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第13話
他人に文句をつけるだけあって、アマンダは物覚えが早く、仕事をこなすのも早かった(その代わり、不遜な態度で先輩と大喧嘩になったり、露骨にサボることも多かったけど)が、だからといってこの言い方はない。ただでさえいきなり大公様に呼ばれて怯えているローラは、この恫喝でますます縮みあがってしまった。
その竦んだ態度が、アマンダの優越感と嗜虐心を増加させたのか、あるいは一番に呼ばれなかった敗北感をかき消すためなのか、今日はいつも以上にしつこくローラをいじめる。
「ああ、そうか。あんたはメイドとして無能だから、大公様はさっそく寝室に呼んで、別の方法で役に立ってもらおうと思ったってわけね。そっかそっか、納得だわ。あ~あ、こんなことなら、私もあんたみたいに無能のフリでもしておくんだったわ。でも私って有能だから、役立たずのフリなんてできないのよねぇ」
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……」
「何が『ごめんなさい』なわけ? なんで私に謝るの? 『私の方が可愛いから、先に呼ばれちゃってごめんなさい~』てこと? あんた、私を馬鹿にしてるわけ?」
「そ、そんな……私、そんなつもりじゃ……」
無茶苦茶だ。恫喝して、相手が謝ったらそれをネタにしてさらにねちねちと責め立てる。アマンダの言うことにそもそも正当性などなく、大人しいローラをストレス解消の道具にしているだけだ。ローラが謝ろうが、何をしようが、アマンダの気が済むまでこの陰湿ないびりは続くのだろう。
聞くに堪えない。
私は頬杖を突きながら、呆れたようにアマンダに言う。
「ふぅん。『私の方が可愛いから、先に呼ばれちゃってごめんなさい~』って言葉が自然と出てくるってことは、内心、ローラの方が自分より可愛いって認めてるわけね」
「なんですって……。あんた、喧嘩売ってんの?」
今ので、アマンダの攻撃対象がローラから私に変わったようである。結構なことだ。これ以上ローラがいじめられるのを見なくて済む。
「そんなもの、売りたくないけどね。いつもいつも、何かにつけてローラをいびって、うんざりなのよ。さっき、ローラは時間をかけなきゃ仕事ができないって言ってたけど、先輩に指示されたことは期限内にきちんとやり遂げてるわ。少なくとも、責められるほどの失敗はしてないし、そもそもそんな権限、あなたにないでしょ?」
「権限ならあるわ。優秀なメイドが無能なメイドを指導するのは当然じゃない。そこのノロマがグズだから、優秀な私が色々教えてやってるのよ。感謝してほしいくらいだわ」
その竦んだ態度が、アマンダの優越感と嗜虐心を増加させたのか、あるいは一番に呼ばれなかった敗北感をかき消すためなのか、今日はいつも以上にしつこくローラをいじめる。
「ああ、そうか。あんたはメイドとして無能だから、大公様はさっそく寝室に呼んで、別の方法で役に立ってもらおうと思ったってわけね。そっかそっか、納得だわ。あ~あ、こんなことなら、私もあんたみたいに無能のフリでもしておくんだったわ。でも私って有能だから、役立たずのフリなんてできないのよねぇ」
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……」
「何が『ごめんなさい』なわけ? なんで私に謝るの? 『私の方が可愛いから、先に呼ばれちゃってごめんなさい~』てこと? あんた、私を馬鹿にしてるわけ?」
「そ、そんな……私、そんなつもりじゃ……」
無茶苦茶だ。恫喝して、相手が謝ったらそれをネタにしてさらにねちねちと責め立てる。アマンダの言うことにそもそも正当性などなく、大人しいローラをストレス解消の道具にしているだけだ。ローラが謝ろうが、何をしようが、アマンダの気が済むまでこの陰湿ないびりは続くのだろう。
聞くに堪えない。
私は頬杖を突きながら、呆れたようにアマンダに言う。
「ふぅん。『私の方が可愛いから、先に呼ばれちゃってごめんなさい~』って言葉が自然と出てくるってことは、内心、ローラの方が自分より可愛いって認めてるわけね」
「なんですって……。あんた、喧嘩売ってんの?」
今ので、アマンダの攻撃対象がローラから私に変わったようである。結構なことだ。これ以上ローラがいじめられるのを見なくて済む。
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