8 / 40
本編
おふくろの味
しおりを挟む
今日もカクラ夫妻がやってきた、ワシの家に。手には買い物袋。
『台所、お借り出来ますか?』
と、家内に申し出るのは、キヨナさん。家内は快く、
『あぁ、いいよ?…何作るんだい?』
と、キヨナさんに聞く。
『…きっと、クラナも喜んでくれると思います(照)』
ちょっと恥ずかしげに。
そしてキヨナさんは、1人で台所に立った。
その間、ワシはカクラと雑談。無論題材は『クラナについて』。ワシは、カクラに今までクラナと食べに行った物を語った。(…まだ、あんまり無いのう…(笑))意外な場所での息子との遭遇など、語り始めたら、火がついて止まらなくなっとった。
ほどなくして、台所から用事を終えたキヨナさんが現れた。
『クラナ、ママの作った「おみそしる」のんでくれる?』
そう言って、まだ湯気の立つ出来たての味噌汁を持ってきた。
『ちょっと熱いかもしれないから、「ふーふー」してから飲むのよ?』
ワシの入れ歯が、
“うん!ありがとう!ぼく、ままのつくったおみそしるだいすき♪”と、母親キヨナさんに嬉しそうに言う。
ワシは、持って来てもらった味噌汁を見る。
”ぼくのだいすきな、『とうふとわかめのおみそしる…』“
ワシはひと口飲む。
『”あのときとおなじあじだ………………“』
何故かワシは、そう口走り、とめどなく涙が流れ落ちた。
(これは、クラナの記憶…?)
ー食卓を、カクラとキヨナさん、そしてクラナの3人で囲み…笑いながら朝食を摂っている姿ー
ワシは味噌汁を最後の一滴まで飲み尽くし、
『”ごちそうさま、まま。おいしかったよ“』
それでも、涙が止まらなかった。
感動的な場面に……ならなかった……OTL
『台所、お借り出来ますか?』
と、家内に申し出るのは、キヨナさん。家内は快く、
『あぁ、いいよ?…何作るんだい?』
と、キヨナさんに聞く。
『…きっと、クラナも喜んでくれると思います(照)』
ちょっと恥ずかしげに。
そしてキヨナさんは、1人で台所に立った。
その間、ワシはカクラと雑談。無論題材は『クラナについて』。ワシは、カクラに今までクラナと食べに行った物を語った。(…まだ、あんまり無いのう…(笑))意外な場所での息子との遭遇など、語り始めたら、火がついて止まらなくなっとった。
ほどなくして、台所から用事を終えたキヨナさんが現れた。
『クラナ、ママの作った「おみそしる」のんでくれる?』
そう言って、まだ湯気の立つ出来たての味噌汁を持ってきた。
『ちょっと熱いかもしれないから、「ふーふー」してから飲むのよ?』
ワシの入れ歯が、
“うん!ありがとう!ぼく、ままのつくったおみそしるだいすき♪”と、母親キヨナさんに嬉しそうに言う。
ワシは、持って来てもらった味噌汁を見る。
”ぼくのだいすきな、『とうふとわかめのおみそしる…』“
ワシはひと口飲む。
『”あのときとおなじあじだ………………“』
何故かワシは、そう口走り、とめどなく涙が流れ落ちた。
(これは、クラナの記憶…?)
ー食卓を、カクラとキヨナさん、そしてクラナの3人で囲み…笑いながら朝食を摂っている姿ー
ワシは味噌汁を最後の一滴まで飲み尽くし、
『”ごちそうさま、まま。おいしかったよ“』
それでも、涙が止まらなかった。
感動的な場面に……ならなかった……OTL
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる