イルカさんとわたし

みのる

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とつぜん

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なんかいちいももちゃんにあいにきたか分からないほどに、ももちゃんがちいももちゃんにあいにきてから………

ある日のこと。

またみんながお休みの日にいつものようにちいももちゃんにあいにすいぞくかんにやってきたその時!

『あれ⁉️⁉️⁉️ちいももちゃん、、、いないよ⁉️』

ちいももちゃんのおやのイルカが、なにかももちゃんにいいたそうにじっと……ふかいみずの中からさみしそうな目をむけていました。


その場にしゃがみこんで泣きじゃくるももちゃんを見かねて……お母さんが係の人にきいてきてくれました。

戻ってきたお母さんはなみだを流しつづけるももちゃんの目をまっすぐに見つめながらいいきかせます。

『ちいももちゃんね……
とおいとおいところに行ってしまったんだって…
かなしいけれど、もうちいももちゃんにはあえないんだよ……』

そういうお母さんのひとみにもなみだがたまっていました。

『ちいももちゃんにもうあえないなんて、、、そんなん!いやっ‼』

そう大きな声でももちゃんはさけぶと、さらになみだをおとしつづけます。

そこにお父さんがだまったままでやって来て、ももちゃんに「あるモノ」をてわたしました。
それを見てももちゃんはとつぜんと泣きやみ、だまってお父さんがくれたモノを抱きしめました。


ーそれは小さなみず色の、ほしのしるしのついたイルカのぬいぐるみー


その日、お家にかえってもつぎの日もずっとずっと…ももちゃんはちいももちゃんのことを思うとなみだが止まらないのでした。
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