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2章 誕生の海賊
17話・前編「生活修行」
その後の夜から、朝になり
「…んー……ふわぁ~………」
どうやら、食べ終わった後は…寝ていたようです
「お、アステラル!おはよう!」
「……あ、おはようござい……あれ?ラグナが早起き…してる!?」
何時もなら、凄いイビキでうるさかったのに…
「おう!だってよ~これからの生活に必要なのは、体力だろ?これからはようやく、鍛える事が出来るしなー。もう狭い部屋でゴロゴロするのも退屈だし、なによりもーやりたいことがたぁぁぁぁぁくさぁぁーん!あるからな!」
「は、はぁ……ラグナは何時も、元気が有り過ぎますよ…」
「こちとら、五年分の元気が有り余ってるぜ!」
そんな前から宮殿から出たいと思っていたのですか!?
「よし!とりあえず、この島の周りを走ってくるぜ!この新しい服も、宮殿で着ていたのより、ぜんぇーんぜん!軽くて動きやすいぜ!」
いつの間にか、ラグナは見たことのない服を着ていました…
…おかしいですね……着替えなんて、持ってきてないと思うのですが……
「ラグナ、その服は?」
「ホワードのおっさんが作ってくれたぜ!」
「ホワードさんが…ですか?」
「その服は、朝に狩ったシカの毛皮から作らせてもらった…お前のも、作ってあるから…着替えた方がいいぞ」
ラグナの後ろから、ホワードさんが喋りながら向かってくる
「ふ、二人は朝から早いですね…何時なのでしょうか……?」
「まだ太陽も見えないな…ざっと、四時というところか?」
四時…ラグナの世話をしていた時に、起きていた時間は……
…………六時ですね
私でも、そんなに早く起きたことは滅多にありません…
「寝ていたのですか?」
「寝てたけど、体がうずうずつして寝れなかったぜ!」
「俺は……島の見て回っていたな…」
「少しは寝てくださいよ…体に悪いですから」
「私はアステラルの寝顔を見れて得したけどなー」
「………え?」
「何時も寝ている隣であんな顔をしてたなんて…アステラルも、気が抜けてるな!」
「ち、ちょっと!?私は一体、どんな顔をしていたのですかぁ!?」
「んーほっとした感じ?それと、可愛い寝顔だったなー」
「か、か、可愛い!?」
ラグナにそんなところを見られてたなんて……
……って!?何を動揺しているのですか、私は!?
「それより、まだお前は朝食は食べていないだろう……シカの肉を焼いた…それを食べておけ…」
「んじゃ、私は走ってくるぜー!」
「気を付けろよ、まだ何が居るのかもわからんからな」
「おう!」
ラグナはそのまま走って行き、何処かに行ってしまいました…
「一人で大丈夫でしょうか…」
「心配し過ぎだ…それに、今は一人でやらせた方がいい……あいつの為でもある」
「……………」
「さて、俺もやることがあるから…そっちもやることを済ませておくのだ」
「は、はぁ…」
……大丈夫かな…ラグナ……………
「ひゃっほぉぉぉぉ!!」
とりあえず、何をどうやって鍛えたらわかんねぇから
走って体力をつけてみることにしたぜ!
あーあー早く私も、木を登ってみたいなー
…ん?そういえば、アステラルって………
メイド服のまま、木を登ってたのか!?
あんなに動きにくそうなのに!?
アステラルは小さい頃からメイドとして育てられたって言ってたけど…
……まだ、アステラルも子供だよな?
小さい頃って何時なんだろう?
ともかく、すげぇなーアステラルはー
ホワードのおっさんも、あの時のロープみたいなの
もう一度、見てみたいぜ!
「ホワードのおっさんは…修行とか言ってたけど、何時になったらやるんだろうなー…」
そう思いながら、私は島の砂浜を走る
…ん?そもそも、砂ってなんだ?
「土とかと違って、なんか…さらさら?してるのか?」
……そうや…初めて、外に出たんだよなー……私……
私は、周りにあった光景を見る…
少しずつ、見えてくる太陽………揺らぐ、海………
「綺麗だなー…窓から見たのも良いけど、外から見たのも、いろいろ違って見えるな!」
ヒュウウゥ~……
そんなことを考えているうちに、風も吹いてきた
いいなぁ……これが、潮風ってやつか?
