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2章 誕生の海賊
21話・中編2「剣と氷」
ラグナと私が拠点へと戻って、眠り…朝を迎えました
「んー…!ふわぁはー…!完全復活!ってな!」
「おはようございます、ラグナ」
もうすっかり、ラグナの疲れは消えたようですね
「もう大丈夫そうだな……さて、何か聞きたいことはあるか?」
ホワードさんも拠点から出て、話を掛けてきました
「…昨日のラグナの持っていた、あれは……」
「ホワードのおっさんの、腕のそれと似てるよな!」
あの時の小手ですね……
「試練でラグナが登り切った時の証だ…どうせ、言わなくても好奇心で持ってくると思って…あえて言わなかったが…」
「うげっ!?おっさん!私の心の中でも見えるのか!?」
「意外と私でも読みやすい時があるような…?それで…なぜラグナにそれを…」
「あ、アステラルにも見られたのか!?」
あ、えっと……ラグナは混乱してる様子です…
「おっほん…話を続けるが、これは…俺達の騎士団だけが使える暗殺武器…暗殺剣…元々は騎士の鎧の小手だったが…それを改造して暗殺用に見えない刃を取り付けている…。その指輪のような輪に指を通して…それに繋がれている紐を指で引っ張れば、刃が出てくる…。引っ張るのをやめたら刃は、小手の中に巻かれている紐が逆に戻り、刃は引っ込まれる…。ラグナはこれを充分に扱える試練を達成した……後は戦い方を学ぶだけというところか…」
「じゃあ…あの時の綱渡りも出来るのか!?」
「つ、綱渡り……ま、まぁ可能ではあるが……」
「いつの間に、揃えてたのですか?」
「かなり前から二人が眠っている間に…船であちこちに移動して…素材を集めて…作っていた…」
そういえば…確かに、ホワードさんが何かを作っていたのは見たことはあるような…
「なんで私に渡したんだ!?使って良いのか!?」
「まだこれからの試練でも…それは重要になるだろうからな…また後で使い方は教えよう」
「よっしゃ!」
「……さて、次の試練は…アステラル、君だ…」
私……ですか…恐らく、試練というのは……
「やってもらうことは…剣の腕……何処まで成長したか、見させてもらう」
「おぉ!アステラル!頑張れ!」
「やはり、剣技ですか…」
「不安か?」
「…いえ、自分が何処まで成長したかも…見たいですからね……必ず、合格してみせますよ」
「内容は……俺に一撃でも剣を通す事だ…。お互いに、木剣を構えて戦う…」
「……わかりました」
「準備が出来たら、俺に話を掛けてくれ」
ホワードさんは、森へと行きました…
「……………」
「アステラル!大丈夫!私も出来たんだ!アステラルにも出来る!」
「えぇ、やってみせます…相手が誰であろうと……!」
「そういえば、アステラルのあの時のって…魔法か!?」
「あ、あれですか?魔法ですけど…」
「すげぇ!初めて見たぜ!アステラルの魔法!」
「そ、そうですか……」
けど……実はあの魔法……私も知らない魔法なのです……
突然に、頭に言葉が流れた感じで……そのまま…
新しい…魔法なのでしょうか?
「あーあー!私も魔法を使ってみたいなー!」
「教えたいですけど…ラグナは聖霊とは契約してないですから…もし魔力があっても、魔法は使えませんね…」
「まじかぁ~…」
…そういえば、なぜレナウトさんは……
ラグナに剣技や聖霊との契約……ほとんどの外出の制限……
なぜ何もしなかったのでしょうか…?
もし、あのままラグナが海上に居たのなら…
いずれは女王へと継承するための試練もあるはずなのに…
「アステラル!そろそろ一緒に行こうぜ!」
「え?けど…ラグナは……」
「アステラルがあの時は見てくれて支えてくれたんだ。今度は、私が支える番だぜ!」
そう言って、ラグナは私の背中を叩いて……って!?
