愛と死を乞う

嶼船井

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花束

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  私は死へと向かう旅に出た。
  ランガイスの湾岸を歩き、喧騒の街をすり抜けた。人々は歩いている、ただ歩いている。私は人波に逆らい、前を見ながらも、何を見ているのかわからなかった。
  ただ、歩いている、ただ歩いている。
  ——
  「この花束、いくらですか?」
  「12元です。」
  手を差し出し、お金を渡す。私の腕には、私に似つかわしくない花束が抱えられていた。見合いに行くのだろうか、それとも誰かの葬式に参列するのだろうか。自分でもよくわからず、私は湾岸へと向かった。
  スマホを開き、いくつかのアプリを削除した。残ったのは、数少ないSNSアプリだけだった。それを開き、母のアイコンをタップする。
  「ごめんなさい。」
  送信して、ログアウト。私は最低限の社会的つながりすら絶ってしまった。今や、私は死人同然だった。道中、腰に手をやる。冷たい感触が私を安心させ、さらに前へと歩を進める。
  私は鉄の流れの中を歩き、コンクリートでできた森の中を歩いた。人々の群れを抜け、彼らはスマホを見つめ、私は太陽を見上げる。かつて嫌悪していたその光は、今ではやさしく、私の砕け散った魂に降り注ぐ。それが皮肉でたまらず、思わず身震いした。
  それでも私は歩いている、ただ歩いている。
  やがて埃まみれの街を抜け、清々しい海風が顔に当たった。死を迎える前の自然の優しさを味わいながら。
  私は歩き続けた。
  ——
  ついに、怒涛が打ち寄せる湾岸にたどり着いた。
  ここは戦後の乱葬地で、誰もこの廃墟を開発しようとはしなかった。百年も前の海堤に、ただ波が何度も打ち寄せている。
  人影一つない、まさに私が望んでいた場所だ。
  私はついに腰に手を伸ばし、鉄の塊を取り出す。
  一丁の拳銃、一発の弾丸。
  抱えた花束は、私と共に海風を浴びていた。時に穏やかに、時に荒々しく、花びらが震え、いくつかが吹き飛んでいく。それは、既に死んだ私の思考と共に、風に舞い上がった。
  23年の命はここで終わろうとしていた。そう思うと、心の底から歓喜が湧いてきた。しかし、私がこの花束を墓に持ってきたことで、憎悪と恥が弾丸よりも先に私の頭を貫いた。
  しばらくして、私は銃を持ち上げ、円筒の銃口をこめかみに押し当てた。そして、引き金を引いた。銃声が響き、私の体は砂浜に転がり落ちた。
  私は死んだ。
  血がじわじわと砂を染め、波は何度も私の体を洗い流し、血と共に私の花びらを海へと運び去った。次の瞬間、花びらは海の中に沈み、二度と浮かび上がることはなかった。
  やがて、私は起き上がろうとした。目の前には、海辺に無様に横たわる私の死体が見えた。その手には、私と共に死んだ花束が握られている。一丁の拳銃と、散らばった血痕が海岸に残されていた。沈みゆく夕日は、私の死に目もくれなかった。
  少しして、私は悟った。私は死んだのだ。ランガイスの湾で。
  発見されても、その報道は朝の新聞に載る程度で、若者の自殺が注目されることはないだろう。まるで消音された喜劇のようだ。最終的に、私を迎えるのは小さな墓だけだ。
  これが私の望んでいたことなのかもしれない。
  私は一つのため息すらつかず、虚ろな目で自分の死体を見つめた。まるで、他人が死んだかのように。しかし、私には自分を悼む者など誰もいない。だから、私は自分に花を捧げたのだ。
  波が私の血を洗い流し、最後の一枚の花びらを運び去るまで、私はその場を立ち去ることができなかった。
  ついに、私は背を向け、歩き出した。
  死んでもなお、私はどこへ向かうべきか、わからないままだった。
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