ゴブリンしか召喚出来なくても最強になる方法 ~無能とののしられて追放された宮廷召喚士、ボクっ娘王女と二人きりの冒険者パーティーで無双する~

石矢天

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第一章 ゴブリンを嗤うものはゴブリンに泣く

ゴブリンを嗤うものはゴブリンに泣く、いや泣かす

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「ラキス、待ってくれ」

 アリアがラキスの裾を引く。

「なんだ?」
「……アイツ、なんか変だ」

 この期に及んで情けでもかけるつもりなのかと思ったが、そうではないらしい。
 アリアが見ているのはボロメンでもゴブリンでもなく、ロゴール。

 だが、ヤツが変なのはいつものことだろう。
 そう思いながら、ラキスもロゴールの方を見る。

 ロゴールは先ほどと同じく、両の腕を組んで仁王立ちしていた。

「さっきとなにも変わらないじゃないか」
「変わってないから怪しいんだよ!」

 言われてみれば、確かに。
 部下が負けたというのに、ヤツはなぜ動かない?
 それどころか、笑みまで浮かべている……。

「アレは絶対に悪いことを考えてる顔だ」
「同感だな」

 ラキスはアリアの直観を信じることにした。
 となれば、このままゴブリンをボロメンの元に向かわせるのは悪手。 

「すぐに戻れ!」

 ラキスはゴブリンを呼び戻す。
 だが、判断が少しだけ遅かった。

 こちらから見て、ボロメンが立ち尽くしている場所の少し手前。
 草原の大地を突き破り、一本の茶色い触手がゴブリンを襲う。

 ゴブリンは慌てて後方へと飛びしさるが、一瞬、間に合わない。
 とがった触手の先端が、勢いのままにゴブリンの右腕を奪っていった。

「ちっ。生意気にも気づいたか。もう一、二歩。ボロメンに近づいていれば。そのゴブリンの心臓を貫けていただろうに」

 ロゴールが舌打ちする音。
 同時に、ラキスとアリアを囲むように八本の触手が地面へと現れた。

「デスプラントか」

 植物系モンスター、デスプラント。
 本体は地中へ潜り、触手――正しくは植物の根――だけを地面に出して敵を襲う。

 強力なモンスターだ。
 しかし、貴族が好む類のものではない。
 ふだんは見せない、ヤツの奥の手なのだろう。

 そんなことよりも気になることがひとつ。

「お前、あの長髪で時間稼ぎしたな?」

 ラキスの言葉にロゴールがニヤリと口角をあげた。

 デスプラントは強力だが、本体が地中に潜って根を張るまで時間がかかる。
 事前にこっそり召喚して、地中へと移動させていた、ということだ。

 それはいつか。
 部下のボロメンが戦っている間に決まっている。

「人聞きの悪いことを言うな。これはただの保険だ、保険」

 まさかボロメンが負けるとは思わなかった、とロゴールは笑う。

「タヌキめ」

 ラキスの元へと戻ってきたゴブリンが、影の中へと消えていった。
 帰還リターンだ。
 リターンしたモンスターは、その傷が癒えるまで召喚することが出来ない。
 失った右腕を修復リペアして召喚を継続する手もあるが、魔力を消費してしまう。

