タリナイココロ

みのる

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風見、通勤日を増やす。

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私は思い切って通勤日を火曜日1日にし…慣れて来たところでもう1日増やした。
ミーティングの行われる木曜日だ。

週2日を暫く続けていて…私は黒井さんより、

『風見さん、月1で金曜日の午前に”トールペイント“っていう…カルチャーしよんやで?来てみぃへん?』

と言われた。

トールペイント……?絵手紙の親戚みたいなんかのぅ???

全てにおいて謎だらけな私は、とりあえず…

まぁ!なんつーか!!アレやな……「百聞は一見になんとやら…」やな!

そう思い、その…月1の金曜日のトールペイントとやらに参加してみた。


なんか知らないけれど、この日は絵手紙のように外部から先生をお呼びして教えていただく方式であるらしい。

『トールペイントとはなんぞや?』

絵の具は仕事に使うアクリル絵の具である。
各々が選んだ形の木材をあらかじめ安田さんが切っておいてくれる。
それに見本通りの絵を描いて仕上げて行くのだが……


トールペイントのメンバーに、その見本通りにはしないで己の道を突き進む…実に個性派な自由な発想の持ち主がいる。

それがコードネーム「ヒライさん」である!

まさに独創的で…芸術家!!彼の作品はアートである。



ヒライさんとはまた別な、天才的な才能を持ち得ているのが……密かに安田さんである。

てか……糸鋸以外にも……このヒトはなんでも出来るんやのぉ………(言葉出ず)

マイ筆を大量に使い分け、トールペイントの時間を黙々と作品の仕上げに向けて勤しむ。
その作品の仕上がりを誰もが待ち遠しく思う程、安田さんの作品のクオリティには目を見張るものがある。

ワイも……何時かはこないな人間になるんやぁ!!(憧)

私はそう思いながら、何時しか“安田さんの席の隣は私の居場所”という嬉しい展開に持ち込んでいた。

……気が付いたら、何時の間にかの出来事である。


初日と次の月は、木材は形の既に決まっている物を与えられた。でもデザインは私の思ったまんまの、自由な物を作らせて貰った。

ワイ……ある意味…天才???(笑)
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