[完結]悪役令嬢に転生しました。冤罪からの断罪エンド?喜んで

紅月

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気持ち悪い王子達

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やっと、やっと見つけた。

ウィンチェスト公爵令嬢が邪魔でよく見えないが、あれは図書館で見た銀髪の子。

蒼い瞳がなんて美しいんだ。
儚げで、触れたら消えてしまいそうだ。

彼女が候補なら、即婚約したのに。
あの女以外の候補者には会ったが、全員違う。

ならば爵位が低いから、候補者になれなかったのだろうか、それともこれ程の美貌なら、既に婚約者が居てもおかしくない。

何処のどいつだ。この私から彼女を奪って……。

それなら彼女の婚約者を調べないとな。
でも、愛を囁く為にもまずは彼女の名前を聞かないと。

この人集りをすり抜けて、は少々難しいかも。

ああ、顔を伏せないでくれ。
愛しい君は誰なんだい?


なんて美しい子。

ウィンチェスト公爵令嬢の後ろにいる銀髪の子はまるで妖精の様に可憐で、目が離せない。

兄上の婚約者候補にも居なかった子だ。
歳が近いのに兄上の婚約者候補に上がっていないとなると、爵位が低いのか?

でも、僕は次男だから少々爵位が低くても問題無い。

いや、もう婚約者が居るのかもしれない。
でも、王族の僕が望めばそれも解消出来る筈。彼女の親だって僕の方を選ぶだろう。

グフフ、兄上には悪いけどお父様にお願いして、彼女を手に入れよう。


なんか、背中がゾワゾワする。

「貴女、大丈夫?顔が青いわ」

アドリアーナ様が心配そうな顔で覗き込んでいるけど、ちょっと無理。
もやしっ子の目が気持ち悪い。

「申し訳ありませんが……」
「ふらついているな」

あまりの気持ち悪さに寒気が走り一言言ってからとっとと逃げようと思っていたら、イズミル様に抱え上げられた。なんで居るの!

「イズミル皇太子殿下、いかに大切な方であっても人前です」

アドリアーナ様がジロリ、とイズミル様を睨むが

「そうか?大切な人を不躾に、睨め付ける様に見るものが居て、不快でね」

イズミルの、殺気の篭った視線がアーロン達を貫く。
さり気なく私をアーロン様達から隠し、アドリアーナ様に行くぞ、と目で合図した。

「お気持ちは理解しました。皆様も廊下で騒ぎは美しくありませんよ」

解散をさり気なく要求し、視線でミアさんの護衛の方達にミアさんの回収を指示していた。

「くすん、怖かったです」
「もう大丈夫よ。クラスに帰りましょ」

ミアさんの護衛に就いてくれた女子生徒があっさりと馬鹿3人からミアさんを引き離し、いつの間にか廊下には、歯が砕けるほど歯軋りをする馬鹿3人と呆然とする王子2人だけとなっていた。
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