「うわっ!?な、なんですか、もう!?」
「少しは、解れたよな!」
「…ですね!ありがとうございます、ラグナ!」
「んじゃ、行くか!」
私とラグナはホワードの元へと、歩みました
森の中に、開けた場所があり…その場で
ホワードさんが木剣を持ち…待っていました
「来たようだな………」
「えぇ、事前に言っておきますが…覚悟は既に出来ています」
私は木剣を拾って、ホワードさんに向けて構えました
「説明だが、先程の言った通りに…俺に一撃でも、木剣を体に通すこと…。ただし、お互いの木剣で防御をしたなどの場合は通したことにはならない…受け流すこともだ…では、やるとしよう…」
私とホワードさんは…木剣を構えたまま
その場をお互いに動きません…
「……………」
「……………」
「お、おーい?二人とーも?」
やはり、王国の守護神とだけはあります……
隙がありません……!
「……行くぞ」
シュウウウウウウ……!!
「…………!?」
何がその時に起きたのか、全くわかりませんでした……
「…まずは、一回だ……このように、腹や頭…足、隙があれば何処へでも斬り付ける事が可能だ……アステラルが行動不能になるまで、その気があるなら…俺は何度でも受けよう」
ほんの一瞬の隙で…私はお腹のところまで、木剣を突きつけられていました…
「は、はええぇ…!見てたけど、まぁぁぁぁぁったく!見えなかったぞ!?」
…………覚悟はしてましたけど…私は長い時間、修行を重ねたのは確かのはず…
それでも、私とホワードさんとの間には…
埋めることの出来ない、窪みのような大きすぎる隙間が…あったかのようです…
…けど、まだ一回………ラグナだって、見てくれてるのです…!
私は……守護神を超えるつもりで挑まないと、この試練は終われない……!
「……もう一度、お願いします…!」
「………来い…何度でも相手をしてやる」
私は木剣を構え、もう一度……ホワードさんへと向けました…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何時間が経って
もうアステラルは何回、ホワードのおっさんに挑んだんだろうな
「…8301回だ………」
「……もう一度!」
アステラルの息も荒くなってる……相当疲れてるぞ…
「…やあああっ!」
ドンッ!
「……8302回…」
「…………もう一度…!」
ホワードのおっさんの動き…すげぇな…!
けど、どうやって勝てるんだ?
…ん?ホワードのおっさんの剣……あれって………
「ホワードのおっさん!少し良いか!?」
「……ん?なんだ?」
「あの時の説明って、本当にあれだけだよな!?」
「…あぁそうだが………」
よし!なら……
「アステラル!ホワードのおっさんを狙うんじゃねぇ!木剣を狙うんだ!」
「え?」
「あそこをよく見てみろ!」
私はホワードのおっさんの木剣の刃に指を指したぜ!
ラグナの指を指した所を見てみると……
……あれは…剣に窪み…?いえ、へこんでいるのでしょうか?
もしかして……ホワードさんの力に…木剣が耐えられてない…?
…………あっ…なるほど……
ラグナの言いたいことが、わかったかもしれません…
「…そろそろ再開か?」
「そうします…!」
もう一度、剣を構えて…ホワードさんに向けました…!
「……………」
まずは、相手の動きをよく見ること…
何度もやられて…ホワードさんの動きが少しは見えてきました…
そして……何としても一撃を逃れる…
…チャンスは一度だけです……!
「……行くぞ…」
シュウウウウウウ……!!
……来る!
絶対に止めようと、私は木剣を横に振り払う…
ギシィィィ!
「……ほう、止めたか…」
まさかの、私はホワードさんの剣の動きを受け止めていたのです…
「…!今……!やあああああああっ!!」
一瞬でもいい…せめて、あそこに当てないと……!
「……!」
無我夢中でしたのでしょうか
私は勝手に、木剣を氷の魔力で纏わせてしまい……
「そこぉぉぉぉおおおお!!!」
「魔力を使うとはな…!」
ホワードさんは予想外という感じの口調…
一度、後ろへとホワードさんは後退しつつ、木剣を構えて防御へと行動を移り…
私はホワードさんへと木剣を振り下ろしました…
ギショォォォーオン!
