1 / 1
迷い子の交差点。[前]
しおりを挟む
樹:
(何処にでもあるような交差点。
その脇にある"ひき逃げ情報提供の看板"、"献花"。
そこで俺は彼女と出合う。)
霊香:そんな所に、ぼ~っと立ってると危ないですよ??・・お花・・・ですか?
樹:うん・・そこの花屋の店員さん、可愛くてさ・・良い印象、持ってもらえるかなぁ~と思って・・
霊香:・・・・・可愛いタイプが、お好きなんですね?・・・
樹:・・それに・・この看板、読むと・・・どうやら女の子みたいなんだよね・・・きっとお花なら喜んでくれるでしょう・・・
(車道の信号が青に変わった・・)
霊香:・・お仕事の帰りなんですか??
樹:そお・・(彼女の目が俄かに輝きを放つ。)
霊香:私は・・・アナタの様な方をお待ちしておりましたっ!
樹:????
霊香:私って、自分で言うのも、なんですが360°何処からどう見ても可愛い少女だと思いませんか??
樹:そぉ・・だね
(目の前の少女がクルっと回って見せた・・黒髪ロングに真っ白のワンピースが翻って踊る・・お散歩系〔JKと称する人物と金銭を介して散歩するビジネス〕の客引きか?こんな若い子が・・・
・・・彼女の足元がフラついた様に見えたので、瞬発的に少女の華奢な肩を支える。)
霊香:・・・ふふっ・・私を助けてくれてありがとうっ・・・
樹:話は聞いてあげるけど、もうちょっと車道から離れようか・・。
(少女は胸に両手をあてて、微笑みながら俺に真っ直ぐに、純真な視線のビームを照射してくる・・)
霊香:実は私、家出少女なんです・・
樹:(こんな場面は、これまで見聞きしてきた事がある様な気がする・・・つまり、お人良しな男に付け込んで、家出娘が彼の家に押しかける・・・その類型らしい・・・食事は不要とぃう事なので、俺は泊めるだけなら、と手ぶらの、この家出少女をウチに招待することにした・・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:ちょっと歩くよ?
(霊香ちゃんは、母の再婚によって、様変わりした生活環境に上手く対応出来ない毎日を送っているらしい・・)
麻宵:あっ・・あの!!すみませんっ。この住所探してるんですけど・・・
霊香:あっ・・・
樹:(突然声を掛けてきた女の子に、霊香ちゃんが少し反応した様な気がした・・・)
・・・え?どれ??・・・フンフン・・・フンフン・・・なんか、住所の感じだと、この付近っぽぃなぁ・・・ん~詳しい場所は分からないけど・・一緒に探してみようか・・・
霊香:私、知ってるよ。・・・こんな住所、存在しないからっ。
樹:(一方、道を尋ねてきた女の子は、お礼を言うと、まるで親しい人間にするかのように俺の腕に細い腕を絡めてきた・・)
麻宵:じゃあ・・・私、お腹空いちゃったからぁ、先にコンビニでお菓子を買ってもらってから、この辺りを~探すことにしましょうかっ。さぁさっ。
霊香:ねぇっ、そんな子、放っといて早く樹くんチ行こうよぉ
麻宵:・・迷惑なんかじゃないですよね~?・・だって、お兄さんは・・・やさしぃカラ。
樹:(なんか・・・どっちにも、イイ様に振り回されてる気がする・・・
・・・・コンビニに入ると、・・なんと!コンソメ4倍のポテチが販売されていた!!!)
へぇぇ~これ、スゴくなぃっ??お湯に入れたら、コンソメスープができそうっ。
麻宵:あははっ。それ、このコンビニで一ヶ月前から販売してますよ~
霊香:あの子・・カゴに食料入れすぎだよっ。もっと遠慮するべきじゃない??
樹:まぁまぁ、俺んチ着いても何も無いから、霊香ちゃんこそ、食べたいものがあったら気にしないで選んで良いからね?