 弓兵アーチャーなら替えが効く。
 ならば、新たに召喚した方が効率が良い。

 コストの低さこそがゴブリンの最も優れたメリットなのだから。

 まずは守りを固める。
 ラキスとアリアが触手に襲われてはひとたまりもない。

「サモン」

 ラキスの呼び声に応えたのは、大きな楯を持ったゴブリンだ。
 その大楯は、ゴブリンの背丈よりも倍近く大きい。

「な、な、なに、なに!?」

 アリアも初めて見るゴブリンに戸惑っていた。
 いや、もしかしたら大楯の大きさにビビッていたのかもしれない。

「ゴブリンの大楯兵シールダーだ」

――――――――――――――――――――
【名称】ゴブリンの大楯兵シールダー

【説明】
 戦争中、敵兵から奪った大楯をゴブリンに持たせていたらこうなった。
 木製の大楯を補強したもので、見た目ほど重くない。

「オレの楯は絶対に砕けナイ。ところで、オレの楯がどこにあるか知らないカ?」

【パラメータ】
 レアリティ D
 攻撃力   E
 耐久力   B
 素早さ   F
 コスト   A
 成長性   C

【スキル】
 鉄壁の防御
 かばう

――――――――――――――――――――

 さらに新たに召喚したゴブリンの斥候スカウトと弓兵が、大楯の陰から火矢で触手を狙う。
 
「貴様、いったい何匹のゴブリンを召喚すれば気が済むのだ」
「まだまだいける」

 ラキスはさらにゴブリンの密偵スパイも呼び出した。
 次々と出てくるゴブリンに、ロゴールもうんざり顔を隠さない。

 だが、それはラキスの方も同じ。
 燃やせども燃やせども新たに生えてくる触手。

 時折、火矢のスキマを抜けて伸びてきた触手が大楯にぶつかりゴンと音を立てる。
 一進一退の攻防にアリアは身をすくめ、口はぎゃーぎゃーと騒いでいた。

「なぁ! ほんとにどうするんだ? どうにかできるのか、これ!?」
「役に立たないなら、せめて静かにしていろ」
「んぐっ」

 ラキスは騒がしい口を掌で塞ぎ、物理的に黙らせる。

 いまは耐える時間だ。
 突破口はもう目の前にある。
 
 弓兵が火矢で触手を燃やす。
 その度に、ボゴン、ボゴンと音を立て、新たな触手が地面から顔を出した。

 そのとき、密偵の耳が動いた。

「見つけたか。……サモン」

 ラキスが新たに召喚したゴブリンは手に白くて丸い玉を持っていた。
 子どもが遊ぶボールを少し大きくしたような玉。
 玉の先にはネジられた10cmくらいの紐が伸びている。