「…そうか…最初から俺が狙いではなかったのか…」
私自身も、何が起きたのかわかりません
けど、私はホワードさんに木剣を直前まで突きつけていました
「………え?私…」
「アステラル!やったな!ホワードのおっさん、試練は良いな!?」
「…ふっ、そうだな……俺も魔力を使うなとか…壊すなとは言ってなかったしな」
「…何が起きたのですか?」
「アステラルがホワードのおっさんの木剣を折ったんだよ!それで、木剣を失ったホワードのおっさんに突きつけた訳だ!」
「まさか、木剣の補強してない所を狙って折るとはな…正直、予想外だった」
「それはラグナが……」
「はいはい!アステラル、祝いに何か食べようぜ!」
ラグナ………うっ……
「……その前に、これをアステラルにも渡しておこう…」
ホワードさんが渡したのは…ラグナと同じく、暗殺剣でした
「ありがとうございます…」
「祝杯の変わりだ…さて、明日も修行が待っているぞ……だから、今は休め」
「………はい!」
私はラグナと共に、拠点へと走りました
「…まだまだ、やることは沢山だが……あの二人は大きく成長している……まだ何年掛かるかはわからないが……二人は必ず、良い戦士へとなれる…それまでに、俺も仕上げないとな……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラグナと私は拠点へと戻り……肉を焼いていました
「……あの…ラグナ…」
「ん?どうした?アステラル?」
「……………さっきのこと…ありがとうございます…」
「アステラルも私を助けてくれたんだ。だから、私もアステラルを助ける!友達だろ!!」
「うっ……ラグナぁ………」
なぜでしょう………涙が出てきてしまいました……
「あ、アステラル!?ど、どうしたんだ!?何処か痛いのか!?」
「……いえ…凄く嬉しくて……こうしてまた話せることが……」
「んー?何を言ってるんだ?これからも、一緒だろ!」
そう言って、ラグナは私の手を持って…
「これからも、よろしくな!アステラル!」
「……はい、ラグナ!」
涙を拭き取って、私はラグナの焼いてくれた肉を食べて
そして夜を迎え…ラグナと一緒に寝ました
まだ修行や試練がありますけど……
ラグナと一緒なら、互いに越えれるような気がします…!
「ぐぎゃああああ~……」
って!?うるさいですよ!?
「んー…!ふわぁはー…!完全復活!ってな!」
「おはようございます、ラグナ」
もうすっかり、ラグナの疲れは消えたようですね
「もう大丈夫そうだな……さて、何か聞きたいことはあるか?」
ホワードさんも拠点から出て、話を掛けてきました
「…昨日のラグナの持っていた、あれは……」
「ホワードのおっさんの、腕のそれと似てるよな!」
あの時の小手ですね……
「試練でラグナが登り切った時の証だ…どうせ、言わなくても好奇心で持ってくると思って…あえて言わなかったが…」
「うげっ!?おっさん!私の心の中でも見えるのか!?」
「意外と私でも読みやすい時があるような…?それで…なぜラグナにそれを…」
「あ、アステラルにも見られたのか!?」
あ、えっと……ラグナは混乱してる様子です…
「おっほん…話を続けるが、これは…俺達の騎士団だけが使える暗殺武器…暗殺剣…元々は騎士の鎧の小手だったが…それを改造して暗殺用に見えない刃を取り付けている…。その指輪のような輪に指を通して…それに繋がれている紐を指で引っ張れば、刃が出てくる…。引っ張るのをやめたら刃は、小手の中に巻かれている紐が逆に戻り、刃は引っ込まれる…。ラグナはこれを充分に扱える試練を達成した……後は戦い方を学ぶだけというところか…」
「じゃあ…あの時の綱渡りも出来るのか!?」
「つ、綱渡り……ま、まぁ可能ではあるが……」
「いつの間に、揃えてたのですか?」
「かなり前から二人が眠っている間に…船であちこちに移動して…素材を集めて…作っていた…」
そういえば…確かに、ホワードさんが何かを作っていたのは見たことはあるような…
「なんで私に渡したんだ!?使って良いのか!?」
「まだこれからの試練でも…それは重要になるだろうからな…また後で使い方は教えよう」
「よっしゃ!」
「……さて、次の試練は…アステラル、君だ…」
私……ですか…恐らく、試練というのは……
「やってもらうことは…剣の腕……何処まで成長したか、見させてもらう」
「おぉ!アステラル!頑張れ!」
「やはり、剣技ですか…」
「不安か?」
「…いえ、自分が何処まで成長したかも…見たいですからね……必ず、合格してみせますよ」
「内容は……俺に一撃でも剣を通す事だ…。お互いに、木剣を構えて戦う…」
「……わかりました」
「準備が出来たら、俺に話を掛けてくれ」
ホワードさんは、森へと行きました…
「……………」
「アステラル!大丈夫!私も出来たんだ!アステラルにも出来る!」
「えぇ、やってみせます…相手が誰であろうと……!」
「そういえば、アステラルのあの時のって…魔法か!?」
「あ、あれですか?魔法ですけど…」
「すげぇ!初めて見たぜ!アステラルの魔法!」
「そ、そうですか……」
けど……実はあの魔法……私も知らない魔法なのです……
突然に、頭に言葉が流れた感じで……そのまま…
新しい…魔法なのでしょうか?
