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2章 誕生の海賊
22話・後編「幻影からの最期の試練」
そして、時は流れて……ついに…七年後…………
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あれからの日…ラグナと私…
もう絶対に…何年かの時間が経ってますよね?
修行には…ラグナと私は剣技と暗殺剣の使い方を学び……
いろんな場所も通り抜けて…ホワードさんが作った幻覚の道…例えば
炎が舞っていた道や…もう崩れそうな崖を何ヵ所も飛び越えて渡ったり…
二人で協力して試練を越えて行きました
肉体も…強靭になっているとホワードさんから言われましたね…
それに…体と言えば……
ラグナの胸……少し大きくないですか…?
……お、おっほん…何でもありません
人は成長していくと、体は変わりますしね
「よう!アステラル!今日も一日、頑張ろうぜ!」
言ってたら、ラグナが私の前に現れました
…少しだけ口調も変わってるような…?
「また日焼けしたんじゃないですか?」
「本当になー…気にはしてないけど、自分が焼かれてそうで少し驚くな!」
「は、ははは…」
気づかぬうちに…変わることってあるんですね…
「アステラルって自分の体とかどう思ってるんだ?」
「うーん…背も大きくなって、ラグナも私も大人に近づいてる感じですね…そういえば、私達って何歳になるのでしょうか?」
此処には、カレンダーとか時刻を見る物も何もないですから
自分達が何歳なのか、わかりません…
「あの頃は…アステラルが11歳で…私は9歳かー…懐かしいなー。よく此所まで辿り着けたよな!」
「今さら何を言ってるのですか?もう…いろいろ大変なのでしたからね…」
最初は自然との試練…次に戦いの動きの試練………
そして…戦いからの生き抜く試練………
ホワードさんからは…沢山のことを教えてもらって
ラグナと出会えたから私も強くなれた……
ラグナも夢へと追いかけられる可能も出てきました…
本当に…沢山のことが………ありました…
きっと…これからも……
「悪い悪い!さて、そろそろ狩りに出掛けるか!」
「えぇ、行きましょう」
今日もラグナと私は、狩りにへと森へ歩みました
狩りに出掛けて…数時間……
「よし…鳥を二羽、狩れたぜ」
「私はシカですね…」
もう狩りには慣れて…二人が離れても、活動は出来るぐらいになっていました
「この狩りもすっかり日常になってるよな!」
「朝は基本的に狩りですからね…」
鳥とシカを解体し、何時ものように火も起こします
……その後に、ラグナは狩った動物を何時ものと同じく埋めてあげます
「こうやって火を着けることも…長いことしてる…」
やっぱり、火を着けることに関してはラグナは凄く早いです
私は……火花すら出ませんから…
氷の精霊の影響なのか、肌色も変わっていませんし…
「今日も試練があると思いますし、ちゃんと食べて動きましょう」
「あ、アステラル!まだシカの角ってあるか?」
「…?角でしたらありますけど…」
「ちょっと貰っても良いか!?」
「構いませんが……何に使うので?」
「秘密ー!」
一体、何をするのでしょうか…?
私はシカの角をラグナに渡し、肉を焼くことに専念しました
「背も大きくなったから、高いところをさらに登れるかな!?」
「いろんな場所に手が届くかもしれませんね」
「そろそろ……海賊の夢にも届くかも……!」
海賊の夢……やっぱり、変わってないのですね
「そういえば、アステラルって夢とかあるのか!?」
「夢ですか?……そうですね…まだ特には決まってません」
「なら、アステラルも海賊になるか!?」
「えっと……私は……」
「二人とも、調子はどうだ?」
拠点からホワードさんがタイミング悪く出てきました…
「おう!食ったら何時でも動けるぜ!」
「ホワードさん、また夜更かしをしていたのですか?」
前は朝早く起きていたホワードさんですが…
今は遅く起きていますね
「あぁ……やることがあったからな…」
「体に悪いですから、ほどほどにしてくださいよ?」
「もう大丈夫だ……ギリギリに済ませることが出来た……」
「ホワードのおっさん、今日の試練はなんだ?また剣術か!?」
「……いや、もう二人は剣術も問題ない…俺と並べるぐらいの腕だ」
もうそこまでに私達はなっていたのですか…?
