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第7話
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それにたぶん、ひとつの場所に留まり続けるのも、あまり良くないんだと思う。街道を歩いているときも、森の中に入ってからも、特にモンスターに襲われることはなかったのに、西島の墓を掘るために長時間歩みを止めていたら、あの人骨が現れたんだからな。
そんなわけで、いそいそと小走りに森を進んでいく。
やはりと言うべきか、一時間ほど歩いても、モンスターに出くわすことはなかった。よーしよしよし、またひとつ賢くなったぞ。とにかく、誰ともつるまず、動き続けていれば、基本的にはモンスターに襲われないってことだな。
そして、さらに一時間歩く。
モンスターは現れない。
俺はさらに、一時間歩く。
モンスターは現れない。
俺はさらに、一時間……
って、そんなにぶっ続けで歩いてばっかりいられねーよ!
初めて知った。ただ歩くだけでも、三時間以上、まったく腰を下ろさずにいると、こんなに足が疲れるのか。それも、舗装された道じゃなくて、あちこちに木の根っこが張っている森の中だもんな……
どうする?
ちょっとくらい休憩しても、大丈夫かな?
大丈夫だよな、たぶん。
西島の墓を掘るときは、三十分くらい足を止めてたわけだし。
よし、休もう休もう。
ちょうどいいところに古い切り株がある。
俺はそこに腰を下ろし、額の汗を拭った。
それから三分後――
「キシャアアアアアアアァァァァァァァァ!」
俺は、体長3メートルはある大蛇に襲われていた。
嘘でしょ……
まだ三分ちょっとじゃん……
せめて十分は休ませてよ……
そんな俺の願いも虚しく、大蛇は身をくねらせてこちらに向かって来る。ちくしょう、こいつはどう見てもアンデッドモンスターじゃない。『ゾンビが切れる剣』が通用するとは思えないし、人骨からいただいた短剣でやっつけるにはでかすぎる。
しかも、あの走る人骨同様、やたらと速い。
シュルシュルと地面を這いながら、もの凄いスピードで迫って来る。
それでも、本気で走ればギリギリ逃げられるだろう。
……この、疲れて棒のようになっている足が本来の力を発揮してくれるならば。
疲労のたまった足で、障害物だらけの森を走り抜けるのは、口で言うほど簡単じゃない。くそっ、うまく逃げられるかどうかは賭けだな。でも、こんなところででかい蛇に食われて死ぬなんて最悪だ。そんな死に方をするくらいなら、まだ人骨にナイフで一突きにされた方が、アッサリ死ねて楽だっただろう。
そんなわけで、いそいそと小走りに森を進んでいく。
やはりと言うべきか、一時間ほど歩いても、モンスターに出くわすことはなかった。よーしよしよし、またひとつ賢くなったぞ。とにかく、誰ともつるまず、動き続けていれば、基本的にはモンスターに襲われないってことだな。
そして、さらに一時間歩く。
モンスターは現れない。
俺はさらに、一時間歩く。
モンスターは現れない。
俺はさらに、一時間……
って、そんなにぶっ続けで歩いてばっかりいられねーよ!
初めて知った。ただ歩くだけでも、三時間以上、まったく腰を下ろさずにいると、こんなに足が疲れるのか。それも、舗装された道じゃなくて、あちこちに木の根っこが張っている森の中だもんな……
どうする?
ちょっとくらい休憩しても、大丈夫かな?
大丈夫だよな、たぶん。
西島の墓を掘るときは、三十分くらい足を止めてたわけだし。
よし、休もう休もう。
ちょうどいいところに古い切り株がある。
俺はそこに腰を下ろし、額の汗を拭った。
それから三分後――
「キシャアアアアアアアァァァァァァァァ!」
俺は、体長3メートルはある大蛇に襲われていた。
嘘でしょ……
まだ三分ちょっとじゃん……
せめて十分は休ませてよ……
そんな俺の願いも虚しく、大蛇は身をくねらせてこちらに向かって来る。ちくしょう、こいつはどう見てもアンデッドモンスターじゃない。『ゾンビが切れる剣』が通用するとは思えないし、人骨からいただいた短剣でやっつけるにはでかすぎる。
しかも、あの走る人骨同様、やたらと速い。
シュルシュルと地面を這いながら、もの凄いスピードで迫って来る。
それでも、本気で走ればギリギリ逃げられるだろう。
……この、疲れて棒のようになっている足が本来の力を発揮してくれるならば。
疲労のたまった足で、障害物だらけの森を走り抜けるのは、口で言うほど簡単じゃない。くそっ、うまく逃げられるかどうかは賭けだな。でも、こんなところででかい蛇に食われて死ぬなんて最悪だ。そんな死に方をするくらいなら、まだ人骨にナイフで一突きにされた方が、アッサリ死ねて楽だっただろう。
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