 ゴブリンがヒモの先端を斥候の松明に近づけると、ポッと火が灯った。

「ラキス……、その玉はもしかして?」
「爆弾だ」

 一瞬の沈黙。

「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!」

 アリアの悲鳴と同時に、大楯の陰からゴブリンが爆弾を放り投げた。
 大楯の逆側からはゴブリンの弓騎兵マウンテッドアーチャーが電光石火のスピードで飛び出す。

 ゴブリンの手で投げられた爆弾は、そう遠くまでは飛ばない。
 爆弾はラキス達とロゴールの間に着地し、コロコロと草原を転がった。

 ロゴールも、白い布で巻かれた玉が転がってくるのに気づいたようだ。
 だが、それが爆弾ということまでは分からない。

 なにを投げてきたのか、とロゴールが身を乗り出す。

 その玉は爆音を轟かせた。

 煙と砂塵さじんが草原一帯を包みこむ。
 ラキスも、アリアも、もちろんロゴールも、視界は灰色一色はいいろいっしょくだ。

 吹きつける春風で視界が開けた時、草原には、ぽっかりいた大きな穴。
 そこには大きな球根が半分、頭を出していた。

 煙が晴れるのを待って現れたのはゴブリンの弓騎兵。
 その手に煌めくは三本の火矢。

 彼が放った矢は紅い弧を描き、その全てが球根へと吸い込まれていく。

「しまっ――」

 ロゴールがその事実に気づいたとき、球根には火の手が上がっていた。
 燃えあがる球根に呼応するかのように、触手たちがバタンバタンとのたうち回る。

 言わずもがな、この球根こそがデスプラントの本体である。
 植物系モンスターが火に弱いのは万国共通だ。

「くっ! まだだ! リペアァァァ!!」

 弓騎兵の手には、もう火矢は無い。
 ならば、とロゴールはデスプラントを回復させるために修復術リペアを行使する。

 そんな真似を見逃すほどラキスは甘くない。
 大楯のスキマから、球根に向かって放たれる火矢、火矢、火矢。

 リペアも空しく、デスプラントの本体は燃え盛る炎に包まれた。

――――――――――――――――――――
【名称】ゴブリンの爆弾魔ボマー

【説明】
 爆弾を作って投げるのが大好きなゴブリン。湿地帯を好む珍しいタイプ。
 一度の召喚で持ってくる爆弾は一個だけ。使いどころが大事。

 ゴブリンの爆弾は夏の風物詩。これを見ずに夏は終われない。
「ご~ぶや~!」

【パラメータ】
 レアリティ D
 攻撃力   E
 耐久力   E
 素早さ   E
 コスト   A
 成長性   E

【スキル】
 爆弾投げ

――――――――――――――――――――


   §   §   §   §   §


「なぜだ。なぜ、デスプラントの場所が分かった」

 至近距離でゴブリンに矢尻を向けられながら、ロゴールがラキスに問う。

 しかし、ラキスが答える様子は無い。
 きっと「今から死ぬヤツが知っても意味は無い」とか考えているんだろう。

 あのとき近くにいたアリアは知っている。
 最後にラキスが召喚した密偵が必死で音を探っていたことを。

 幾たびも燃やされて、幾たびも生え変わる触手。
 その根元には必ず本体がいる。

 密偵は生え変わる瞬間の音を聞き取った。
 本体がいる、その場所を聞き取った。

 あとは爆弾を投げ込むだけ。以上、終了。
 
 彼はロゴールの問いに答える代わりに、ゴブリンに矢を引き絞らせる。
 弦がしなり、ギギッと張りつめた音がした。

「ラキス、待ってくれ」

 アリアは再びラキスの裾を引く。

 ロゴールのせいでパーラは命を落とした。
 ロゴールのせいでアリアは王宮に戻れない。

 殺したいほど憎いけれど、ロゴールを殺させるわけにはいかない理由があった。

「次はなんだ?」
「ロゴールを殺さないで欲しい」
「なぜだ?」
「こんなヤツでも、国の中枢を担う有力貴族。失えば宮廷は混乱するし国政は滞る」

 アリアは下唇をギュッと噛んで、ロゴールをにらみつける。
 姉の命を護るためには、姉が安心して女王の座につくためには、強い国が必要だ。

「それじゃあ、ボクが王宮に戻らないと決めた意味がない」

 ラキスが「そうか」と一言。
 ゴブリンも矢の絞りを緩めた。

 アリアはラキスに礼を述べると、再び、ロゴールの方へ向き直す。

「ロゴール。いま言った通りだ。ボクはもう王宮に戻ることはない」
「そ、そんなこと、信じられるものか!!」
「信じて貰えないのなら……」

 アリアは腰に差した短剣をスラリと抜いた。

「な、なんのつもりだ!?」

 そのままロゴールの方へゆっくりと近づくと、ヤツは「ひっ」と身を縮ませた。
 きっと刺されるとでも思ったのだろう。

 ザクッ、ザクッ、ザクッ、ブッ。

 青と緑のメッシュが入った自慢の銀髪に刃が通る。
 アリアはうなじの上で結んだ自らの髪を、結び目からバッサリと断ち切った。

「ボクの命の代わりだ」

 アリアは髪束をロゴールに握らせる。

 ロゴールは腐っても王国の臣。

 王女暗殺も彼なりに国を想ってのこと。
 いびつではあるが愛国心も、王家への忠誠心もある。
 それが、戦いに負け、命を救われ、王女に髪まで切らせた。

 もうロゴールに主導権はない。

「……殿下のお命、確かに頂戴しました」

 ロゴールがうやうやしく頭を垂れた。

 とても、とても分かりづらいけど、「ここで命を頂戴した以上、二度とアリア王女の命は狙わない」という意味だ。

「この国を……。プレシア姉さんのことを、よろしく頼む」

 ロゴールは無言で頷くと、ふたりに背を向けて歩き出した。

 不意に、アリアの瞳からポロポロと涙がこぼれる。 
 正直なところ、アリアはいつか王宮に戻るのだと心のどこかで思っていた。

 プレシア姉さんが女王になって落ち着いたら。
 なんだかんだで王宮へ帰れるんじゃないか、という甘い考えを持っていた。

 髪を切ったときに初めて、自分はもう二度と王宮に戻れないのだと実感した。

 王族でなく、貴族ですらなく。
 この日、アリア・ルピアニは、ただのアリアとなった。


 ※   ※   ※   ※   ※

 こちらで第一章完結となります! はくしゅー! パチパチパチパチ!

 いまこの後書きを読んでいるあなた、なんと約4万字も読んでますよっ。スゴいッ!!
 ここまできたら『お気に入り追加』していくしかないですね。

 追加しました? しましたね! ヨシッ!!

 気が向いたら感想も書いていってくださいませ。ませませ~♪
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