…………よく考えてみたら、あの日の最初のホワードさんとの
剣の試練の時は、何千回も受け止めれなかったのに
今では、受け止めれるようになって…動きもついて行けるようになり…
ホワードさんの動きにもラグナもついて行けてるぐらいですからね…
「んじゃ何の試練なんだ?」
「………そうだな…そろそろ、二人は…もう試練を終わらせる時…だろう」
……え?それって………
「試練を終わらせるということは……今日やる試練が…最後の試練なのですか?」
「…そうなるな。もう、教えることは教えた……それに、もう君達二人の力は…実際の戦いの経験はないとはいえ…実力は守護神と並べれるだろう…」
「なんだろうな、長かったようで短い気がするぜ…」
「感じられる時間とはそういうものだ…」
では……一体、何の試練をやるのでしょう……?
「最期の試練は……王国での騎士が守護神へとなる者が必ずやる試練……守護神の試練を二人にやらせる…」
守護神の試練……確かに、これで決まるのでしたら…最適でしょうね…
「とはいえ……此所は王国ではない為、試練と似せるのだがな…」
「それで、どんな感じにしたらいいんだ!?」
「まずは…俺が幻覚で、何人の騎士達を作り出そう…そいつらを全て倒せ…。騎士達を全員倒したら…倒した先の場所に、俺の守護神の剣を地面に刺しておこう…それを抜け…。そして…最後に……いや、これは実際に向かったらわかる…。それらを終え…俺の所に戻ったら、試練は全て終わりだ」
「よし!そうと決まれば、やろうぜ!」
なぜ、最後に何をやることだけを言わなかったのでしょう?
「なお、試練をやる前に……ラグナとアステラルは…この武器を持って行け」
ホワードさんがラグナと私に渡した物は…
ラグナには、何かの硬い物で出来た剣と…
私には、ナイフらしき物と石を渡されました
「これって……本物の剣か!?」
「今回の試練は…理不尽なのもあるため、木剣ではなく…魔石で鍛えた剣を渡す…。命を落としそうになれば俺の判断で試練は止める…そうなったら、また修行だろうがな…」
「んなの、慣れてるって言葉じゃダメだけど…もう何度もそういうことはあったからな!」
「ですが、魔石から作ったのと言うと…このナイフと石は…」
「鍛冶屋に頼んで作製した物を俺が手を加えた物だ…。その石はアステラルの魔力の集中を高めてくれるだろう」
「アステラルに剣は無いのか!?」
「大丈夫です、剣なら既にありますから…この石を渡したのもそういうことですよね?」
「……あぁそうだ、見せてもらうぞ…元冬桜家の剣を……」
「私は見たことないぞ!?」
冬桜家の執事やメイドには…その証しとして
男性には執事服…女性にはメイド服を渡され
戦う時の為に、刀か剣も渡されるか自分で造れたり出来ます
今では、使う機会が無かったのですが…
島に来た時から、私の元々の剣は持ってきていました
ようやく、剣を握れる時が来たのですね…!
「アステラル!また後で見せてくれよな!」
「はいはい…」
「では、準備が出来たら言ってくれ」
ホワードさんは少し離れ、私達を見てくれてるようです
「アステラル、また後で夢の話をしような!」
「ですね。今は、最期の試練……守護神の試練を終わらせましょう」
「おう!」
ラグナと私は、ホワードさんの所へと進み
「……準備はいいか?」
「何時でも行けるぜ!」
「こちらも、行けます」
「…よし、この森を抜けて……遠くに見える、あそこの崖が最終目標だ…。ちなみに、ズルをして森の道を通らずに、いきなり崖に登ろうとするな…勝手に登ろうとしてる所は此所から見えてるからな…」
指を指した場所には、崖がありました
「んなのしないって!」
「木などには登っても良いのですか?」
「崖の近くでない木なら構わん。まぁただ…道に迷わないようにな」
「大丈夫、もう長い時間も一緒に過ごしたんだからな!」
「えぇ。もし迷っても、ホワードさん…見ていてくださいね」
「……………あぁ…」
ホワードさんの顔は…なぜか、とても悲しそうでした
何かを考えている様子にも見えます…
……これが最期の試練…ホワードさんも経験した試練…
いろいろと、思い出すこともあるのかもしれませんね
「にしても、本物の剣も軽いんだな!あの日の部屋とか警備してた騎士とかの剣とか重たそうだったけど、意外と軽いなぁー」
「…普通の一般な騎士でも、重いと思う者は居る…。それに、ラグナが軽いと思えるのは…修行の成果だろう」
「何日も岩を何万個も体に乗せて腕立て伏せや…それに続き、岩を体に縛って走り続けたりと…さらには、水中にまでと…筋肉も体力も恐ろしいですよ……あの時とは大違いです…」
まだ私が、ラグナを捕まえて部屋に閉じ込めた時……
ラグナは体力も筋肉もほとんどありませんでした…
そして、今のラグナ……
はっきり言って、私が捕まえれるかどうかと見たら…
捕まえれないでしょうね
けど…私も成長していますし
そもそも…ラグナを捕まえる理由は、今の私にはありませんからね
「よぉーし!ホワードのおっさん!合図を頼むぜ!」
「わかった…この木の棒を上に投げて、地面に棒が落ちた時が始まりの合図だ…」
「わかりました」
ホワードさんは、木の棒を空に投げて……
地面へと向かって落ちて行きます…
…………コンッ…
「始め!」
「行くぜ!アステラル!」
「はい!」
合図と共に、ラグナと私は森へと進み、崖へと向かいました
森の中を走り抜けて何分か経ちました
「最初の試練の騎士とかって何処に居るんだろうな!」
「ホワードさんのことですから…突然の奇襲などの可能性もあります。気をつけて進みましょう」
そう話しているうちに、霧が視界を……
「……この霧、どうやら…来たようですよ」
「足音が聞こえる…ってこれ何人居るんだ!?」
ザザザッ…
徐々に音は大きくなり……
ザザザッ!!