霊香:ありがとう・・私は、その気持ちだけでいいから・・
樹:(霊香ちゃんって、奥ゆかしいのかな・・・。と、一瞬思ったが、今日会った見ず知らずの男性の家に、その日の内に転がり込む様な子に、そんな情緒などあるはずが無い。と思い直す事にした・・・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:(結局、麻宵ちゃんの探していた住所は、霊香ちゃんの言っていた通り見つからず・・・行く宛が無いと言うので、仕方なく麻宵ちゃんも俺の家に泊めてあげることにした・・。
麻宵ちゃんは、さり気ないアイビーの様な触覚を頬のラインまで伸ばした栗色の髪の少女で、甘くなり過ぎない大人めのフェミニンな服装をしている・・・なんだか2人が家にいるだけで、殺風景ないつもの部屋が華やかな彩りに溢れた別空間になったようだ・・。)
麻宵:はぁ~お腹いっぱい~♪
あっそうだ!私、明日の朝、地元に帰ることになってるんです・・だから、樹さんが目を覚ます頃には居なくなってると思いますけど、気にしないで下さいね?
樹:あっそうなんだ・・・ゴメンネ、探してた住所まで案内できなくて・・・。出て行くなら、鍵はそのままでも構わないから・・
霊香:樹くん、私も・・今日が終わったら・・・もぅ、樹くんの前に現れないから・・
樹:(・・・なんだろぅ責める様な態度とっちゃったかな・・)
ん~そうだね、踏み込んだ内容は、良く分からないけど、早く家の人と仲直りした方がいいと思うよ。
・・・まぁ~でも、本当に一人じゃ抱えきれない事があったら、ここ逃げ場所に使ってもいいから・・
麻宵:ふふ~ん、頼りになるお兄さんっ、また・・スマホアプリの"レベル上げ"してあげるからっ貸してみなっ
樹:え、あっ悪いねっ麻宵ちゃんもやってるんだ?このアプリ・・
麻宵:うん、泊めてくれてるお礼だから~
樹:(俺は明日の為に仕事カバンの中の整理を始める・・・麻宵ちゃんは、スマホのゲームから目を離さないで続けた・・・)
麻宵:あ~、そういえば、発作の薬忘れないようにねっ夕方、辛くなっちゃうんでしょ・・・
樹:そうだね、ありがとう・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:
(翌朝・・俺はいつもの殺風景な部屋の中で目を覚ました・・・。)
(何処にでもあるような交差点。
その脇にある"ひき逃げ情報提供の看板"、"献花"。
そこで俺は彼女と出合う。)
霊香:そんな所に、ぼ~っと立ってると危ないですよ??・・お花・・・ですか?
樹:うん・・そこの花屋の店員さん、可愛くてさ・・良い印象、持ってもらえるかなぁ~と思って・・
霊香:・・・・・可愛いタイプが、お好きなんですね?・・・
樹:・・それに・・この看板、読むと・・・どうやら女の子みたいなんだよね・・・きっとお花なら喜んでくれるでしょう・・・
(車道の信号が青に変わった・・)
霊香:・・お仕事の帰りなんですか??
樹:そお・・(彼女の目が俄かに輝きを放つ。)
霊香:私は・・・アナタの様な方をお待ちしておりましたっ!
樹:????
霊香:私って、自分で言うのも、なんですが360°何処からどう見ても可愛い少女だと思いませんか??
樹:そぉ・・だね
(目の前の少女がクルっと回って見せた・・黒髪ロングに真っ白のワンピースが翻って踊る・・お散歩系〔JKと称する人物と金銭を介して散歩するビジネス〕の客引きか?こんな若い子が・・・
・・・彼女の足元がフラついた様に見えたので、瞬発的に少女の華奢な肩を支える。)
霊香:・・・ふふっ・・私を助けてくれてありがとうっ・・・
樹:話は聞いてあげるけど、もうちょっと車道から離れようか・・。
(少女は胸に両手をあてて、微笑みながら俺に真っ直ぐに、純真な視線のビームを照射してくる・・)
霊香:実は私、家出少女なんです・・
樹:(こんな場面は、これまで見聞きしてきた事がある様な気がする・・・つまり、お人良しな男に付け込んで、家出娘が彼の家に押しかける・・・その類型らしい・・・食事は不要とぃう事なので、俺は泊めるだけなら、と手ぶらの、この家出少女をウチに招待することにした・・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:ちょっと歩くよ?