「あーあー!私も魔法を使ってみたいなー!」
「教えたいですけど…ラグナは聖霊とは契約してないですから…もし魔力があっても、魔法は使えませんね…」
「まじかぁ~…」
…そういえば、なぜレナウトさんは……
ラグナに剣技や聖霊との契約……ほとんどの外出の制限……
なぜ何もしなかったのでしょうか…?
もし、あのままラグナが海上に居たのなら…
いずれは女王へと継承するための試練もあるはずなのに…
「アステラル!そろそろ一緒に行こうぜ!」
「え?けど…ラグナは……」
「アステラルがあの時は見てくれて支えてくれたんだ。今度は、私が支える番だぜ!」
そう言って、ラグナは私の背中を叩いて……って!?
「うわっ!?な、なんですか、もう!?」
「少しは、解れたよな!」
「…ですね!ありがとうございます、ラグナ!」
「んじゃ、行くか!」
私とラグナはホワードの元へと、歩みました
森の中に、開けた場所があり…その場で
ホワードさんが木剣を持ち…待っていました
「来たようだな………」
「えぇ、事前に言っておきますが…覚悟は既に出来ています」
私は木剣を拾って、ホワードさんに向けて構えました
「説明だが、先程の言った通りに…俺に一撃でも、木剣を体に通すこと…。ただし、お互いの木剣で防御をしたなどの場合は通したことにはならない…受け流すこともだ…では、やるとしよう…」
私とホワードさんは…木剣を構えたまま
その場をお互いに動きません…
「……………」
「……………」
「お、おーい?二人とーも?」
やはり、王国の守護神とだけはあります……
隙がありません……!
「……行くぞ」
シュウウウウウウ……!!
「…………!?」
何がその時に起きたのか、全くわかりませんでした……
「…まずは、一回だ……このように、腹や頭…足、隙があれば何処へでも斬り付ける事が可能だ……アステラルが行動不能になるまで、その気があるなら…俺は何度でも受けよう」
ほんの一瞬の隙で…私はお腹のところまで、木剣を突きつけられていました…
「は、はええぇ…!見てたけど、まぁぁぁぁぁったく!見えなかったぞ!?」
…………覚悟はしてましたけど…私は長い時間、修行を重ねたのは確かのはず…
それでも、私とホワードさんとの間には…
埋めることの出来ない、窪みのような大きすぎる隙間が…あったかのようです…
…けど、まだ一回………ラグナだって、見てくれてるのです…!
私は……守護神を超えるつもりで挑まないと、この試練は終われない……!
「……もう一度、お願いします…!」
「………来い…何度でも相手をしてやる」
私は木剣を構え、もう一度……ホワードさんへと向けました…
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何時間が経って
もうアステラルは何回、ホワードのおっさんに挑んだんだろうな
「…8301回だ………」
「……もう一度!」
アステラルの息も荒くなってる……相当疲れてるぞ…
「…やあああっ!」
ドンッ!
「……8302回…」
「…………もう一度…!」
ホワードのおっさんの動き…すげぇな…!
けど、どうやって勝てるんだ?