霧の中…私達の所へと向かってくる足音…そして、何かの姿が見え…
「…………………………」
そこに現れたのは……軍勢のような騎士達が行進して向かっていました
「こ、これは……」
「ひゃー!すげぇ数だな!」
何万人でしょうか?まだ霧の奥にも騎士は居るはず…
「これが守護神の試練……!」
「怪我では済まなさそうだな!」
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「守護神の試練1…霊刃の道……何人かは忘れたが…少なくとも、500万人以上の過去の騎士達の魂を地上へと呼び…それらと相手をし全てを倒す…。今回はラグナとアステラルの二人でしているため数は1000万人は居るだろう…。この試練はただ相手を倒すだけでなく…その軍勢の前にして怯まず戦える力…相手との立ち回りを考える力……。たとえ、霊や幻覚だとしても…それが本当の人でなら…この試練を乗り越えたとして…二人にはその軍勢を突破出来る力が本当の世界にもあるということ…。自分の強さと弱さを見極め…力を自ら制御し…己を高めていくこと……この試練には、それらなどが問われる…」
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霧は少しずつ晴れて…辺りが見易くなり
「どうします、ラグナ?」
あの騎士達を全員…倒さないといけない……か…
動きは遅いけど、もうすぐ…後ろにいる弓を持った野郎が構えて
打ってくる可能性が高いな…
「ともかく、やるだけやらないとな!」
「ですが…この軍勢をどうやって……」
「アステラルは少しの間、魔法で向かってくる騎士を止めてくれ!私がその隙に騎士を倒して、その間にアステラルは魔法でさらに騎士達を追い込んで、追い込んだところを二人で全員、倒す!」
「それ…何時もの追い込み狩りですよね…?」
「おう!」
「はぁ……わかりました、何時も通りですね」
「その方が、アステラルもやり易いだろ?」
「ですね…ラグナ、やりましょう!」
アステラルとは長い間、二人でしているんだ!
もう頭と体に、何をしたら良いのかは染み付いてるぜ!
「詠唱、氷の聖霊よ…我らの身を…守りたまえ……ブリザードウォール!」
ギシイイイイィィィィ!!!
アステラルは騎士達の前に氷の壁を地から出したぜ!
「………………」
どうやら、騎士達は壁の前で止まったようだけど…
魔法と思われる力で、氷の壁を壊そうとしてら奴や
壁が追いついてない所から行こうとしてる奴らが居るな…!
「行って!ラグナ!」
「アステラルには近づかせないからな!」
木を渡って、騎士達が止まっている場所へと向かい
その頭上近くへと来た
「…すぅー……よし、行くぜ!」
息を吸って、木から騎士達の中へと飛び込んだ!
その瞬間に、空中で暗殺剣を指で動かし
刃を出して騎士二人の首へと刺した
「………!?」
「…わりぃな……例え、本物じゃないってわかってても…これは人殺しなんだからな…」
暗殺剣を抜いて、周りを見たら
「………………」
騎士達の軍勢は私に狙いを定め、
槍とかで突撃しようとこっちに向かってくる…
「私は絶対に逃げないかんな!!」
突撃する騎士に向かって、私は下がらす
逆に走って向かって行った!
