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淡い紅の花弁を纏う君
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『お待たせ!』
栗色の腰まである長い髪を風に靡かせながら、君は息せききり現れる。
『大丈夫だよ、行こうか?』
僕はニッコリと微笑って彼女を安心させる。
『綺麗…………』
君はひと時の間視線を奪われて、何処までも延びる薄い紅の花にくぎづけになる。
君がその身に纏う、真っ白いワンピースが周囲の色と引き立ちとても良く似合う。
『今、ちょうど頃合くらいだね。』
僕が言うと君は嬉しそうに頷いた。
風が吹く度に空を舞う、数多の花弁。
君の長い髪がたなびく。
「桜の花、夏も秋も冬もずっとずっと咲き続けたらいいのに………」
君の呟きが広い空に消えた。
薄紅の果てない列と菜の花の黄色が美しい。
"限られた命を懸命に生きているからこそ、なおも輝いてみえるのだと思うよ"
僕の考察を君に述べる事はしなかった。
ー無限に広がる青さの下ー
僕の『かけがえのない存在』となるヒトと、生まれて初めて約束して「いつもと違う場所」で会った。
栗色の腰まである長い髪を風に靡かせながら、君は息せききり現れる。
『大丈夫だよ、行こうか?』
僕はニッコリと微笑って彼女を安心させる。
『綺麗…………』
君はひと時の間視線を奪われて、何処までも延びる薄い紅の花にくぎづけになる。
君がその身に纏う、真っ白いワンピースが周囲の色と引き立ちとても良く似合う。
『今、ちょうど頃合くらいだね。』
僕が言うと君は嬉しそうに頷いた。
風が吹く度に空を舞う、数多の花弁。
君の長い髪がたなびく。
「桜の花、夏も秋も冬もずっとずっと咲き続けたらいいのに………」
君の呟きが広い空に消えた。
薄紅の果てない列と菜の花の黄色が美しい。
"限られた命を懸命に生きているからこそ、なおも輝いてみえるのだと思うよ"
僕の考察を君に述べる事はしなかった。
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