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バイクを借りたい男子
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♪ピンポ~ン♪♪
またある晴れた日の夕方、真っ赤なドアの家を訪れる者がありました。
ガチャ☆
『いらっしゃい、何をレンタルして欲しいんだい?』
直ぐにまた中からドアが開き、ボサボサ頭の男性がノソッと顔を出しました。
呼び鈴を押したのは、真冬なのにタンクトップに半ズボンを身につけた坊主頭の、ぽっちゃりとした男子でした。
その男子は言うのです。
「………バイクを借りたいんだけど…………」
驚く程の小声で。
どうにかこうにかそれをその耳で聞き取った店主はタンクトップ男子に問い合わせるのです。
『どんなバイクがいいんだい?』
するとタンクトップ男子は答えます。
「真っ赤な体にスムーズに走る原付バイクがいいな……」
ふむ、と考えて店主が男子に貸し出したモノとは………?
真っ青な体に何処までも軽快に走り抜ける!
そこでタンクトップ男子は声を荒らげます。
『これ!自転車じゃないか!?』
そこで店主はニヤリと微笑うのです。
『ん?だがそれも「クルマ」だぞ?』
タンクトップ男子はそこで何も言えなくなり、レンタル代金を支払い自転車をこぎこぎ帰っていきました。
またある晴れた日の夕方、真っ赤なドアの家を訪れる者がありました。
ガチャ☆
『いらっしゃい、何をレンタルして欲しいんだい?』
直ぐにまた中からドアが開き、ボサボサ頭の男性がノソッと顔を出しました。
呼び鈴を押したのは、真冬なのにタンクトップに半ズボンを身につけた坊主頭の、ぽっちゃりとした男子でした。
その男子は言うのです。
「………バイクを借りたいんだけど…………」
驚く程の小声で。
どうにかこうにかそれをその耳で聞き取った店主はタンクトップ男子に問い合わせるのです。
『どんなバイクがいいんだい?』
するとタンクトップ男子は答えます。
「真っ赤な体にスムーズに走る原付バイクがいいな……」
ふむ、と考えて店主が男子に貸し出したモノとは………?
真っ青な体に何処までも軽快に走り抜ける!
そこでタンクトップ男子は声を荒らげます。
『これ!自転車じゃないか!?』
そこで店主はニヤリと微笑うのです。
『ん?だがそれも「クルマ」だぞ?』
タンクトップ男子はそこで何も言えなくなり、レンタル代金を支払い自転車をこぎこぎ帰っていきました。
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