「うおおおりやあああああ!!」
槍が体に刺さる前に、槍の真上に乗って騎士達の顎を蹴り倒す
ズゴォォ!
「!!??」
うげっ…凄い音だ……
けど、これで怯んでる場合じゃない!
さらに、一人の騎士の首を掴んで自分の動きを回すような感じに動き
回転させ、周りの騎士の頭を蹴り割る!
グギャ!ゴカァ!スゴォ!
周りの騎士達は頭を蹴られて倒れた……
とりあえず、暗殺には頭が重要ってホワードさんから学んだからな!
けど…足を鍛えてないと、回ることも出来なかったな…
自分が何処まで鍛えれたのか、実感する…!
……って、まだ何人居るんだ?
「………!」
今度は盾と剣の分厚い鎧の騎士達がこっちに向かってきた…!
「よし!剣技の使いどころだな!」
背中に着けてた剣を出して握る!
そして、騎士達の方向へと剣を向ける!
「すぅ……あそこだな……!」
一気に騎士達の所へと走りながら
私は体を斜めに動かしながら、片足を前に出して
騎士達の両足にそのまま私の足をぶつけてながら
横に剣を向けて、騎士達の両足を斬る!
これってスライニングっていう技らしいんだけど
剣のは私の自流だぜ!
「!?」
バランスが崩れた騎士達は急いで体制を直そうと立ち上がろうとするが
「ふんっ!」
ズシャアアアア!!
一気に剣でまとめて斬り裂いたぜ!
「まだまだ後ろには何体も向かっている……今倒したので…1…2…3……あーわかんねぇけど沢山だ!」
とはいえ…数はいきなり減るわけないよな…!
「体力はまだある…けど、まともに相手をしてたら鍛えた体力でも…いずれは尽きる…アステラルの魔法の壁が完全に囲むまで待つしかねぇな!」
そのまま、剣と暗殺剣を使い分けて
騎士達を何体も何体も……何万体も…!
倒して倒して…倒していった…!
よし…!氷の壁は完成しました…!
「………!!!」
問題は…一部の壁を越えてきた騎士達ですね…
「ラグナは壁の向こうで戦っている…早く合流しないと……!」
「……!!!!」
騎士達の一部が私に向かってますね
「どいてください!」
騎士達は剣を払いますが、私は払った瞬間の剣の持ち手に
暗殺剣を刺して騎士達の手を使えなくしました
「…!!??」
「はあああっ!」
さらに、顔や腹に暗殺剣を突き刺して行動不能にしました
この暗殺剣……いくら相手が幻覚とはいえ…
鎧さえも貫通してしまうほどの威力…
これが暗殺者の武器……ですか
「この辺りで最後ですね……では、行きましょう」
私は氷の壁を登り、向こう側へと入りました
「どおおおおおりゃあああああ!!」
中では、ラグナが騎士達と戦っていました
「ラグナ!こっちは終わりました!」
ラグナの元へと飛び降りながら
暗殺剣を動かし、騎士達の頭上から刺しました
「!!??」
「よし!アステラル!この辺りのを倒すぜ!」
「はい!」
…そういえば、ラグナは一人でこれだけの相手をしていたのですね…
辺りには数えれないほど倒れている幻覚の騎士…
それでも、まだ数は減ってないですね…
しかも、ラグナは気づいてなさそうですが…
いや、そもそも知りませんよね…
この幻覚の騎士達の鎧を見てみると……
エールデ王国の剣と森の印が鎧に刻まれていますね
これは確か…当時の戦争で活躍した騎士に
送られる鎧……
霊ではなく幻覚ですが…恐ろしいですよ…
相手は少なくとも
当時の戦争で一人、50万人ぐらいは殺してるはずですから…!
海上の国や他の国も恐れていたのは…守護神騎士や
王国の上級騎士の騎士団なのですよ…!
……それだけ、ホワードさんは
私達を今まで育ててくれたのでしょうか…?
「やべっ!アステラル、あれは!」
ラグナが見ていたのは
矢を放とうとする騎士達……
「…………!!」
「詠唱!氷の聖霊よ!我らの身を…守りたまえ!ブリザードウォール!!」
ギシイイイイィィィィ!!!
急ぎ、私は氷の壁をラグナと私の周りに築きました
ヒュウウー…!
放れた矢…何とか間に合い、防ぐことは出来ましたが…
あれは魔力で構成された矢…
普通の狩りで使ってきた弓矢とは訳が違います…
「サンキューな!アステラル!…んで、どうすっかぁ…」
「ですね…それに、あまり長くは持ちませんよ…!」
魔力を出し続け、この氷の壁を補強していますが…
人数による力に潰され…魔力が強い私でも
潰されてしまいそうです…!
「あの矢は…あそこまでが限界か…」
何回も放たれる矢…このままでは……!
「ラグナ?何か考えがあるのですか?」
「あいつらの弓矢は上に向けて打ってる…その時に飛んでる矢の高さは…あそこまでが限界なんだな?」
「そのようですが…」
「アステラル、さっき言ってた追い込みを此処でやろう!」
「えぇ!?今ですか!?」
「おう!まだ剣や槍を持った騎士達は向かってる最中…しかも、大きい盾を持ってやがる…あれを突破するのは私では無理だけど……アステラルの魔法なら下から崩せれる…!あの矢が飛べれる高さ以上に魔法を放ってくれ!そしたら、アステラルが放った魔法を私が足場にして騎士達の所を上から突破する!矢もその高さなら移動してる間は少しは届かないはず!上と下からの同時攻撃ってな!」
「……わかりました。けど、あの魔法を発動してる間は魔力をかなり消費します…その間は……」
「あぁ!わかってる!アステラルのことは私が守る!けど、アステラルも私のことを守ってくれ!今までも、これからも!」
その言葉…前にも聞きましたよ……もう……
ヒュウウウー…!!
また矢が放たれて…前方には槍を構えた騎士達が迫ってきていました
「行きますよ!ラグナ!」
「あぁ!行くぜ!」
私も…ラグナを守ります…!
ラグナと私は手を繋いで、詠唱を唱えました…!
「「詠唱!!」」
「我が心は氷…!「炎よ!」我の心を溶き砕き!「友を支える!」
「「明日への柱を!スノーウルフロイントシャフト!!」」
ピキキキキ………ギイイイイイイイイイイッッ!!
大きな氷の柱が、騎士達の前へと地上から伸びて
騎士達へと氷の柱は向かっていきました
「……!?!?!?!?」
ギシシシシシシシシシシシシシッッッ!!!!
柱はどんどん迫り…一気に騎士達の体制を崩しました…!
「よし!行くぜ!アステラル!」
「え?あ、ら、らぐなぁ!?」
ら、ラグナは私の手を引っ張って
氷の柱を進んで飛んで行きましたぁ!?
「うおおおおおおおおおっ!!!」
「え、え、えっと……いやあああああああっ!!!」
もうどうにでもなってください!?
ラグナと私は、そのまま騎士達の場所へと進んで
降り立ちました
「……!!!」
「やらせねええ!!」
ラグナはバランスの崩れた騎士の大盾を
強引に奪い取って
ブーメランのように周りに投げました
ゴンッ!ゴンッ!!ゴンッ!!!
見事にほとんどの騎士達の頭に当たったようですね…
「私も…そろそろ、やりますよ…!」
私は手を前に出し、また詠唱を唱えます…!
「詠唱……!季節外れに咲く冬の桜…咲き散るのは雪蕾…咲き誇るのは舞う冬蕾…!召喚!吹魂雪剣(ふがんきけん)!!」
シュウウゥ……フゥウウウウウ……!!
魔力の氷が手に集まり…少しずつ形成されていく剣…
「…これが……私の剣です!」
吹魂雪剣を握り、私は騎士達にへと剣を振るう
シュウウゥ……ズシャアー!!
「……………!?」
騎士達を斬ると同時に
騎士達は氷のようにその場で立って固まりました
「すげぇ…あれがアステラルの剣かぁ!綺麗だな!…へっくしゅ!!」
私……この剣をようやく扱えるようになったのですね…!
こんなに軽く持てるようになれたのも…
ホワードさんとラグナのおかげです…!
「……!!」
さらに、沢山の騎士達が剣を私に払ってきます
「もうあの時の私ではありません…!」
払ってきた瞬間に、剣を縦に向けて防御をし
剣と剣が交差するように騎士の剣を動かして
上に剣を払い投げしました
「…………!」
剣の無くなった騎士を順に
同時に周りの騎士達も剣で貫きました
「やああああああっ!!」
グジュウウゥー!!
「………ラグナ、もうすぐ柱がこの場所を塞ぎます。脱出しましょう」
「だな。こっちも終わったぜ」
どうやら、ラグナは弓矢を持った騎士達を倒したようですね
私達は、氷の壁を登り
その場から離れました
ギイイイイイイイイイイッッ!!
内側は氷の柱が
残った騎士達に迫り
みるみると騎士達を追い詰めて
倒していきました
そして、それを今……
ラグナと私は見届けました
「…………………やったな!アステラル!」
「…ですね!」
私達はお互いの手をぶつけて…喜びを交わしました
「さてと、崖へ向かおう!」
「もう少しです!」
………けど、ラグナと私…
本当に……倒してしまったのですね……
…嬉しいことなのか、悲しいことなのか
私にはわかりません
だって、もしも……
この騎士達が本物なのでしたら…私達は殺人鬼です…
……さっきのラグナは…
少しだけ…静かでした……
ラグナも思っているのでしょうか…?
夢に近くになったのは確かですが…
この先…何が……
「アステラル、行こう」
「…はい」
それでも、私達は………………
森の中を進んでいくと
辺りの景色はゴツゴツとした
森などの自然は石や岩に景色を変えて
海の流れる音が聴こえてきました…
「崖が近いな!」
「確か、ホワードさんの剣を抜くのでしたよね」
「けど、何かなかったか?ほら、最終目標…だっけ?それは着いたらわかるとかさ…」
「ともかく、行ってましょう」
「そうだな!考えるよりも、こういうのは行動した方が早いからな!」
「はぁ……相変わらずですね…」
「ん?何が?」
「何でもありませんよ。それより、そろそろですよ」
「お、おう!」
私達はさらに奥へと進み……
景色を抜けた先には………
海に打たれる崖と……
その先に刺されていた
ホワードさんの剣でした…
「あれがおっさんの剣だな!」
「剣を抜いて戻りましょう!」
私達は剣に近づいた次の瞬間でした
ヒュ…………
何かが風を突き抜けて
通り抜けて私達の所へと向かってきてるようです
「……そうも行かねぇみたいだな!」
「ですね…!」
その向かってきた物は
ナイフのような小さい刃物が
何個かこっちに向かっていました
「せやっ!」
「はあっ!」
シュバッ!シュバッ!
飛んできた刃物を私達は跳ね返して
辺りを見渡しました
「まだ騎士の残りが居たのか!?」
「ですが、気配や魔力らしきものは…」
「当然さ、気配を消すことは得意なのでね」
突如と誰かの声が聞こえました
「試しにナイフを投げてみたのだが、体で払ってしまうところまで…ホワードから鍛えられているようだな」
そして、その声の主は
私達が来ていた森側から
姿を見せました……
「喋れる幻覚も居たんだな!」
「明らかに幻覚ではありませんよ!?……ともかく、誰ですか?あなたは…この島には三人しか居ないはず…。それに……なぜホワードさんの事を……」
あの服装………
黒と銀のローブ……ホワードさんのと似ている…?
色は違いますが…服の形が似てきます……
顔は見えませんが………この人は…いったい……!?
「さて…話してる暇があるのなら、手を動かさないと死ぬのでは済まなくなるのでね」
声の主はナイフを手に取り
凄い速さで向かってきました
「こりゃやるしかないな!アステラル!」
「相手は一人ですが、油断をしないでください!この人、さっきの幻覚とは違います!?」
「一撃…一撃でいい。体に一撃を与えてみたまえ、それが今の試練だ」
行けばわかるとホワードさんが言っていましたが…
この人は……ホワードさんの知り合い…?
「おりゃあ!」
ラグナは蹴りや殴りで声の主に攻撃をしていますが……
「肉体の筋力と体力と正確……もう言うことはないが…それだけで私に当てれると思わないで欲しい」
全てが受け流され、避けられてるようです…
…いえ、ですが……
「いやいや、まだまだ鍛えないといけないかなぁ!」
「ふっ…やはり頭は変わっておらんようだ……」
相手もナイフでラグナを切り裂こうとしてますが
ラグナも腕や膝を使って派を受け止め
避けてるようですね
「まるで鋼のような肉体だな…。それをさらに磨こうとするとは恐れ入る……」
「あんたの速さに追い付くことは出来ないかもしれない…けど、アステラル!」
「私の存在を忘れられては困ります!」
私は後ろから蹴り回し行い…
「君が冬桜家の……イレギュラーな存在か…」
「…くっ!」
まさかの、ラグナと私の同時攻撃を受け止めて
その場で立っていました
「すげぇな、あんた!」
「なぜ武器を使わない?さっきから君達がしているのは格闘術ばかり…なぜだね?」
「別に、武器じゃなくても一撃入れたら良いんだろ?」
「甘い……ナイフは幻覚ではなく本物だ。武器を手に取れ、斬られてからでは遅いのでね…」
「嫌だ!」「お断りします」
私達は即答しました
同じようですね
「これはあくまで実戦に近いものであって実戦ではない!あんたが本当の生身の人間で殺し合いなんて試練じゃないからな!」
「もしも武器を使うのでしたら、木で作られた剣を使いますが…今回は持ってきてないので使えませんし、あなたがもしも私達を殺すのでしたら…気配を直前まで殺して私達に接近していたはずですから」
「ほう…言ってくれるな…」
受け止めていた攻撃を飛ばして
声の主は後ろに後退しつつバク転をし
体制を整えました
が、しかし
「武器は使いませんが、魔法は少し使わせてもらいますよ」
私はバク転の着地した場所の地面を凍らせて
滑らせるようにしました
「……やはり魔法か…」
「うおりゃああああ!」
ラグナは足の力任せで地面を蹴り
その衝撃で一気に声の主を追い詰めました
「………子供の頃から此所まで…どれだけの筋力を手に入れたんだ…」
声の主はナイフでラグナの攻撃をガードしようとしてますが…
「そう来ると思ったぜ!」
ラグナは声の主のナイフを掴もうとしていたのです
「……なっ!…こっちを狙っていたというのかね…!?」
ですが、それに気づいた声の主は
ナイフを何処かに投げ飛ばしたのです
「もう取らさせませんよ」
私は投げたナイフを拾いました
………あれ?これは……
「これで同じだな!」
「…肉体では圧倒的に不利か…!」
投げた時にバランスを失った黒頭は
防御をとろうとしても間に合わず
私は黒頭の腹の直前に拳を止めた!
「…………認めよう。君達の合格だ」
「もしも、あんたがあのナイフを持ったままなら…この試練はわかんなかったな」
こいつの速さには驚かされたぜ…
あんなに刃物を器用に扱ってしまうんだ
いくら鍛えても、流石に無理だと私でも思う
器用と筋肉は別だからな!
「このナイフ……あなたが投げたのはラグナにナイフを壊されない為ですね?」
アステラルがナイフを拾っていたみたいだな!
「なぜそう思う?」
「…以前にホワードさんから聞いたことがあるのですが……魔眼という力には必ず、発言時に武器も生まれてくると…このナイフには魔力ではなく別の何かの力が流れていました。魔眼を持つ人の弱点は…眼を傷つけてはいけないことと…その武器を壊したらいけないこと……もしもやってしまったら砂になって消えると…違いませんか?」
「…………ふっははははは…!やってくれるな…ホワードめ…だが、期待出来そうだ」
「そうや、あんたは何者なんだ?」
「…私か?私はホワードに呼ばれて君達の試練を定めに来たのさ」
「名前はなんて言うんだ!?」
「……そうだな。シセイと呼んでくれ」
黒頭のシセイは…
被っていたローブを外しながら答えてくれた
「こんなに成長していたのは予想外だね」
あれ?よく見たら女?
「…あれ?女性の方だったのですね」
「それ私も思った!」
「ふっ…胸は残念ながら君達ほど育ってなくてね」
シセイは座りながら話してくれてる
何か、アステラルと同じで髪が白いなー
「貴女は私達の事を知っていたのですか?」
「あぁホワードからは聞いてはいた。私はホワードとは古い知り合いでね…同じ暗殺者のようなものさ。騎士団ではないがね」
「……あれ?この話を何処かで…………」
「だから似てたんだなー」
「だけど、ホワードが私に試練に付き合って欲しいと呼ばれ驚いたもの…君達にも成長で驚かせれる…時の時間とは早いものだね」
「そうだな!けど、それが人って者だろうと思うぜ!」
「………そうだろうね。さて、試練は終わった…その剣をホワードに持っていくと良いだろう」
「……………………」
「あれ?アステラル?」
なぜか、アステラルの顔は何かを考えていた様子だった
「……あ、すみません…大丈夫です」
「………………では、行くが良い。君達の「物語」へ」
「アステラル!」
「剣を抜きましょう!」
アステラルと私は……
二人で剣が刺さった所へと近づき……
一緒に握り…
「………せぇー…!」
「のぉー!」
ギィィィィィィィ…………………!
刺さったホワードのおっさんの剣を………抜いた!
「…よし!戻るか!」
「ですね!」
「…………また会える日があることを…」
「んじゃあなー!シセイ!」
「試練、ありがとうございました…!」
私とアステラルは
崖から飛び降りてその場を離れた!
