[完結]7回も人生やってたら無双になるって

紅月

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広域魔法の威力は絶大

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『広域魔法とは、無茶をする』

アンサシアの呆れた声にアリッサは肩をすくめる。

此処はエニシダ達と訪れたダンジョン。
雰囲気が違うのはアンサシアの花が咲き、賑やかになっているからだ。

「過去の出来事を完全に払拭したいので」

過去、エリンジウム達が婚約破棄をした令嬢達のことは詳しく知らない。

ミモザ達かもしれないし別の令嬢達かもしれない。
それでも聞いてて気分の良い話では無いから全てを消してしまうつもりだ。

『やれやれ。まぁカーバンクル達を守ってくれた礼はしたかったからな』

アンサシアの見事な枝には薄桃色の美しい花が咲き、その中をカーバンクル達が楽しげに走り回っている。

「……青い蕾が」
『もうすぐ咲く』

いくつかの蕾はサファイアのような蒼。

「ありがとうございます」
『礼を言うのは此方だ』

アリッサはアンサシアに頭を下げ、楽しげに走り回っているカーバンクル達に手を振ってダンジョンを後にした。



夏の休みが終わり、学生達が学舎に戻ると学園の雰囲気が変わっていた。

「正直、知らなかったら自分の精神を疑ったな」

サンキライが気持ち悪そうに自分の腕を摩る。
学生や教師達の目にはデージーがエリンジウム達に大切にされ、ミモザ達が嫌がらせをしている様に見えるようだが、心ある者や噂に惑わされない者達も多くいる。

「いい修練の場だと思えば大した事無いですよ」

ランタナが明るい声で言えば、アリッサの幻覚魔法に掛かりながらも真実を見極める者達がミモザ達の周りで頷いた。

「皆様が居てくださって、本当に良かったですわ」

ミモザが微笑むとエニシダが潤む目を伏せた。

「嫌な言い方ですが、冤罪で苦しむ方の痛みが初めて理解できた気がします」

マロウの神妙な言葉に、エリンジウムも頷く。

何一つ真実では無い事をまことしやかに言われ、反論出来ない辛さに彼らは直面している。

「だが、真実に目を向けてくれる者達もいる」

ガウラの言葉通り、ミモザ達の周りには幻覚魔法に惑わされない者達が彼女達を守っている。

アリッサからも幻覚魔法を掛ける時、この事態が起こる事は言われていた。
それでもミモザ達はアリッサの反撃に同意した。
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