隠居した車屋の食べ歩記

みのる

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ワシは今日もまた!いつもの『曇り空☆キッチン』を見ていて葛藤の最中にいた。

レタスウニ………………
果たして今回は誰を連れてくべきなのか…………(謎)

ふと、ワシの脳裏を我が家の長男の姿が掠めたが……

今、ヤエイは修行の旅に行方不明じゃ♡


『よし!ロックオンじゃあぁぁぁぁぁあああ!?』

ワシはいつものようにクルマを走らせるのじゃ。


♪ピンポ~ン♡♪♪

おや?誰か来るなんて今夜は聞いてないぞ?
全く…………
俺の家に来る時は(ある程度は!)連絡くれるのに………

一体誰だ?

とりあえずインターホン口に声かけしてみる。

「「どなたですか?」」

『ぉお♡ワシワシ~♪』

…………………新手のワシワシ詐欺???

俺は既にお腹いっぱいで眠たそぉな彼女(※自称)に話しかける。

『清美ちゃん、なんか誰か来ちゃったから、ちょおっと待っててね?』

『……………………(うつらうつら)』

嗚呼!!我が愛しの姫様がお眠りになっちゃう!??


ガチャ。キィ。


『てか!何の用ですか?(超!不機嫌)…………って!親父!!?』

玄関には滅多に我が家になんぞ来る事の無い親父の姿があった。
親父はニコニコ顔で言う。

『秀!ちょおっと!!清美ちゃんを……………』

『お断りします。』

俺は笑顔で親父に返し、玄関から閉め出そうとする。

『清美ちゃんに用があるのなら帰ってください!
俺の許可なく清美ちゃんには会わせられません!!』

親父は慌ててドアの隙間に足を突っ込んでくる。

『おぉ、違うのじゃ!(ホントは清美ちゃん用があったのじゃが)』

そう言い親父はそのバカ力で俺と(既にお眠な)清美ちゃんの首根っこを掴む。

『え!?ちょっと待って!?どこ行くの!?しかも今から!??』

俺と清美ちゃんは親父のクルマで連れ去られた。


『…………………ねぇ親父……
わざわざ"カナガワ"になんの用なの?』

俺、明日もバイトなんだけど…………な?
めいっぱいの疑問を親父にぶつけた。

『美味いモノ、食いに行くぞぃ♡(ホントは秀には用は無かったのじゃが)』

親父は終始笑顔でそう答えた。

清美ちゃん、クルマでしっかりご就寝♡


~カランカラン~
『いらっしゃいませ!何名様ですか?』

愛想の良いダンディなおじ様がワシらに問いかける。

『三名様じゃ☆』

まぁ、おひとり様は夢の中じゃがな?

『どうぞこちらへ』

ワシらは四人テーブル席へと通されたのじゃ。

『ココはワシのオゴリじゃからの?何でも頼むとよいぞ!?』

そう言い、親父はメニューをパラパラし始める。
そしてあるページでその瞳を輝かせた。


ここはとある洋食屋である。
しかし、親父が洋食…………?(謎)

居酒屋ならまさに!ピッタリだけどな?

俺は遠慮なく!「あるモノ」を見つけ清美ちゃんに囁きかける。

「ねぇねぇ、清美ちゃん?
"ワイン"があるよ?飲みたい?」

その!「ワインWORD」を耳にした途端!!清美ちゃんは夢から覚醒。
当然の如く。

『わいん!のむぞー!!』

俺は清美ちゃんの好きな『アレ』をおーだー。
親父は速攻頼んでニッポンシュは無いのか確認してた。→そして激しく落胆。


『お待たせしました!』

『ぉお~~~っ!!』

一足先に到着したワシのおーだーの"ステーキのレタスウニソースがけ"。

『コレじゃコレじゃ☆(ワクワク)』

(仕方ないので)麦酒をおーだー。秀はオレンジジュースじゃ☆


皆の料理(ハンバーグとサーモンソテー)も清美ちゃんのワインも揃ったし………


『『カンパイ!』』

(ひとりは既に貪り中)

このウニはエサをレタスのみとしていて、海藻を一切食しておらんから………
苦味が無くって甘いのじゃ♡

『ムシャムシャムシャムシャ!!(一心不乱な清美ちゃん)』

その相変わらずなキミが好き♡←清美にベタ惚れな秀殿。
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