「……ん?なんだ、この風は…!?」
突然、ホワードさんが変な声を出していました
「どうしたのですか?ホワードさん?」
「…奇妙だ……今、吹いている風は……なんだ?」
「……??それは、どういう?」
ホワードさんの顔は、何かに驚いていたようでした…
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群がりを好み、身勝手な力を渡し、無力な殺戮…
貴様ら人間の今は…何を望む?
力か?金か?名誉か?偽善の友情か?
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「くそ!誰だ!俺達を見ているのは!?」
ホワードさんは声と同時に、剣を抜きました…
「落ち着いてください!?ホワードさん!?」
そのとたんに、風も落ち着き始めました…
……何があったのでしょうか?この風と何か関係でも…?
「……すまない…取り乱してしまった…」
ホワードさんは、剣を鞘に収めました…
ようやく、ホワードさんも落ち着いたようです
「…何かあったのですか?」
「……………何者かの、気配を感じた…」
「私達以外にも、人が居るのでしょうか?」
「違う、あの気配……人間ではない…」
「…どういうことでしょう?」
「わからない…言葉で表す事が出来ないが……人間ではない何かが、俺達を見ていた…魔力も感じられた……」
「私には何も感じられませんでした…」
「…そうか……俺の気のせい…かもな」
「……………」
ホワードさんは、また何かの作業をしに戻りました……
…ラグナが心配です……追いかけましょう……
「あっ、先に服を着替えましょうか…」
「はぁ…はぁ……ふぅ~…疲れたぜぇ…」
かなり走ったと思うんだけど、まだまだだなー……
「よし!もう一走するか!」
「ラグナー!ラグナぁーー!」
ん?アステラルの声?
後ろを振り返って見ると、
「何処まで走っているのですか!?いくらなんでも、走り過ぎです!」
そこには、シカの毛皮の服に着替えたアステラルが
私の元まで走ってきた
「んーそうか?まだまだだと思うけどなー…」
「此所、私達が拠点にしてる場所から島の反対に近いのですよ…」
「お、まじか!このまま一週するか!」
「は、はぁ……」
「にしても、その服……アステラルが着たら違和感があるな!」
「ど、どういう意味ですか!?ラグナこそ…違………あれ?違和感…ないような?」
「とりあえず、走るぜ!」
「あ、ちょっと!?」
私とアステラルは、そのまま島を走って行ったぜ!
その後……ラグナは休憩を挟みつつ、島を何周もしてしまい……
いつの間にか…太陽も完全に現れていました…
「ふぅ~…そろそろ腹も減ったし…一旦、戻ろうぜ!」
「そ、そうですね…」
ラグナって、本当に…外に出るのは……初めてなのですよね…?
「あ、そうだ…ラグナ」
「ん?」
「さっき、変な違和感とか…なかったですか?」
「違和感?んー…?ん、んーん?……アステラルの服なら、違和感があるな!」
「それはもう聞いています!……はぁ…やっぱりいいです…」
「???」
ラグナは…知らなさそうですね……
ホワードさんが言った…何者とは…この島に、原住民の方でも居るのでしょうか?
…でも、ラグナと島を走っていた時に…そんな気配なんて…
グゥ~…
「人間ではない何か…とは?」
「ちょ…あ、アステラル?まさか…私を食おうなんて思ってないよな?そこまで腹が減ってたのか?」
「…はっ!?……い、いえ…今のは何でもありません…って!?どうやったらそういう解釈になったのですか!?」
「だって、腹が鳴ってたし」
「………も、もういいです!早く戻りましょう!」
「そうだな!私もお腹が空いたぁ~」
少しだけ、ラグナが羨ましく思いましたよ…
その後、私達はホワードさんの所に戻って来ました
「戻ったか…どうだ?調子は?」
「とりあえず、腹減ったぁーってことで!狩りの仕方を教えてくれ!」
「………む?自分からか…まぁいい、手間も省けるが…良いだろう」
「よし!アステラルも、木登りを教えてくれよなぁー!」
「は、はい……」
ホワードさんはローブに付いてあるフードで、顔は見えにくいのですが…
少し、驚いているように見えますね…
「狩りについてだが…その前に、疲れてないのか?」
「休みながら走ってたし、平気だぜ!」
「…そうか……いくら休んだとはいえ、子供であり…さらには箱入りの娘…よく体力があるな……いや、気合いなのか?…それとも…」
「あ、あのホワードさん…ラグナについてはあまり深く考えない方が…メタい話にもなりそうですし…」
「アステラル、メタいってなんだ!?」
「へ?えっと……それは…言えないって言うか…そのぉ………
「お、おっほん……事情を知れ、事情を…」
「えぇー…教えてくれよぉ~二人して隠されたら余計に気になるぜ!」
「大人の事情的な意味でだな…」
「大人かぁ…なるほど!」
「へ?納得したのですか……?」
「んー要するに、私の親父的な事だろ?」
…絶対に間違えてると思いますが…まぁいいです…
「……それで、狩りなのだが……その前に、これを渡そう」
ホワードさんは、ラグナに弓と矢…短剣らしき物を渡しました
「これ…ホワードさんが一人で作ったのですか?」
「まだ君のは出来てないが…とりあえず、ラグナのはな」
「おぉ!後で作り方を教えてくれ!」
「あ、あぁ……まぉどっちにしろ、そうする予定だったしな…」
ホワードさんの様子…呆れてきてませんか?…
「とりあえず、それらを装備しておけ…」
「おう!」
ラグナは背中に弓と矢を着けて、短剣は腰にぶら下げました
この服って…装備が出来るところまで考えられているのですね…
「まずは…森に入るとしよう」
私達とホワードさんは、準備をし…森へと向かいました
「一般的な方法なら…例えば、草むらや木上などで待機し…獲物が来るのを待って、出てきた獲物を矢で撃ち抜く……ただ、これでは効率は悪い…獲物が来るかもわからんしな…それに、来たとして…一発で仕留めれるかだ…一発で仕留めないと、獲物は危険を感じて…すぐにその場から離れるからな…」
「なるほどなぁー」
「そこで…恐らく、今のラグナに適してるやり方はこうだ……。まずは獲物の餌を見つける…もしくは獲物の痕跡…例えば、足跡や…何かを踏んだ跡…食べた跡や…糞をした跡…痕跡などを見つけ、獲物の居る場所を辿る…獲物を見つけたら、音を出来るだけ発てずに…弓矢で狙える距離にまで近づき…獲物を仕留める……」
ホワードさんは、昨日のラグナの発言で見極めたのでしょうか?
「矢の撃ち方は後で教える…まずは獲物を探すんだ」
「よし、そうと決まれば行くぜ!」
「私はどうしましょう?」
「同じく、痕跡を見つけることか…あぁそうだ……君の弓矢を作る時に、材料と作り方を教えておこう」
私達は森の中を歩いて何かないかと辺りを見渡す
あれ?これは……
「キノコが生えてますね…」
このキノコ…私も見たことがないのですが……何でしょうか?
「よくあるアニメとかで、食べたら腹が痛くなったり、吐いたりする奴だろ!」
……ラグナ、アニメとか見ていたのですか…?
「全てが毒とは限らないが…これは俺でも見たことがないな……。この島に何か…?」
「んで、どうする?食べるのか!?」
「やめておく…だが、何かに使えるかもしれん。採っておこう…」
ホワードさんはキノコを手に取り
ローブに付いてある。小さいポーチへと入れました
「そういえば……ホワードさんは、着替えないのですか?」
「このローブは、俺にとっての覚悟だからな…」
「……?」
どういう意味なのでしょうか…?
