タラコ唇さんの趣味の世界(4)

みのる

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プチプチ小説~甘く蕩ける程に愛して編~

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12月10日。この日は「あのお方」がご生誕2年目となる記念すべき日である。

その日は朝から佐伯家のお屋敷はバタバタしていた。
………特に厨房が。
非常に!残念なことながら、今日は平日でかなえ様と旦那様は仕事である。

しかし、だから晩飯をゴージャスにするだけのハズなのに……オレらは何故に朝から忙しいんだ?(栗栖、謎MAX)

ーIN  厨房ー
『ちょっとミツキ!チキンライスは完成した?』
スバゲッティを茹でながらカグラは言う。
『すみませぇん!あとちょっとぉ‼』
でっかいフライパンでチキンライスを必死に炒めるミツキ。

………みたいな感じでまさに「プチ戦闘」?


そんな中、我々男軍は一体何を?……と思われるだろうが!
見ての通り!(※いや……分からんが……(滝汗))オレはお嬢様のお相手をしている。

てれびしょんが我が屋敷にも漸く!設置され、(専用の部屋があるのだ!)今お嬢様は某お子様向け番組のキャラである「にゃんにゃん」に釘付けである。

そのキャラがてれびの大画面に登場する度に、てれびにかじりついては!
『にゃんにゃん、にゃんにゃん♪』
ひとりで大喜びである♪

それと同時にまたお嬢様が夢中なのは、この年頃のお子様なら!間違いなし‼の「アレ」である。

………そう!正義の味方「あんぱん」である。
例に漏れる事もなく、お嬢様もあんぱんにひとめぼれだ♡

かなえ様がDVDデッキも屋敷に置いてくれたので、あんぱんのアニメを毎週録画してキッチリそれを繰り返し見ているのである。

あんぱんの映画とてれびのヤツをふたつ位オレも一緒に見てたら、
『お嬢様!ランチタイムですよ♪』
シュウイチさんがお嬢様を呼びにやってきた。

………え?今までシュウイチさんは何処にいたのかって?……ま、まぁ!後ほど分かるってもんだ‼(ダラダラ)


ーIN  厨房ー
ミ・カ『お嬢様!召し上がれ♡』
今日の昼飯は、オレたち使用人も含めてみんなで食べる事になっている。(かなえ様命令)

全『いただきます!(合掌)』
てれびを見ている間も、オレの空腹サイレンはずっと鳴りっぱなしであった。
更に昼飯の美味そうな匂いが漂い、オレの腹は限界寸前だ。

目の前にはお嬢様の好きな物だけがひとつの皿に乗せられた、『美味いものだけ!お子様らんち』が堂々と座っていた。
我々使用人にも同じメニューである。

さっきも言った通り、『お嬢様の好きな物』ばかりである。
だが、それが『我々も好きな物』とは限らない。
ハンバーグ、フライポテト、スバゲッティ、チキンライス……そしてもちろん!野菜も一緒である。

特に問題は無いメニューだと思われるだろう?
………が!

カグラさんの皿には最初ハナからハンバーグが乗っていない。
そしてミツキさんはフライポテト、シュウイチさんの皿にはチキンライスのチキンだけのけられたモノが乗っかっている。

オレとお嬢様には好き嫌い(?)※このプレート内だけである。無いもんねー♪


なんだかんだで、楽しい昼飯の時間は過ぎたのだった。



相変わらずの画力であります‼(敬礼)
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