…ん?ホワードのおっさんの剣……あれって………
「ホワードのおっさん!少し良いか!?」
「……ん?なんだ?」
「あの時の説明って、本当にあれだけだよな!?」
「…あぁそうだが………」
よし!なら……
「アステラル!ホワードのおっさんを狙うんじゃねぇ!木剣を狙うんだ!」
「え?」
「あそこをよく見てみろ!」
私はホワードのおっさんの木剣の刃に指を指したぜ!
ラグナの指を指した所を見てみると……
……あれは…剣に窪み…?いえ、へこんでいるのでしょうか?
もしかして……ホワードさんの力に…木剣が耐えられてない…?
…………あっ…なるほど……
ラグナの言いたいことが、わかったかもしれません…
「…そろそろ再開か?」
「そうします…!」
もう一度、剣を構えて…ホワードさんに向けました…!
「……………」
まずは、相手の動きをよく見ること…
何度もやられて…ホワードさんの動きが少しは見えてきました…
そして……何としても一撃を逃れる…
…チャンスは一度だけです……!
「……行くぞ…」
シュウウウウウウ……!!
……来る!
絶対に止めようと、私は木剣を横に振り払う…
ギシィィィ!
「……ほう、止めたか…」
まさかの、私はホワードさんの剣の動きを受け止めていたのです…
「…!今……!やあああああああっ!!」
一瞬でもいい…せめて、あそこに当てないと……!
「……!」
無我夢中でしたのでしょうか
私は勝手に、木剣を氷の魔力で纏わせてしまい……
「そこぉぉぉぉおおおお!!!」
「魔力を使うとはな…!」
ホワードさんは予想外という感じの口調…
一度、後ろへとホワードさんは後退しつつ、木剣を構えて防御へと行動を移り…
私はホワードさんへと木剣を振り下ろしました…
ギショォォォーオン!
「…そうか…最初から俺が狙いではなかったのか…」
私自身も、何が起きたのかわかりません
けど、私はホワードさんに木剣を直前まで突きつけていました
「………え?私…」
「アステラル!やったな!ホワードのおっさん、試練は良いな!?」
「…ふっ、そうだな……俺も魔力を使うなとか…壊すなとは言ってなかったしな」
「…何が起きたのですか?」
「アステラルがホワードのおっさんの木剣を折ったんだよ!それで、木剣を失ったホワードのおっさんに突きつけた訳だ!」
「まさか、木剣の補強してない所を狙って折るとはな…正直、予想外だった」
「それはラグナが……」
「はいはい!アステラル、祝いに何か食べようぜ!」
ラグナ………うっ……
「……その前に、これをアステラルにも渡しておこう…」
ホワードさんが渡したのは…ラグナと同じく、暗殺剣でした
「ありがとうございます…」
「祝杯の変わりだ…さて、明日も修行が待っているぞ……だから、今は休め」
「………はい!」
私はラグナと共に、拠点へと走りました
「…まだまだ、やることは沢山だが……あの二人は大きく成長している……まだ何年掛かるかはわからないが……二人は必ず、良い戦士へとなれる…それまでに、俺も仕上げないとな……」
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ラグナと私は拠点へと戻り……肉を焼いていました
「……あの…ラグナ…」
「ん?どうした?アステラル?」
「……………さっきのこと…ありがとうございます…」
「アステラルも私を助けてくれたんだ。だから、私もアステラルを助ける!友達だろ!!」
「うっ……ラグナぁ………」
なぜでしょう………涙が出てきてしまいました……
「あ、アステラル!?ど、どうしたんだ!?何処か痛いのか!?」
「……いえ…凄く嬉しくて……こうしてまた話せることが……」
「んー?何を言ってるんだ?これからも、一緒だろ!」
そう言って、ラグナは私の手を持って…
「これからも、よろしくな!アステラル!」
「……はい、ラグナ!」
涙を拭き取って、私はラグナの焼いてくれた肉を食べて
そして夜を迎え…ラグナと一緒に寝ました
まだ修行や試練がありますけど……
ラグナと一緒なら、互いに越えれるような気がします…!
「ぐぎゃああああ~……」
って!?うるさいですよ!?
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