「先に進もうぜ!」
「そうだな…」
さらに私達は、森の奥へと進みました
「お、あれはなんだ!?」
ラグナは何かに指を指していました…
その方法を見てみると……
「ヒフゥゥゥゥゥ………アアアアッ………」
あれは………シカ?…
「あれは、朝に俺が狩ったシカ……ヒフアシカのオスだな」
「名前の由来は鳴き声でしょうか?」
「そうだな…」
「どうやってオスだって、わかったんだよ!?」
「頭を見てみろ…角があるだろう?あれが長くて、耳が垂れてなかったらオス…角が短くて、耳が垂れていたらメスだな…」
「物知りだなー」
「大体はわかる…ちなみに、ヒフアシカかどうか見極めるのは、鳴き声と毛の色が……少し赤いかどうかだな…ただ、ヒフアシカが海島でも見れるとはな…」
「珍しいのですか?」
「此所は森ではあるが…島だ……ヒフアシカの生息する場所は大きな森…草が生えた場所など…確かに条件は揃っている……しかし、ヒフアシカは水などは基本は嫌うはず…なぜ、こんな所に……?海を渡ったのか…?」
「ま、細かい事はさておいて!やるんだろ?」
「あ、あぁ……撃ち方だな…」
「頼むぜ!」
ラグナ…撃てるのでしょうか?…
「まずは…姿勢からだ……弓矢の弦と弓を手で持ってみろ…右手でも左手でもいい…どっちかをどっちかの手で持て…矢を入れてみろ…」
「うーん…?こうか!?」
ラグナは弓矢を縦ではなく…横で持っていました…
…それはクロスボウ…?なのでは……
「…すまん、俺の説明不足だな……ゆっくりと、下から上へと縦に弓矢を正面へと持っていき…構えてみろ……両肩は一緒の高さと姿勢になるように…あのシカに向けてみろ……頭ではなく、弓矢を向けるんだ……手の力は抜け…風向きのようにシカを狙ってみろ」
「難しいなぁ…」
「あぁ…背もあれだ…もう少し大きくなってからの方が良いかもな…」
「ともかく、打たなきゃわかんねぇぜ!」
弓矢…私は打ったことはありませんが…
今後の事を考えて学んだ方が良いですね…
「すぅぅ……はぁぁー……」
呼吸を整えつつ、ラグナはシカに弓矢を向けます…
「…よし!打つぜ!」
ピュン!
静かな音……弓矢から矢が……ついに打ち出されました……
「…ヒファァ!?」
「あー…外しまったかぁ…」
どうやら、シカには当たってない様子です…
「仕方ありません、まだ最初なのですから」
「だが…当たりは良かったな」
ホワードさんは、先程のヒフアシカが居た場所へと歩きます
「…当たったのは、この場所の少し上か…まぁ最初でこれは良い方だ」
「お、まじか!練習さえやればいけるな!」
「そうだな…後で的を木で作るとしよう」
「よぉーし!もう少し、進んでみようぜ!」
そう言いながら、ラグナは弓矢を背中に付けて歩き進みます…
「ついでに、あのシカは何をしていたのかは…どうやら、この草を食べていたようだな……これも、何かに使えるかもな…」
その後は、何回かは動物を見つけましたが…
結局……ホワードさんが動物を狩ってしまいました…
「……………っ!」
ピュン!
「ヒァァァァー!!」
また当たりました…しかも、姿勢へと構えるまでの時間も早い…慣れてますね…
当たった場所は…脳天のようです
「大丈夫か…?何度もこんな血を見ているが……」
「生きる為にやっていることだし…仕方ないさ……けど、見てるのは辛いね……今までの料理人に食材を渡してる連中もこんな事をしてる人達も居るんだよな…」
ラグナはとても辛そうでした……
けど…ラグナはホワードさんが狩ったシカに近づきます…
「…ごめんな、お前の人生を壊しちまって……けど、お前の分まで生きてみせるかな…」
そっと、ラグナはシカを撫でる…受け入れようとしてるのでしょうか…?
「冬桜家の者…確か……アステラルか…ラグナは子供であり世間を知らなく、無邪気だが…立派だと思うぞ」
ホワードさんは私に近づき、小さな声で言いました…
「そういえば、なぜ君はついて来たんだ?」
「…私は産まれたときからメイドとしての人生しか歩んだことがなかったのです……けど、ラグナと話していたら…いつの間にかそれ以外の事に、興味を持ってしまったのでしょうか…冒険のこと…外の世界のこと…海賊のこと…そうしたら…行ってしまったことかな…」
「……ふむ」
「そ、それと…ラグナとは友達です!…ラグナは一人では危ないし、一人で走ってしまうようなこともあると思います…その時は、誰かが止めてあげないといけませんから」
「…君は冬桜家の使命のことより、友を選んだわけだ……自分の言葉を忘れてはいけないぞ…君がメイドではなく、人としての生きる道を見つけたんだからな…」
「…はい!」
「おーい!そろそろ行こうぜー!」
いつの間にか、ラグナがこっちを見ていました
「そうですね、行きましょうか」
「お、何か良いことでもあったのか?アステラル!笑ってるぞー」
「何でもありませんよ、それより行くんじゃないですか?」
「あぁ!」
「……二人とも、楽しそうだな…」
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