったっっ!!)
ま・・また・・・今度は好映ちゃんの耳に噛り付いてるぞ・・・
このっっ!!パシンっっ・・・
好映:・・ぁ・・ぁつぃょぉ・・・っ
(・・・もしかして・・・もしかしてこの状況っ・・すっごくマズイんじゃぁないか!!!
『魂が数日・・弱体化するだけ・・・』
って・・・弱体化した魂って・・・ツギハギの格好の食料なんじゃぁないのかなっ!!)
パシンっパシンっ・・・・
キリがないなっ・・・
(僕は再び"冥界のアイテム"に頼ることにした・・・)
ほ・・・他の皆は・・・??・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
呼出し:ピンポ~ン・・16番の方・・受付へお越しください・・・
リリィ:
・・・あっ!そうですわ・・・寮の皆に天国クッキー買って帰りましょう~♪
ん~でもまだ、天国区役所の順番待ちの時間がかかりそうですし・・・帰るのは遅くなりそうですね・・・
皆様・・・もぅお食事は済まされましたかしら・・・
夕:(依然・・・予断を許さない状況である事に変わりはない・・・
"トゥルーオープナー"で4人の食中毒を改善するアイテムを見つけて手に入れた・・・
しかし・・・寮には僕たち以外は誰も居ない様だった・・・つまり・・・
この4人は・・・僕1人で守り抜かなくちゃぁならない・・・
ツギハギを追い払いつつ・・4人を回復させる!・・・出来るのかな???・・・でも・・・やらなくては・・・
ぁあ・・リリィさん・・・早く帰ってきてくれないかなぁぁ・・・)
ペシっペシっ・・・
("トゥルーオープナー"で4人を見ると・・・確かに魂が薄弱しているし・・・逆にツギハギが続々とこの寮に向かってきているヴィジョンが見える!!・・・頭がクラクラするけど・・照れている場合じゃない・・・
入手したアイテムの使い方のヴィジョンも見えている・・・
どう見てもこれはハンドスピナーなんだけど・・・僕はハンドスピナーの中心を摘んで回転させた・・・摘んでる指が熱くなる・・・回転が速くなると大きな水滴状のスライムに変化した・・・よしっこれなら4人を丸ごと包み込める!!)
ムコ:
みゃ~んっ・・タップタップで気持ち良さそうみゃ~んっっ
タプンっ・・・・
夕:(ムコがスライムの中に飛び込んできた・・・中でジタバタしている・・・スライムの中に入ったモノの形が分かるし・・・動かれると"くすぐったさ"まで伝わってくる・・・
・・でも良かったっムコが居てくれたんだ、心強いっ)
ムコっ・・聞こえる?ムコ?
ムコ:
はみゃ?夕みゃ?
夕:うん!今4人がツギハギに襲われてて大変なんだ!!
僕は4人を回復させてるんだけど・・ムコもツギハギが僕たちに近づかない様に協力してくれないかな???
ムコ:みゃるほど~おっけぃみゃんっ
パシっパシっ・・・
夕:(ムコがハエ叩きで撃退してくれてる・・・助かった・・・・)
パシンっパシンっ・・・
ムコ:みゃっみゃっ・・・みゃ~ぃつまで続けたら良いみゃ?
かれこれ3時間は経っているみゃ~我輩もぅ飽きてきたみゃ~
みゃみゃ????みゃんだこりゃ???
夕:(こんなの・・・どこから入ってきたのか・・・・猪サイズのツギハギが広間の扉の向うからゆっくり姿を現した・・・・)
ツギハギ猪:プィギィヤァァァァァーーーー
ムコ:こっち来るみゃ!!!!こんなの無理みゃ!!!!
夕:(僕もこの位置から動けない・・・ヤツの体格はムコの5倍はある!!!ダメだ・・)
ムコっっ逃げてっっ
ムコ:腰が抜けたみゃ~っっ
スパン!!っ
夕:(キレのイイ音が響いて・・・猪の体がはじけ飛んで飛散した・・・)
ジョージア:有り難うねっニャンコちゃんっ助かったよ
夕:(危機一髪でジョージアさんのハイキックが猪に炸裂した・・・・ツギハギたちが後退していく・・・)
ジョージア:合体するタイプのツギハチもいるのよね~
ん~まだ全快じゃないけど・・・あとは自力で回復出来るわ・・
ムコ:それは良かったみゃ
ジョージア:ここまで私の調子が戻ればツギハギたちも近づいて来ないから安心して大丈夫よ
そういえば、さっき夕くんが声掛けてくれた気がするんだけど・・・どこにいるのかしら?夕くん・・・・
ムコ:そういえば姿が見えないみゃ~
ジョージア:ふぁぁぁ~・・・
大丈夫だとは思うけど・・一応、桉たちを見守ってて貰えないかしら・・・
ムコ:ふみゃ?
ジョージア:あのスライム・・・スパ用途の"冥界アイテム"だから・・・超回復できるけど使用後は筋肉が緩んで強い眠気に襲われるのよね~・・・ちょっと・・・部屋で昼寝するから・・あの3人お願いね~・・・ふぁぁぁぁ~・・
ムコ:え!!・・・我輩もお昼寝したいみゃ~ぁっっ・・・・
って言うか我輩・・・
朝食もまだ食べてないみゃ~ぁぁ・・・
呼出し:ピンポ~ン・・19番の方・・受付へお越しください・・・
リリィ:ん~・・・あと30人待ちですわね~・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
コンコン・・・
夕:は~いっ
ガチャっ
ジョージア:ハロ~☆何してるのぉ?
夕:ぅん・・・ムコがどこかに行っちゃたんだ・・・
ジョージア:
そぅいえばさ~・・この前・・食中毒騒動の時・・・キミ途中でいなくなってたけど・・・何処に行ってたの???
夕:アッ・・・・
(あの日・・・4人が目覚めた時・・・僕の姿は広間に無かった・・・当然だけど・・あの状況からムコが1人で4人を助けた事になっていた・・・)
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