(霊香ちゃんは、母の再婚によって、様変わりした生活環境に上手く対応出来ない毎日を送っているらしい・・)
麻宵:あっ・・あの!!すみませんっ。この住所探してるんですけど・・・
霊香:あっ・・・
樹:(突然声を掛けてきた女の子に、霊香ちゃんが少し反応した様な気がした・・・)
・・・え?どれ??・・・フンフン・・・フンフン・・・なんか、住所の感じだと、この付近っぽぃなぁ・・・ん~詳しい場所は分からないけど・・一緒に探してみようか・・・
霊香:私、知ってるよ。・・・こんな住所、存在しないからっ。
樹:(一方、道を尋ねてきた女の子は、お礼を言うと、まるで親しい人間にするかのように俺の腕に細い腕を絡めてきた・・)
麻宵:じゃあ・・・私、お腹空いちゃったからぁ、先にコンビニでお菓子を買ってもらってから、この辺りを~探すことにしましょうかっ。さぁさっ。
霊香:ねぇっ、そんな子、放っといて早く樹くんチ行こうよぉ
麻宵:・・迷惑なんかじゃないですよね~?・・だって、お兄さんは・・・やさしぃカラ。
樹:(なんか・・・どっちにも、イイ様に振り回されてる気がする・・・
・・・・コンビニに入ると、・・なんと!コンソメ4倍のポテチが販売されていた!!!)
へぇぇ~これ、スゴくなぃっ??お湯に入れたら、コンソメスープができそうっ。
麻宵:あははっ。それ、このコンビニで一ヶ月前から販売してますよ~
霊香:あの子・・カゴに食料入れすぎだよっ。もっと遠慮するべきじゃない??
樹:まぁまぁ、俺んチ着いても何も無いから、霊香ちゃんこそ、食べたいものがあったら気にしないで選んで良いからね?
霊香:ありがとう・・私は、その気持ちだけでいいから・・
樹:(霊香ちゃんって、奥ゆかしいのかな・・・。と、一瞬思ったが、今日会った見ず知らずの男性の家に、その日の内に転がり込む様な子に、そんな情緒などあるはずが無い。と思い直す事にした・・・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:(結局、麻宵ちゃんの探していた住所は、霊香ちゃんの言っていた通り見つからず・・・行く宛が無いと言うので、仕方なく麻宵ちゃんも俺の家に泊めてあげることにした・・。
麻宵ちゃんは、さり気ないアイビーの様な触覚を頬のラインまで伸ばした栗色の髪の少女で、甘くなり過ぎない大人めのフェミニンな服装をしている・・・なんだか2人が家にいるだけで、殺風景ないつもの部屋が華やかな彩りに溢れた別空間になったようだ・・。)
麻宵:はぁ~お腹いっぱい~♪
あっそうだ!私、明日の朝、地元に帰ることになってるんです・・だから、樹さんが目を覚ます頃には居なくなってると思いますけど、気にしないで下さいね?
樹:あっそうなんだ・・・ゴメンネ、探してた住所まで案内できなくて・・・。出て行くなら、鍵はそのままでも構わないから・・
霊香:樹くん、私も・・今日が終わったら・・・もぅ、樹くんの前に現れないから・・
樹:(・・・なんだろぅ責める様な態度とっちゃったかな・・)
ん~そうだね、踏み込んだ内容は、良く分からないけど、早く家の人と仲直りした方がいいと思うよ。
・・・まぁ~でも、本当に一人じゃ抱えきれない事があったら、ここ逃げ場所に使ってもいいから・・
麻宵:ふふ~ん、頼りになるお兄さんっ、また・・スマホアプリの"レベル上げ"してあげるからっ貸してみなっ
樹:え、あっ悪いねっ麻宵ちゃんもやってるんだ?このアプリ・・
麻宵:うん、泊めてくれてるお礼だから~
樹:(俺は明日の為に仕事カバンの中の整理を始める・・・麻宵ちゃんは、スマホのゲームから目を離さないで続けた・・・)
麻宵:あ~、そういえば、発作の薬忘れないようにねっ夕方、辛くなっちゃうんでしょ・・・
樹:そうだね、ありがとう・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
樹:
(翌朝・・俺はいつもの殺風景な部屋の中で目を覚ました・・・。)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる