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第02章:金のコンパスの試練(全07話)
第07話:冒険者より、最愛の人へ
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北へ。
覚醒した金のペンダントに導かれ、リコとクロがたどり着いたのは、山脈の麓に築かれた、活気と、そして鉄の匂いがする町だった。冒険者ギルドの城砦支部。高ランクの魔物が棲まうダンジョンを間近に控え、腕利きの冒険者たちが集う、実力だけがものを言う場所だ。
「へっ、いよいよ俺様たちの出る幕はなしか。剣やら魔法やらが得意な連中の巣窟じゃねえか」
クロの軽口に、リコは答えなかった。彼女の視線は、ギルドの掲示板に張り出された、一枚の特別な依頼書に釘付けになっていたからだ。
『高難易度ダンジョン「嘆きの洞窟」における遺品回収。パーティメンバーの亡骸を発見、及び遺品の回収に協力できる錬金術師、または特殊技能保持者を求む。報酬、応相談』
その依頼書から、他のどの依頼書よりも強く、哀しい魂の気配がした。報酬のためではない。この魂の唄を聴くために、リコは、ただその紙面をじっと見つめていた。
「……その依頼書が、気になるの?」
ふと、背後から優しい声がした。振り返ると、ギルドの受付嬢が、不思議そうな、しかし親切な眼差しでリコを見つめていた。
「私はマリナ。ここの受付をしているの。ドノバンたちが難儀している依頼なんだけど、亡くなった仲間が見つからなくて、先に進めないみたいで…。何か、力になれること、あるのかな?」
リコがためらっていると、クロが横から口を挟んだ。
「へっ、こいつの鼻は特別でな。探し物ならお手の物よ。特に、'忘れ物'はな」
マリナは、クロが喋ったことに少し驚いたようだったが、すぐにリコの胸で輝く金のペンダントと、彼女の持つ不思議な雰囲気に目を向け、何かを察したように小さく頷いた。
「……分かった。私から話してみるね。ドノバンは気難しいけど、今は藁にもすがりたいはずだから」
◇
マリナにギルドの奥へと案内されると、ドノバンは仲間たちと酒を飲みながら、忌々しげに舌打ちをした。
「――本当に、この小娘を連れて行くのか?」
ドノバンは、不機嫌を隠そうともせずに言った。その視線はリコを侮り、そして、彼女を連れてきたマリナに向けられる一瞬だけ、複雑な光を宿した。
(マリナの手前、無下にもできん。それに、ここでモルダの遺品回収に躍起になっている姿を見せれば、あいつの俺を見る目も変わるかもしれん…)
表向きの苛立ちとは裏腹に、彼の心の内では打算が渦巻いていた。
「俺たちのミスで死ねせたモルダの遺品回収だ。ガキのお守りをしている暇はねえ」
リコは何も言わず、ただ、まっすぐにドノバンを見つめ返した。
結局、マリナへの体面と、彼女の強い推薦が決め手となり、リコはドノバンのパーティに同行することになった。「錬金術師協会」のブロンズ身分証は、その決定を仲間たちに納得させるための、都合の良い口実に過ぎなかった。
嘆きの洞窟の内部は、湿った空気と、不気味な静寂に満ちていた。
しばらく進んだ先、広間のような空間で、一行は一体の魔物と遭遇した。岩のような皮膚を持つ、巨大なトカゲ。その目は、敵意と警戒心で爛々と輝いている。
「チッ、面倒な。さっさと片付けるぞ!」
ドノバンが戦斧を構え、突進しようとした、その瞬間だった。
「……待って」
リコが、静かに制止した。
彼女は、武器を構えることなく、ゆっくりと魔物の前へと歩み出る。
「……怖がらせて、ごめんなさい。私たちは、あなたと戦いに来たんじゃない。……ここで亡くなった人を、探してるの」
リコの「耳」には、魔物の心の声が聴こえていた。それは、ただ己の縄張りと、巣に残した卵を守ろうとする、親としての切実な恐怖の叫びだった。
リコは、ただ、静かに語りかける。大丈夫、危害は加えない、と。
戦斧を構えたドノバンたちには決して見せることのない、魔物の理知的な瞳が、まっすぐにリコを見つめ返している。
やがて、魔物は敵意を解くと、巨大な頭を洞窟の奥へと向け、低く一度だけ鳴いた。まるで、「あちらだ」と、道を指し示すかのように。
◇
魔物が示した洞窟の最深部で、彼らは、モルダの亡骸を発見した。
ドノバンたちが遺品を回収する傍らで、リコは、そこに残された魂の残滓に手を触れていた。
彼女の心に流れ込んできたのは、一つの魂から発せられているとは思えないほど、矛盾した二つの「最期の唄」だった。
一つは、地獄の業火のように灼けつく、あまりにも重い唄。
もう一つは、夜明けの光のように澄み切った、あまりにも優しい唄。
「……手紙を、書きます」
クロは、その魂から流れ込む憎悪のあまりの重さに顔をしかめながらも、黙って自らの胸から漆黒の羽根を一枚引き抜いた。
リコがその羽根に触れると、魂の灼けつくような唄が吸い込まれ、羽根は瞬く間に硬質な羊皮紙へと姿を変えた。
そこに浮かび上がった文字を読み、リコの顔から血の気が引いた。
それは、手紙ではなかった。彼女が今まで書いたどの想いとも違う、あまりにも禍々しい、魂からの呪詛そのものだった。
リコは、出来上がった手紙を手に、その場に立ち尽くした。
これが、魂の真実だとしても、本当に届けるべきなのだろうか。この手紙は、人を救うのではなく、人を壊してしまうかもしれない。
あの山小屋で得たはずの確信が、ぐらりと揺らぐ。
彼女の小さな手は、手紙を握りしめたまま、震えていた。
「おい、小娘。何をもたもたしてる」
リコの逡巡に気づいたドノバンが、苛立った声で言った。
「そいつは、モルダの遺書か何かか? さっさとよこせ」
リコがためらうのを見て、ドノバンはさらに眉を吊り上げた。
「何を書いたんだ、お前は!」
彼は、リコの手から、乱暴にその羊皮紙をひったくった。
「……なんだ、こりゃ」
ドノバンは、奪い取った手紙に訝しげに目を通し、そこに綴られた文字を読んだ。
『ドノバン。どうして俺を見捨てて逃げたんだ。俺はお前を許さない。一生、お前を呪ってやる』
その瞬間、彼の顔から血の気が引いた。
「あ……ああ……違う、俺は……逃げてない、あれは……」
彼は、何か見えないものから逃れるように、めちゃくちゃに頭を振り始めた。
「来るな! あれはお前が、マリナのために、無茶をしたからだ! 俺のせいじゃない! 仕方なかったんだ! 来るなァァァァッ!!」
ドノバンは、絶叫と共に戦斧を投げ捨てると、狂ったように洞窟の闇の奥へと走り去っていった。その姿が、暗闇に消えるまで、残されたパーティメンバーは誰一人、動くことができなかった。
やがて、メンバーの一人が、吐き捨てるように、しかし誰に言うでもなく呟いた。
「……いつか、こうなると思っていた」
リコは、呆然と立ち尽くしていた。
自らの配達が、一人の屈強な男を、いとも容易く破壊してしまった。
その時、まだその場に残っていたモルダの魂が、彼女に語りかける。
『……ありがとう。……もう一つ、頼めるだろうか』
リコは、モルダの魂に促されるまま、彼の遺品袋から、婚約指輪が入っていた小さな布袋を取り出した。彼女がその布袋に触れると、魂の優しい唄が吸い込まれ、布地そのものが、柔らかな手紙へと姿を変えた。
◇
冒険者ギルドの受付カウンターは、いつもと変わらぬ喧騒に満ちていた。
リコは、マリナの前に、静かに立つ。
「……モルダさんからの、お届けものです」
マリナは、怪訝な顔をしながらも、その手紙を受け取った。そして、そこに綴られた言葉を読み、はっと息をのむ。
リコは、モルダの遺品袋から、手紙の媒体となった布袋とは別に、小さな銀の指輪を取り出し、彼女の前に置いた。
『マリナ。これを君に渡すまで、死ねるわけがなかったんだ。愛している』
手紙と、その指輪を交互に見つめ、マリナの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「……馬鹿……。こんなものなくても、ずっと、待っていたのに……」
嗚咽が、ギルドの喧騒の中に、小さく、しかし確かに響き渡った。
モルダの魂が、満足そうに微笑むのがリコには視えた。魂は光の粒子となり、リコの金のペンダントへと静かに吸い込まれていく。
ペンダントが、新たな方角を指し示す。
リコは、泣き続けるマリナに深く一礼すると、静かに踵を返した。
ギルドの外に出ると、夕日が町を赤く染めていた。
「……後味の悪い仕事だったな」
クロが、リコの気持ちを代弁するように言った。
「なあ、リコ。お前のやってることは、本当に正しいのか?」
その問いに、リコはしばらく黙っていた。そして、ゆっくりと顔を上げる。その瞳には、涙はなく、ただ、全てを受け止めたかのような、静かな光が宿っていた。
「……分からない。でも、これが『試練』だっていうなら、きっと……」
彼女は、言葉を区切ると、一度だけ強く唇を結んだ。
「……目をそらしちゃ、いけないんだと思う」
魂の真実が、誰かを幸福にし、誰かを破滅させる。
その、あまりにも重い現実から。
リコの足取りは、今までよりも少しだけ、重かった。だが、その一歩一歩は、迷いのない、確かなものだった。
覚醒した金のペンダントに導かれ、リコとクロがたどり着いたのは、山脈の麓に築かれた、活気と、そして鉄の匂いがする町だった。冒険者ギルドの城砦支部。高ランクの魔物が棲まうダンジョンを間近に控え、腕利きの冒険者たちが集う、実力だけがものを言う場所だ。
「へっ、いよいよ俺様たちの出る幕はなしか。剣やら魔法やらが得意な連中の巣窟じゃねえか」
クロの軽口に、リコは答えなかった。彼女の視線は、ギルドの掲示板に張り出された、一枚の特別な依頼書に釘付けになっていたからだ。
『高難易度ダンジョン「嘆きの洞窟」における遺品回収。パーティメンバーの亡骸を発見、及び遺品の回収に協力できる錬金術師、または特殊技能保持者を求む。報酬、応相談』
その依頼書から、他のどの依頼書よりも強く、哀しい魂の気配がした。報酬のためではない。この魂の唄を聴くために、リコは、ただその紙面をじっと見つめていた。
「……その依頼書が、気になるの?」
ふと、背後から優しい声がした。振り返ると、ギルドの受付嬢が、不思議そうな、しかし親切な眼差しでリコを見つめていた。
「私はマリナ。ここの受付をしているの。ドノバンたちが難儀している依頼なんだけど、亡くなった仲間が見つからなくて、先に進めないみたいで…。何か、力になれること、あるのかな?」
リコがためらっていると、クロが横から口を挟んだ。
「へっ、こいつの鼻は特別でな。探し物ならお手の物よ。特に、'忘れ物'はな」
マリナは、クロが喋ったことに少し驚いたようだったが、すぐにリコの胸で輝く金のペンダントと、彼女の持つ不思議な雰囲気に目を向け、何かを察したように小さく頷いた。
「……分かった。私から話してみるね。ドノバンは気難しいけど、今は藁にもすがりたいはずだから」
◇
マリナにギルドの奥へと案内されると、ドノバンは仲間たちと酒を飲みながら、忌々しげに舌打ちをした。
「――本当に、この小娘を連れて行くのか?」
ドノバンは、不機嫌を隠そうともせずに言った。その視線はリコを侮り、そして、彼女を連れてきたマリナに向けられる一瞬だけ、複雑な光を宿した。
(マリナの手前、無下にもできん。それに、ここでモルダの遺品回収に躍起になっている姿を見せれば、あいつの俺を見る目も変わるかもしれん…)
表向きの苛立ちとは裏腹に、彼の心の内では打算が渦巻いていた。
「俺たちのミスで死ねせたモルダの遺品回収だ。ガキのお守りをしている暇はねえ」
リコは何も言わず、ただ、まっすぐにドノバンを見つめ返した。
結局、マリナへの体面と、彼女の強い推薦が決め手となり、リコはドノバンのパーティに同行することになった。「錬金術師協会」のブロンズ身分証は、その決定を仲間たちに納得させるための、都合の良い口実に過ぎなかった。
嘆きの洞窟の内部は、湿った空気と、不気味な静寂に満ちていた。
しばらく進んだ先、広間のような空間で、一行は一体の魔物と遭遇した。岩のような皮膚を持つ、巨大なトカゲ。その目は、敵意と警戒心で爛々と輝いている。
「チッ、面倒な。さっさと片付けるぞ!」
ドノバンが戦斧を構え、突進しようとした、その瞬間だった。
「……待って」
リコが、静かに制止した。
彼女は、武器を構えることなく、ゆっくりと魔物の前へと歩み出る。
「……怖がらせて、ごめんなさい。私たちは、あなたと戦いに来たんじゃない。……ここで亡くなった人を、探してるの」
リコの「耳」には、魔物の心の声が聴こえていた。それは、ただ己の縄張りと、巣に残した卵を守ろうとする、親としての切実な恐怖の叫びだった。
リコは、ただ、静かに語りかける。大丈夫、危害は加えない、と。
戦斧を構えたドノバンたちには決して見せることのない、魔物の理知的な瞳が、まっすぐにリコを見つめ返している。
やがて、魔物は敵意を解くと、巨大な頭を洞窟の奥へと向け、低く一度だけ鳴いた。まるで、「あちらだ」と、道を指し示すかのように。
◇
魔物が示した洞窟の最深部で、彼らは、モルダの亡骸を発見した。
ドノバンたちが遺品を回収する傍らで、リコは、そこに残された魂の残滓に手を触れていた。
彼女の心に流れ込んできたのは、一つの魂から発せられているとは思えないほど、矛盾した二つの「最期の唄」だった。
一つは、地獄の業火のように灼けつく、あまりにも重い唄。
もう一つは、夜明けの光のように澄み切った、あまりにも優しい唄。
「……手紙を、書きます」
クロは、その魂から流れ込む憎悪のあまりの重さに顔をしかめながらも、黙って自らの胸から漆黒の羽根を一枚引き抜いた。
リコがその羽根に触れると、魂の灼けつくような唄が吸い込まれ、羽根は瞬く間に硬質な羊皮紙へと姿を変えた。
そこに浮かび上がった文字を読み、リコの顔から血の気が引いた。
それは、手紙ではなかった。彼女が今まで書いたどの想いとも違う、あまりにも禍々しい、魂からの呪詛そのものだった。
リコは、出来上がった手紙を手に、その場に立ち尽くした。
これが、魂の真実だとしても、本当に届けるべきなのだろうか。この手紙は、人を救うのではなく、人を壊してしまうかもしれない。
あの山小屋で得たはずの確信が、ぐらりと揺らぐ。
彼女の小さな手は、手紙を握りしめたまま、震えていた。
「おい、小娘。何をもたもたしてる」
リコの逡巡に気づいたドノバンが、苛立った声で言った。
「そいつは、モルダの遺書か何かか? さっさとよこせ」
リコがためらうのを見て、ドノバンはさらに眉を吊り上げた。
「何を書いたんだ、お前は!」
彼は、リコの手から、乱暴にその羊皮紙をひったくった。
「……なんだ、こりゃ」
ドノバンは、奪い取った手紙に訝しげに目を通し、そこに綴られた文字を読んだ。
『ドノバン。どうして俺を見捨てて逃げたんだ。俺はお前を許さない。一生、お前を呪ってやる』
その瞬間、彼の顔から血の気が引いた。
「あ……ああ……違う、俺は……逃げてない、あれは……」
彼は、何か見えないものから逃れるように、めちゃくちゃに頭を振り始めた。
「来るな! あれはお前が、マリナのために、無茶をしたからだ! 俺のせいじゃない! 仕方なかったんだ! 来るなァァァァッ!!」
ドノバンは、絶叫と共に戦斧を投げ捨てると、狂ったように洞窟の闇の奥へと走り去っていった。その姿が、暗闇に消えるまで、残されたパーティメンバーは誰一人、動くことができなかった。
やがて、メンバーの一人が、吐き捨てるように、しかし誰に言うでもなく呟いた。
「……いつか、こうなると思っていた」
リコは、呆然と立ち尽くしていた。
自らの配達が、一人の屈強な男を、いとも容易く破壊してしまった。
その時、まだその場に残っていたモルダの魂が、彼女に語りかける。
『……ありがとう。……もう一つ、頼めるだろうか』
リコは、モルダの魂に促されるまま、彼の遺品袋から、婚約指輪が入っていた小さな布袋を取り出した。彼女がその布袋に触れると、魂の優しい唄が吸い込まれ、布地そのものが、柔らかな手紙へと姿を変えた。
◇
冒険者ギルドの受付カウンターは、いつもと変わらぬ喧騒に満ちていた。
リコは、マリナの前に、静かに立つ。
「……モルダさんからの、お届けものです」
マリナは、怪訝な顔をしながらも、その手紙を受け取った。そして、そこに綴られた言葉を読み、はっと息をのむ。
リコは、モルダの遺品袋から、手紙の媒体となった布袋とは別に、小さな銀の指輪を取り出し、彼女の前に置いた。
『マリナ。これを君に渡すまで、死ねるわけがなかったんだ。愛している』
手紙と、その指輪を交互に見つめ、マリナの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「……馬鹿……。こんなものなくても、ずっと、待っていたのに……」
嗚咽が、ギルドの喧騒の中に、小さく、しかし確かに響き渡った。
モルダの魂が、満足そうに微笑むのがリコには視えた。魂は光の粒子となり、リコの金のペンダントへと静かに吸い込まれていく。
ペンダントが、新たな方角を指し示す。
リコは、泣き続けるマリナに深く一礼すると、静かに踵を返した。
ギルドの外に出ると、夕日が町を赤く染めていた。
「……後味の悪い仕事だったな」
クロが、リコの気持ちを代弁するように言った。
「なあ、リコ。お前のやってることは、本当に正しいのか?」
その問いに、リコはしばらく黙っていた。そして、ゆっくりと顔を上げる。その瞳には、涙はなく、ただ、全てを受け止めたかのような、静かな光が宿っていた。
「……分からない。でも、これが『試練』だっていうなら、きっと……」
彼女は、言葉を区切ると、一度だけ強く唇を結んだ。
「……目をそらしちゃ、いけないんだと思う」
魂の真実が、誰かを幸福にし、誰かを破滅させる。
その、あまりにも重い現実から。
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