ヒュウウゥー……
「………………後、20年後…その時が本番の始まりなのだよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラグナと私は守護神の剣を持ち
ホワードさんの所へと戻ってきました
「……よっ!ホワードのおっさん!帰ってきたぜ!」
「試練は…終わりました……!」
「…あぁ……おめでとう。ラグナ……アステラル……」
ホワードさんは剣を手に取り
鞘へと収めました
「守護神……そして、全ての試練は…終わった…」
「あの…シセイさんは……」
「あいつはどうだった?」
「凄く強かったな!」
「……………」
「どうした?アステラル?何か聞きたそうな顔だな」
「…いえ、あえてこの事は聞かないことにしておきます」
あのシセイという方…………
ラグナと私とホワードさんが修行して間もない時に
ホワードさんが話してくれた暗殺者の話………
まだ確信はありませんから…話さないことにします
「そうか………。さて、これで試練は終わって…もう二人はこの島から離れられ…二人の思う道へと行ける……だが、試練は終わっても…人生に生きる試練を忘れるな」
「あぁ!」
「人生の試練…それが私達の試練ですね!」
「おいおい…まぁそれでも良いんだが…」
「んじゃ!早速泳いで行くか!」
「流石に無理ですよ!?方向もわからないのに!?」
もう…早すぎませんか……
「あ、それもそうだな!」
「行く前に、試練が終わった二人に渡したい物がある」
ホワードさんは拠点の中へと戻り
何かを取り出して来ました
「……これは…?」
ホワードさんが持ってきてくれた物……それは…………
「二人が試練を終わらせて…立派になった時に渡そうと思ってな…」
「これって……服か!?」
「……世界に一つしかない…君達二人のアサシンローブだ。旅をするときに…街や村などでは…その姿は目立つだろうからな」
「夜中の間…作っていたのはこれだったのですね…!」
「ありがとうな!ホワードのおっさん!」
「早速、着てみるといい……黒と赤のローブが…ラグナの…白と青のローブがアステラルのだ」
ラグナと私は……拠点の中に入り
服を着替えてみました
数分後……
「うおおおおっ!カッコいいな!」
ラグナの服…なんだか海賊ぽい色の服ですね
「気に入ってくれたか?それは俺なりに海賊のイメージで作ってみたのだが……」
あ、当たっていたのですか……
「おぉまじか!ちゃんと服の高さも合ってるし、動きやすい…すげぇぇ!」
「アステラルのは…冬桜家のイメージで作ってみた……どうだ?」
「えぇ、凄く良いです…!」
「それは良かった……それと、これも渡しておく…」
ホワードさんはラグナに、何かの紙を渡しました
「俺が書いたこの辺り周辺の地図だ……南を進めば村があるはずだ……役に立つだろう」
「何から何まで…本当にありがとうな……!」
「……船も渡そう…」
「ホワードさん、貴方はどうするのですか?」
「…そうだな。俺はこの島にもうしばらく暮らすとしよう」
「ホワードのおっさん!また会おうな!」
「……………ロリア…」
ホワードさんは何かを呟きました
「…?」
「…………………………ロリア、それが俺の……本当の名だ…」
「……それって!?」
「言ってみたくなっただけだ…」
「ロリア…か!んじゃまた会おうな!ロリアのおっさん!」
「お元気でロリアさん…!」
「……もしも、王国に行く日があるのなら……よろしく頼んでも良いか?」
「あぁ!わかったぜ!…それと……」
「…ん?」
「……運命からは、もう困ってないか?」
「……………………はっははは……あぁ、もう身軽だ…」
「そりゃ良かったぜ!」
私はホワードさんの……ロリアさんの船を海へと放ちました
「ラグナ、何時でも行けますよ」
「おう!」
ラグナと私は船へと乗り……
少しずつ……動いて行きました……
「……それじゃまたなー!おっさん!!」
「お体に気を付けてくださいねー!!」
私達はホワードさんにお別れを告げました…
「…強く生きていくがよい……若き者達よ……」
ホワードさんは…静かにこっちを見て…見送ってくれました……
そう……これからが………
これからが……ラグナと私の…本当の始まり!
…………ホワード…どうするんだ…?
…さてな……俺は……これで安心して眠れる…シセイ、貴様はどうする?
………………ホワード……貴方と会えたことは忘れないさ………
あぁ……貴様も行くがよい…
…………………ありがとう…先祖様……
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